今回は当社で新たに取扱を始めた、シンガポール市場に上場する2本のETFを、既存取扱のシンガポール上場銘柄とともにご紹介いたします。
図表1 シンガポール市場に上場する当社取扱のETF(上場投資信託)
取引 | コード | 銘柄 |
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NISE | 日興アセット・マネジメント・シンガポールSTI ETF | |
ABFB | ABFシンガポール債券インデックス・ファンド | |
DCSX | db x トラッカーズ2シンガポール国債ETF | |
INDI-D | iシェアーズ MSCIインディア ETF |
※SBI証券が作成
- シンガポールの株式にシンガポールドル建てで投資するETFで、「シンガポールST指数」への連動を目指します。シンガポール株式に絞って投資するETFとしては、初の取扱になります。
- 組入れ上位銘柄(17年3月31日時点)は、1.DBS グループ、2.オーバーシー チャイニーズ銀行、 3.シンガポールテレコム、4.ユナイテッド オーバーシーズ銀行、 5.ジャーディンマセソンなどです。
- シンガポール政府および関係機関がシンガポールドル建てで発行した債券に投資するETFで、「iBoxx ABF シンガポール債券インデッス」への連動を目指します。
- シンガポール政府がシンガポールドル建てで発行した国債に米ドル建てで投資するETFです。「iBoxx ABF シンガポール国債 トータルリターン・インデックス」への連動を目指します。シンガポール国債の格付けは「AAA−」です。
上記1.〜3.のETFは、シンガポールの資産に投資するETFとなります。
- シンガポールは人口600万人弱の都市国家ですが、優秀なトップによるリーダーシップと極めて真面目な国民性により、非常に安定した政治・経済体制が構築されています。
- 東南アジア地域の「首都機能」を担うとの戦略に沿って、同地域へ進出するグローバル企業に地域本社の設置を促し、バイオテクノロジーや電子機器など付加価値が高い産業を誘致、さらに、カジノを併設した統合型リゾートを開発して観光地としての魅力も高め、16年の1人当たりGDPは5.3万ドルと日本の3.5万ドルを大きく上回る超一流の先進国に躍進してきました。
- シンガポールの後背地となる東南アジアには、所得水準の向上を背景として成長力に富む国が多く、その恩恵が期待される同国にはまだ発展の余地を残していると考えられます。信頼性の高いシンガポールの資産を保有するのは、一つの選択肢として考慮しても良いでしょう。
- インドの株式に米ドル建てで投資するETFで、「MSCI インディア・インデックス」への連動を目指します。
- 組入れ上位銘柄(17年5月17日時点)は、1.ハウジング・デベロップメント・ファイナンス、2. インフォシス、3. リライアンス・インダストリーズ、4. タタ・コンサルタンシー・サービシズ、5. ITCなどです。
- インド株式に投資するETFは、ニューヨーク市場、香港市場の上場でいくつか取扱いがありますが、「オーソドックスな株価指数を連動対象に」「ドル建てで」投資することが特徴です。
- 4/7(金)掲載の「今週の注目ETF 雨降って地固まったインド、相場はまだ序の口!?」で取り上げたように、インドの株式市場は、新興国の中でも、特に有望と考えられます。
図表2 日興アセット・マネジメント・シンガポールSTI ETF(週足、2年)
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成
図表3 ABFシンガポール債券インデックス・ ファンド(週足、2年)
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成