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今週の注目ETF 長期金利停滞・地政学リスクの高まりで注目を集める「金(ゴールド)」

2017/04/14
投資調査部 榮 聡

金価格(対ドル)が昨年末から4/12(水)までに12%の上昇となって堅調です。「トランプ政権の経済政策により米国景気が浮揚し、米長期金利は上昇すると見込まれるため、今年の金価格の上値はさほど高くないだろう」というのが標準的な相場観と見られます。しかし、減税など政策実現が夏場までずれ込む可能性が高まり、地政学リスクが高まる中、金価格は当面堅調となる可能性が高くなっているようです。今回はトランプ政権の政策が実現するまでの、比較的短期の投資スパンで「金(ゴールド)」を取り上げます。

図表1 金関連のETF(上場投信)

取引 チャート コード 銘柄
買付 チャート GLD SPDR ゴールド シェア(GLD)
買付 チャート IAU iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
買付 チャート GDX ヴァンエック ベクトル 金鉱株ETF(GDX)
買付 チャート GDXJ ヴァンエック ベクトル 中小型金鉱株ETF(GDXJ)
買付 チャート NUGT Direxion デイリー 金鉱株 ブル3倍 ETF(NUGT)
買付 チャート DUST Direxion デイリー 金鉱株 ベア3倍 ETF(DUST)

※SBI証券が作成

まず、金価格の変動要因を確認しておきましょう。一般に金価格は、以下【1】〜【4】の要因で動くと言われています。

【1】 ドルの動向・・・金は世界共通通貨としての側面があり、基軸通貨である米ドルの上昇(下落)は、金価格の下落(上昇)要因と考えられています。

【2】米国金利動向・・・金は保有によって利息を生まないため、米ドル金利上昇が金価格の下落要因、米ドル金利低下が金価格の上昇要因と考えられています。

【3】インフレや地政学的リスク・・・インフレは金価格にプラスとなる傾向が強いと言われます。また、地政学的リスクが高まると、資産保全ニーズで金が買われる傾向があります。

【4】生産国動向・需要国動向・・・主要な産出国である南アフリカの金鉱山でしばしば事故などにより、操業が停止されることがあり、金価格に影響を与えます。金消費の約4割は中国とインドが占めます。

このうち、現在の金相場を主導しているのは、主に【2】と【3】であると見られます。

【2】については、図表2の通り米10年国債利回りとの逆相関がタイトになっています。昨年11月から12月にかけてトランプ大統領の経済政策への期待を背景とした金利上昇を受けて金価格は大幅に下落しましたが、17年に入って政策の具体化を待つ中で金利は横ばい圏に移行したことで、金価格は戻り歩調となっています。

トランプ政権の経済政策が実現化するまでは、金利はレンジ内での推移となる可能性が高く、その分金価格は上昇しやすい環境と見られます。

【3】については、足もとで北朝鮮・シリア情勢を受けた地政学リスクの上昇が金価格を刺激していると見られます。

また、4/23(日)にフランス大統領選挙の1回目投票を控えて通貨ユーロに対する懸念が高まる可能性があります。最終的には中道のマクロン氏が勝利すると見られていますが、1回目の投票で極右のルペン氏がトップになる場合、一旦市場のリスク回避が高まる可能性がありそうです。

市場が感じているリスク度合いをVIX指数(S&P500指数のボラティリティの指数)で見ると、3/29(水)の11.42ポイントから4/12(水)の15.77ポイントまで急上昇しています(図表3)。昨年6月のブリグジット前、11月の米大統領選挙前に比べるとまだ水準は低いものの、今後さらに上昇する可能性がありそうです。

このような背景から、当面、ここ1〜2ヵ月程度は金価格が堅調に推移する可能性が高そうです。

金に関する中長期のポジティブ材料としては、16年12月5日にイスラム金融機関会計監査機構(AAOIFI)とワールドゴールドカウンシル(WGC)が、金投資に関する基準を公表したことが挙げられます。これまでETF等を通じた金投資がイスラム法(シャリア)に適法かはっきりしていませんでしたが、基準の公表を受けてイスラム圏からの金投資が増えると期待されています。

一方、金価格のリスク要因として最も大きいものは、「トランプ政権による経済政策の具体化」です。政策が具体化して、米国景気の浮揚が想定され、米10年債利回りが上昇する場合には金価格は反落すると考えられます。


尚、図表1にご紹介した金関連のETFは、それぞれ以下の指数への連動を目指します。

○SPDR ゴールド シェア(GLD)・・・ 金地金価格(ロンドン金値決め)との連動を目指す。

○iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)・・・ 金地金価格(ロンドン金値決め)との連動を目指す。

○ヴァンエック ベクトル 金鉱株ETF(GDX)・・・NYSEArca金鉱株インデックスとの連動を目指す。

○ヴァンエック ベクトル 中小型金鉱株ETF(GDXJ)・・・マーケット・ベクトル中小型金鉱株インデックスへとの連動を目指す。

○Direxion デイリー 金鉱株 ブル3倍 ETF(NUGT)・・・ NYSEArca金鉱株インデックスの3倍の運用実績に連動する投資成果を目指す。

○Direxion デイリー 金鉱株 ベア3倍 ETF(DUST)・・・ NYSEArca金鉱株インデックスの-3倍の運用実績に連動する投資成果を目指す。

図表2 金価格と長期金利の逆相関がタイトになっています

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3 リスク指標のVIX指数が大きく上昇したときに金価格は上昇しています

注:VIX指数はS&P500指数のボラティリティ(変動性)を予想して動く指数で、金融市場が感じているリスクの度合いが表れるとされます。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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