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2024-04-28 21:15:17

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中国株 ココがPOINT!  〜香港とマカオも、インバウンド再開へ〜

2022/9/22
投資情報部 李 燕

9/15-9/21の香港市場は続落しました。米FOMCを控え、大幅利上げ継続への懸念で投資家はリスク回避姿勢を強めました。米長期金利の上昇を嫌気し、グロース株が売られたほか、ドル高・人民元安を背景とした資金流出懸念で、幅広い業種が売り優勢でした。

今回は、香港とマカオのインバウンド関連銘柄をご紹介します。

図表1 ハンセン指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:9/21(水)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成。

図表2 香港市場の業種別指数の推移(2021年12月31日=100として指数化)

注:業種別指数はハンセン総合指数のサブ指数です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表3 香港市場の個別銘柄の騰落率と関連ニュース等(9/21(水)までの騰落率)

ハンセン指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
01929 周大福珠宝集団[チョウタイフックジュエリー] 7.7% -4.7% 9.9% 宝飾類の小売会社。成都市のロックダウン解除が買い手掛かりとなった。大手証券会社が投資判断を「アンダーウエイト」から「オーバーウエイト」に引き上げた。
01997 九龍倉置業 [ワーフ・リアルエステート] 7.2% 4.5% 14.5% 香港地場の不動産会社。香港小売業の回復による恩恵が期待できるとし、大手証券会社が「買い」でカバレッジを開始した。(SBI証券取り扱いなし)
01928 金沙中国 [サンズ・チャイナ] 6.8% 12.5% 28.4% カジノ大手。中国国務院がマカオ観光業を支援する措置を検討していると表明し、カジノ関連銘柄が買われた。
00027 銀河娯楽 [ギャラクシー・エンターテインメント] 4.4% -1.7% 10.0% カジノ大手。中国国務院がマカオ観光業を支援する措置を検討していると表明し、カジノ関連銘柄が買われた。
01876 百威亜太[バドワイザーAPAC] 4.0% -4.3% 6.2% ビール大手バドワイザーのアジア子会社。成都市のロックダウン解除を好感し、ビール大手が買われた。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00175 吉利汽車 [ジーリー・オートモービル] -9.2% -28.7% -17.5% 大手自動車メーカー。中国自主ブランドの自動車販売台数が8月は前月比で4.5%減少したと報じられ、売られた。同社は自主ブランドの代表格の一つである。
03692 Hansoh Pharmaceutical -10.3% -22.1% -15.3% 医薬品大手。8月末に軟調な決算を発表した後、下落基調が続いている。米長期金利の上昇でグロース株が売られるなか、一段安となった。(SBI証券取り扱いなし)
00968 信義光能 [シンイー・ソーラー] -10.3% -22.2% -28.9% 太陽光発電ガラスメーカー。1-8月の太陽光発電ガラス業界の生産能力と在庫日数が増加したことを嫌気した。供給過剰による価格の下落が警戒された。
00241 阿里健康信息技術 [アリババ・ヘルス] -10.5% -11.3% -30.8% アリババ(09988)傘下のインターネットヘルス大手。米長期金利の上昇でグロース株が売られやすい地合いのなか、特に赤字企業に売りが集中した。
02382 舜宇光学 [サニーオプチカル] -14.1% -27.0% -26.3% 大手光学機器メーカー。同社が主力としているスマホ市場は来年上期までに回復する可能性は低いとし、大手証券会社が目標株価を引き下げた。もう1社は売り推奨した。

ハンセンテック指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00981 中芯国際 [SMIC] 3.5% 3.8% -8.7% 半導体受託生産(ファウンドリ)大手。自社株買いを好感した。ハイテク関連(含む半導体)ETFの新設報道を受け、資金流入期待も支えとなったもよう。
09961 携程旅行網 [トリップドットコム゚] 2.4% -0.2% 14.6% オンライン旅行サービス大手。成都市のロックダウン解除を好感した。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のTCOMとなっています。)
03888 金山軟件 [キングソフト] -0.4% -6.5% -25.7% ゲーム・ソフトウェア大手。軟調地合いのなか、売り買いが交錯した。大手証券会社が中国当局によるゲームの認可は今年下期に加速するだろうと予想し、下支え材料となった。
00992 聯想集団 [レノボ・グループ] -1.0% -15.3% -18.0% パソコン大手。特段材料はなく、需給要因のもよう。大手投資ファンドによる売り買いが交錯した。
09618 JDドットコム -2.3% 0.6% -15.0% EC大手。需給要因のもよう。大手投資ファンドによる売り買いが交錯した。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
01833 平安健康医療 [ピンアン・ヘルスケア] -10.5% -8.9% -20.7% 平安保険(02318)傘下のインターネットヘルス大手。米長期金利の上昇でグロース株が売られやすい地合いのなか、特に赤字企業に売りが集中した。
00241 阿里健康信息技術 [アリババ・ヘルス] -10.5% -11.3% -30.8% アリババ(09988)傘下のインターネットヘルス大手。米長期金利の上昇でグロース株が売られやすい地合いのなか、特に赤字企業に売りが集中した。
09626 ビリビリ -10.7% -28.6% -40.2% 動画プラットフォーム大手。米長期金利の上昇でグロース株が売られやすい地合いのなか、特に赤字企業に売りが集中した。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のBILIとなっています。)
00020 SenseTime Group Inc -10.8% -9.5% -68.2% AIソフトウェア大手。米長期金利の上昇でグロース株が売られやすい地合いのなか、特に赤字企業に売りが集中した。
02382 舜宇光学 [サニーオプチカル] -14.1% -27.0% -26.3% 大手光学機器メーカー。同社が主力としているスマホ市場は来年上期までに回復する可能性は低いとし、大手証券会社が目標株価を引き下げた。もう1社は売り推奨した。

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

今週の中国株市況

9/15-9/21の香港市場は、ハンセン指数が2.1%下落、ハンセンテック指数は5.5%下落しました。米国上場のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC指数)は、9.4%下落しました。米連邦公開市場委員会(FOMC)控え、大幅利上げ継続への懸念で、投資家のリスク回避志向が強まりました。ドル高・人民元安を背景とした資金流出懸念も、売りを助長しました。

HXC指数は、主に9/21(米国時間)の下げ(5.9%下落)が響きました。米FOMCの声明は事前の想定より「タカ派」的だったことを受け、リスク回避の売りが一層強まりました。

香港市場の業種別では、ヘルスケアや工業、素材、情報テクノロジーが軟調でした。

ヘルスケアと情報テクノロジーは、米長期金利の上昇を嫌気したグロース株の売りが背景です。特に赤字企業に売りが集中しました。たとえば、アリババヘルス(00241)や平安健康医療科技(01833)、センスタイム(00020)はいずれも10%を超える下落率となりました。

工業は、主にスマホ関連や太陽光発電関連銘柄が下げを主導しました。スマホ関連の代表格である光学機器メーカーの舜宇光学(02382)は、大手証券会社がスマホ市場の鈍化傾向は当面続くと予想し、大幅安となりました。太陽光発電関連銘柄は、1-8月の太陽光発電ガラス業界の生産能力と在庫日数が増加したことを嫌気しました。供給過剰による価格の下落を警戒し、信義光能(00968)や福菜特玻璃(06865)が急反落しました。

素材は、アルミニウムや銅など商品価格の下落が響きました。アルミニウム大手の中国アルミ(02600)やルサール(00486)、銅大手のコウセイコパー(00358)が軟調でした。商品価格の下落は、世界的なリセッション懸念やドル高が背景です。ドル指数が約20年ぶりの高値を更新したなか、ドル建てで取引されている商品価格に下押し圧力となりました。

一方、コングロマリットと生活必需品は、逆行高となりました。コングロマリットは、主に復星国際(00656)とスワイヤ(00019)の上昇によるものです。復星国際は、中国監督当局が商業銀行に対し、同社負債へのエクスポージャーを調査するよう求めたと、ブルームバーグが報じた(9/13)後、急落しました。同社は9/15に、同報道は事実無根だとし、ブルームバーグを提訴すると発表し、買い戻されました。スワイヤは、9/19までに連続21日間、自社株買いを実施したことを好感しました。

生活必需品は、主にビールや飲料水大手が上昇をけん引しました。成都市が9/19からロックダウンを解除すると発表したことが、好材料となりました。ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)や青島ビール(00168)、飲料水大手の農夫山泉(09633)が反発しました。

今回のトピックス

今回は、香港とマカオのインバウンド関連銘柄をご紹介します。

9/14の外国株式特集レポート(「香港:入境者の隔離措置を緩和へ、インバウンド関連銘柄に恩恵」では、香港のインバウンド関連銘柄をご紹介しました。香港政府が、8/12から入境者の隔離期間を「7日間」から「3日間」に短縮した後、9月に入ってからは強制隔離を11月前に廃止する方向で動いています。それを受け、インバウンド関連銘柄が恩恵を受けると予想されます。

その後(9/14)の進展を確認してみると、強制隔離廃止の可能性は一段と高まっています。9/17の香港紙は、香港政府内では強制隔離を11月前に廃止することで、コンセンサスが得られていると報じました。香港政府の動きは、今後、近隣するマカオのコロナ対策にも影響を与える可能性があります。

マカオは新型コロナに対する水際対策として、依然として「7日間」の強制隔離措置を取っています。現地報道によると、足元でまずは「5日間以内」へ短縮することに対し、議論がなされています。今後、期間が短縮されれば、香港同様に旅行者数の回復につながると予想されます。

マカオへの旅行者数は既に8月に大幅に回復しました。マカオ政府が9/20に発表したデータによると、8月の入境者数は33万人となり、7月の33倍に急増しました。主な要因は、8月初めに中国本土の珠海市からマカオへの陸路ルートで、隔離検疫免除での相互往来が再開したことです。それにより、中国本土からマカオへの旅行客が増えました。

なお、中国国務院は9/21に、マカオ観光業を支援するための措置を検討していると表明しました。措置の詳細は不明ですが、中国本土からマカオ向け観光が一段と解放される内容が含まれる可能性が高いと言えます。

一連の流れからすると、香港とマカオは、いずれもインバウンドの再開に向けて進めています。それにより、香港とマカオへの旅行者数は回復が加速し、インバウンド関連銘柄の業績は市場予想よりも早い段階でコロナ前の水準に回復する可能性もあります。

図表4 香港とマカオのインバウンド関連銘柄の調整後EPS(1株当たり純利益)の推移(1)

関連分野 銘柄名 2019年 2020年 2021年 2022年予想 2023年予想 EPSの単位
航空 キャセイ航空(00293) 0.375 -4.240 -0.950 -0.775 0.557 香港ドル
旅行予約 トリップドットコム グループ ADR(TCOM) 10.750 -1.520 -0.513 1.667 7.271 人民元
カジノ 金沙中国(01928) 0.250 -0.188 -0.130 -0.144 0.070 米ドル
カジノ 銀河娯楽(00027) 3.038 -0.833 0.385 -0.138 1.964 香港ドル

図表5 香港とマカオのインバウンド関連銘柄の調整後EPS(1株当たり純利益)の推移(2)

※BloombergをもとにSBI証券が作成。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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