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2024-04-28 17:55:33

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中国株 ココがPOINT!  〜アリババ、百度、快手などネット大手の決算が予想上回る〜

2022/6/3
投資情報部 李 燕

5/26-6/2の香港市場は反発しました。中国当局による景気支援策や5月の景況感改善が好材料となりました。アリババ(09988)や百度(09888)の決算内容が市場予想を上回ったことも、投資家センチメントを押し上げました。

今回は、ネット大手の決算動向を確認します。主力企業の1-3月期の決算内容はおおむね市場予想を上回り、中国のネット大手に対する悲観的な見方が修正される可能性が高まってきたと考えられます。

図表1 ハンセン指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:6/2(木)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成。

図表2 香港市場の業種別指数騰落率(6/2(木)までの騰落率)

注:業種別騰落率はハンセン総合指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表3 香港市場の個別銘柄の騰落率と関連ニュース等(6/2(木)までの騰落率)

ハンセン指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
02331 李寧 [リー・ニン] 18.2% -4.1% -20.4% 中国国産ブランドのスポーツウエア大手。前週はコーヒー事業への進出観測を嫌気し売られたが、大手証券会社が買いを推奨し、反発した。上海のロックダウン解除も買い手掛かりとなった。
09988 アリババ・グループ 13.8% -9.6% -11.2% EC・フィンテック大手。1-3月期決算が市場予想を上回り、買い材料となった。
03690 美団(Meituan) 13.6% 4.8% 2.2% 中国フードデリバリー最大手。アリババや百度の決算が市場予想を上回ったことを受け、ネット大手が買われた。
01876 百威亜太[バドワイザーAPAC] 13.0% 9.7% -11.4% ビール大手バドワイザーのアジア子会社。上海のロックダウン解除が買い手掛かりとなった。
02018 瑞声科技 [AACテクノロジーズ] 12.6% -6.4% -18.1% 音響部品メーカー。前週はハンセン指数から除外されることを嫌気し売られたが、相場全体の地合い改善で反発狙いの買いが入ったもよう。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00002 中電控股 [CLPホールディングス] -1.7% 1.6% 0.4% 電力会社。投資家のリスクセンチメントの改善を受け、ディフェンシブ銘柄が利益確定売りに押された。
00960 龍湖集団 [ロンフォー・グループ] -3.1% -3.9% -7.1% 中国不動産大手。5月の主要100都市の住宅販売額が前年同月比で59%減となり、売り材料となった。
00066 香港鉄路[MTRコーポレーション] -3.2% 0.8% 6.0% 香港の公共交通サービス会社。香港で再び厳格な新型コロナ感染防止措置が取られる可能性があると報じられ、売り材料となった。
00101 恒隆地産 [ハンルン・プロパティーズ] -4.6% -8.0% -16.2% 香港の不動産会社。香港で再び厳格な新型コロナ感染防止措置が取られる可能性があると報じられ、売り材料となった。
00386 中国石油化工 [シノペック] -8.6% -4.1% -3.1% 石油・石油化学製品大手。中国3大石油メジャーで3位のCNOOC(00883) の1-3月純利益が2位である同社を初めて上回り、売り材料となったもよう。

ハンセンテック指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00020 SenseTime Group Inc 23.1% 13.3% -9.0% AIソフトウェア大手。中国本土の科創板に新規上場した同業のCloudWalkが大幅に上昇し、連れ高したもよう。
09626 ビリビリ 22.5% -10.6% -23.7% 動画プラットフォーム大手。アリババや百度の決算が市場予想を上回ったことを受け、ネット大手が買われた。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のBILIとなっています。)
09888 百度 [バイドゥ] 20.2% 6.5% -12.0% 検索エンジン大手。1-3月期の決算内容が市場予想を上回り、買い材料となった。
01024 快手(Kuaishou Technology) 17.9% 19.7% -1.2% ショート動画大手。1-3月期の決算内容が市場予想を上回り、買い材料となった。
02015 理想汽車[リーオート] 14.0% 4.2% -17.7% 新興EVメーカー。5月の販売台数が1万台に回復(11,496台、前年同月比166%増)し、好材料となった。4月は上海ロックダウンの影響などで4,167台に鈍化した。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のLIとなっています。)
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
06618 京東健康(JD Health) 3.5% -4.3% -14.6% JDドットコム(09618)傘下のインターネットヘルス大手。特段材料はなかったもよう。5/31に出来高が大幅に増加した。大手投資ファンド数社が持ち株比率を引き上げた。
09999 網易 [ネットイース] 2.8% 4.1% 9.7% ゲーム大手。1-3月期決算が市場予想を上回り、買い優勢の展開が続いたが、RSIが買われ過ぎサインとされる70に近いタイミングで、利益確定売りがみられた。
00992 聯想集団 [レノボ・グループ] 2.8% -2.7% -12.6% パソコン大手。5/26に発表された1-3月期決算は売上高が市場予想を下回ったが、純利益(調整後)は市場予想を上回った。5/31まで買い優勢だったが、上海ロックダウン解除の発表後は利益確定売りがみられた。
00981 中芯国際 [SMIC] 0.8% 4.8% -8.7% 半導体受託生産(ファウンドリー)大手。5月中旬以降反発が続いたこともあり、上海のロックダウン解除が発表された後は、利益確定売りがみられた。
06060 衆安在線財産保険 -4.4% -9.2% -2.9% オンライン保険大手。同社の「隔離保険」(ロックダウンで影響を受けた場合に収入補償が受けられる保険)をめぐり、3,000件を超える苦情(保険金未払いなど)があったと報じられ、売り材料となった。

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

今週の中国株市況

5/26-6/2の香港市場は、ハンセン指数が4.8%上昇、ハンセンテック指数は9.0%上昇しました。米国上場のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は、9.2%上昇しました。

主な上昇要因は、以下3点です。

1)景気支援の具体化:中国国務院が5/23に包括的な経済支援措置を発表してから、各中央部門と地方政府は当局が示した方針に沿って相次いで具体策を発表しました。

2)企業の決算状況と景況感の改善:これまでの1-3月期の企業決算はおおむね市場予想を下回りましたが、5/26(引け後)に発表されたアリババ(09988)と百度(09888)の決算内容は市場予想を上回りました。景気先行指数である5月の製造業と非製造業PMI(購買担当者景気指数)も予想を上回って回復しました。

3)上海のロックダウン解除:上海市政府が5/30に、6/1から実質的にロックダウンを解除すると発表しました。それに伴い、経済活動の再開(企業の操業再開も含む)が加速される可能性が高まりました。

これらを受け、投資家センチメントは改善し、ほぼ全業種で買い優勢でした。なかでも、情報テクノロジーや一般消費財、ヘルスケアが堅調でした。情報テクノロジーは、1-3月期の決算内容が市場予想を上回ったアリババや百度、快手(01024)が上昇をけん引しました。

一般消費財は、上海のロックダウン解除を好感し、レジャー関連のトリップドットコム(09961)や華住(01179)、外食大手のヤムチャイナ(09987)が大幅高となりました。(注:上記3銘柄はSBI証券では取り扱っておりません。米国上場のADR:トリップドットコムADR(TCOM)、フアジュADR(HTHT)、ヤムチャイナ(YUMC)は取り扱い銘柄です。)また、上海を含めてより多くの地方政府が新エネルギー車の販売促進策を発表したことを受け、BYD(01211)やシャオペン(09868)、ニオ(09866)なども上昇しました。

投資家のリスク回避姿勢の後退を受け、下落が続いていたヘルスケアも反発しました。医療機器大手の微創医療(00853)やバイオ医薬品の受託開発製造最大手の薬明生物技術(02269)などに見直し買いが入りました。

一方、不動産は小幅ながら逆行安となりました。5月の主要100都市の住宅販売額が前年同月比で59%減となり、売り材料となりました。不動産大手のカントリー・ガーデン(02007)や中国海外発展(00688)、龍湖集団(00960)がそろって下落しました。ただし、いずれも下げ幅は限定的でした。中国当局が不動産市場への支援措置として利下げを実施したことが下支え要因となりました。

今回のトピックス

今回は、ネット大手の決算動向を確認します。1-3月期のアリババ(09988)や百度(09888)の決算内容が市場予想を上回ったことで、中国のネット大手に対する悲観的な見方が修正される可能性が高まってきたと考えられます。

図表4は、1-3月期の決算発表が終了した銘柄の売上高と純利益(調整後)の対市場予想比(サプライズ)です。

図表4 1-3月期の売上高と純利益(調整後)の対市場予想比

  主力分野 売上高サプライズ 調整後純利益サプライズ
ピン多多 ADR(PDD) EC 15% 59%
綱易(09999) ゲーム 4% 7%
美団(03690) フードデリバリー 2% 22%
百度(09888) 検索エンジン 2% 119%
快手(01024) ショート動画 2% 13%
アリババ(09988) EC、クラウド 2% 16%
JDドットコム(09618) EC、物流 1% 56%
テンセント(00700) ゲーム、フィンテック -4% -4%

※BloombergをもとにSBI証券が作成。

全般的にみて、ネット大手の1-3月期の売上高と純利益(調整後)はほとんどが市場予想を上回りました。中国経済の減速やネット大手に対する中国当局の締め付けを背景に、ネット大手の業績予想をめぐり、大幅に下方修正されてきたことが背景と考えられます。つまり、市場はネット大手に対し、過度に悲観的な予想を行った可能性があります。市場の一部ではネット大手の業績の最悪期は過ぎたのか、との議論も出てきています。上海のロックダウンが4-6月期の企業業績に大きな影響を与えた可能性が高いことを考えると、業績が最悪期を脱したと判断するのは無理があるかもしれません。しかしながら、今回の決算発表後の株価反応からすると、ネット大手に対する見方の転換があったことは事実と言えそうです。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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