SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-28 01:51:37

マーケット > レポート > 中国株 ココがPOINT! >   〜好決算銘柄と自社株買い銘柄が堅調〜

中国株 ココがPOINT!  〜好決算銘柄と自社株買い銘柄が堅調〜

2022/3/25
投資情報部 李 燕

3/17-3/24の香港市場は続伸しました。決算発表がピークを迎えるなか、好決算銘柄が大幅に買われ、主要株価指数を支えました。アリババが自社株買い計画の規模拡大を発表したことも、投資家のセンチメントを押し上げました。アリババを筆頭に同様に自社株買い計画を発表した企業も買われました。商品先物価格の持ち直しを受け、資源関連株も上昇しました。

今回は、自社株買いを取り上げたいと思います。今年に入ってから自社株買い計画を発表した企業のリストも合わせてご紹介します。

図表1 ハンセン指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:3/24(木)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成。

図表2 香港市場の業種別指数騰落率(3/24(木)までの騰落率)

注:業種別騰落率はハンセン総合指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表3 香港市場の個別銘柄の騰落率と関連ニュース等(3/24(木)までの騰落率)

ハンセン指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
02269 薬明生物 [ウーシー・バイオロジクス] 22.6% 12.4% -20.4% バイオ医薬品開発受託大手。好決算と米制裁懸念の後退で買われた(詳細は本文をご参照願います)。
02688 新奥能源 [ENNエナジー] 21.0% 10.8% -14.9% 天然ガス供給会社。2021年通期決算は売上高が前年比30%増、純利益が同24%増となり、市場予想を上回った。
02313 申洲国際 [シェンジョウインター] 12.3% -14.8% -24.1% ニット衣料メーカー。ナイキやアディダス、ユニクロのサプライヤー。李寧(02331)や安踏体育用品(02020)など中国の代表的なアパレルメーカーの好決算を受け、同社の決算(3/30発表予定)に対する期待も膨らんだ。
09988 アリババ・グループ 11.6% 8.5% 0.7% EC・フィンテック大手。2024年3月期までの自社株買い計画の規模を従来の150億ドルから250億ドルに拡大すると発表し、好材料となった。
01177 中国生物製薬 [シノ・バイオファーマ] 10.0% -2.5% -6.8% 大手医薬品メーカー。2021年通期の純利益が前年の5倍になる見通しだと発表したことが好材料となった。(決算発表予定日は3/31)
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
02018 瑞声科技 [AACテクノロジーズ] -7.6% -22.0% -42.9% 音響部品メーカー。2021年10-12月期の純利益が前年同期比7割減となり、市場予想を下回った。決算発表後、アナリストによる投資判断は「上方修正」と「下方修正」が混在した。
02382 舜宇光学 [サニーオプチカル] -8.2% -29.8% -48.8% 大手光学機器メーカー。2021年通期決算が減収に転じ、純利益も前年比2%増にとどまった。いずれも市場予想を下回り、決算発表後はアナリストによる目標株価の引き下げが目立った。
01044 恒安国際 [ハンアン・インターナショナル] -10.1% -16.6% -15.0% 衛生用品メーカー。2021年通期の純利益が前年比3割減となり、市場予想を下回った。
06098 CG SERVICES -13.4% -29.2% -29.1% 不動産大手カントリガーデン(02007)傘下の不動産サービス会社。特段材料はなかったもよう。前週は相場全体の地合い改善を受け上昇したが、今週は利益確定売りに押された。(SBI証券取り扱いなし)
00003 香港中華煤気[ホンコン&チャイナ・ガス] -14.8% -18.0% -18.8% ガス会社。2021年通期の純利益が前年比17%減となり、市場予想を下回った。決算発表後、アナリストによる投資判断と目標株価の引き下げが相次いだ。

ハンセンテック指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
09626 ビリビリ 17.2% 7.5% -30.8% 動画プラットフォーム大手。アリババ(09988)が自社株買い計画の規模拡大を発表したことを受け、同様に自社株買い計画を発表した企業として注目された。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のBILIとなっています。)
09961 携程旅行網 [トリップドットコム゚] 14.9% 0.4% 11.4% オンライン旅行サービス大手。2021年通期の決算を好感。売上高は前年比9%増となり、新型コロナ前の2019年の6割に回復した。純損益は引き続き赤字だが、前年に比べると損失幅は大きく縮小した。(SBI証券取り扱いなし。リンク先は米国上場のTCOMとなっています。)
01833 平安健康医療 [ピンアン・ヘルスケア] 12.7% -6.1% -21.0% 平安保険(02318)傘下のインターネットヘルス大手。2021年通期の損失額は拡大したが、今後の成長に向けた投資によるものと経営陣が説明。同時に自社の株価評価は低いとの見方を示し、自社株買い計画を発表した。
09988 アリババ・グループ 11.6% 8.5% 0.7% EC・フィンテック大手。2024年3月期までの自社株買い計画の規模を従来の150億ドルから250億ドルに拡大すると発表し、好材料となった。
09868 小鵬汽車 9.7% -14.3% -36.5% 新興EVメーカー。旗艦電気自動車(EV)スポーツセダン「P7」の累計生産台数が初めて10万台を突破したことを好感。新車種をめぐる観測報道も買い手掛かりとなったもよう。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00700 騰訊 [テンセント・ホールディングス] -6.2% -14.5% -18.1% ゲーム・フィンテック大手。2021年10-12月期の売上高が前年同期比8%増にとどまり、市場予想を下回った。アリババ(09988)の自社株買い計画の発表を受け、同社に対しても同様な期待が高まっていたが、決算発表会で経営陣は新たな自社株買い計画についての言及を避けた。
03690 美団(Meituan) -6.5% -13.6% -35.0% 中国フードデリバリー最大手。中国商務部がフードデリバリー企業に対し、飲食店への手数料の引き下げを求めた。新しい材料ではなかったが、同社株が前週に大きく上昇したこともあり、利益確定売りに押された。
02018 瑞声科技 [AACテクノロジーズ] -7.6% -22.0% -42.9% 音響部品メーカー。2021年10-12月期の純利益が前年同期比7割減となり、市場予想を下回った。決算発表後、アナリストによる投資判断は「上方修正」と「下方修正」が混在した。
02382 舜宇光学 [サニーオプチカル] -8.2% -29.8% -48.8% 大手光学機器メーカー。2021年通期決算が減収に転じ、純利益も前年比2%増にとどまった。いずれも市場予想を下回り、決算発表後はアナリストによる目標株価の引き下げが目立った。
00909 Ming Yuan Cloud Group -11.0% -31.3% -40.7% 不動産会社向けソフトウェア大手。特段材料はなかったもよう。前週は相場全体の地合い改善を受け上昇したが、今週は利益確定売りに押された。(SBI証券取り扱いなし)

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

今週の中国株市況

3/17-3/24の香港市場は、ハンセン指数が2.1%上昇、ハンセンテック指数は0.8%上昇しました。米国上場のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数は、10.4%上昇しました。決算発表がピークを迎えるなか、好決算銘柄が大幅に買われ、主要株価指数を支えました。アリババが自社株買い計画の規模拡大を発表したことも、投資家センチメントを押し上げました。アリババを筆頭に同様に自社株買い計画を発表した企業も買われました。商品先物価格の持ち直しを受け、資源関連株も上昇しました。

業種別では、ヘルスケア、エネルギー、素材、電気通信が堅調でした。

ヘルスケアは、主に大手医薬品メーカーの中国生物製薬(01177)やバイオ医薬品開発受託大手の薬明生物(02269)が上昇をけん引しました。中国生物製薬は、2021年通期の純利益が前年の5倍になる見通しだと発表したことが好材料となりました。

薬明生物は、2/8に米商務部が同社の傘下子会社を「未検証者リスト(UVL)」に追加した後、米制裁懸念で株価が軟調でしたが、足元では反発しました。主な要因は、以下の2点です。

1)好決算:2021年通期は売上高が前年比83%増、純利益は同100%増となり、いずれも市場予想を上回りました。

2)米制裁懸念の後退:UVL入り後の進展について同社は、米商務部はUVLリスト入りの子会社への現地調査に同意していると説明。調査が終了すれば「早期の問題解決」になる見通しを示しました。

上記の1)は同社の良好なファンダメンタルズを示しています。2)は不透明要因として残るものの、会社側のコメントからすると米制裁のリスクは高くないようです。同社のバイオ医薬品開発受託分野での強固なポジションを考えると、中長期投資として今は押し目買いのタイミングかもしれません。ただし、不透明感が依然残っていることからすると、投資するタイミングを分散する手法が良さそうです。

エネルギーと素材は、商品先物価格の持ち直しを受け、資源大手がそろって反発しました。具体的には、石油・天然ガス大手のペトロチャイナ(00857)やCNOOC(00883)、石炭大手のヤンクアン(01171)やチャイナシェンハ(01088)、非鉄大手のツージンマイニン(02899)や洛陽モリブデン(03993)、ガンフォン・リチウム(01772)などです。

電気通信は、主に中国通信キャリア最大手のチャイナモバイル(00941)が上昇をけん引しました。チャイナモバイルの2021年通期決算は売上高が前年比10%増、純利益が同8%増と、堅調でした。また、今後3年の予想配当性向(当期純利益のうち配当金として支払われる割合)を2021年の60%から70%に引き上げると発表したことも、好材料となりました。分散投資の観点からすると、チャイナモバイルのような安定成長と配当性向の高い銘柄はポートフォリオに入れるべき銘柄の一つといえそうです。

一方、生活必需品や工業などはやや軟調でした。生活必需品は、衛生用品メーカーの恒安国際集団(01044)が予想を下回った決算を受け株価が急落しました。ビール大手の青島ビール(00168)や華潤ビール(00291)はウクライナ危機を受けた原材料高の懸念が響きました。工業は、音響部品メーカーの瑞声科技(02018)や大手光学部品メーカーの舜宇光学(02382)が下げを主導しました。いずれも軟調な決算が売り材料となりました。

今回のトピックス

今回は、自社株買いを取り上げたいと思います。2021年は中国株の下落が顕著でした。そうしたなか、企業による自社株買いの規模は2021年に過去最高となりました。今年に入ってからも企業の自社株買いは活発です。特に今回の決算シーズンでは決算と同時に自社株買い計画を発表する企業が増えています。

前週は、過去最大規模の自社株買い計画を発表したアリババ(09988)が注目を集めました。アリババは3/21に、2024年3月期までの自社株買い計画の規模を従来の150億ドルから250億ドルに引き上げました。アリババの発表は中国当局がネット大手に対する規制強化の早期終了を示唆した直後の出来事だったこともあり、投資家センチメントを押し上げました。

実際、中国企業が大規模な自社株買いを発表するのは稀なことです。裏を返せば、自社の株価評価が割安だと認識している企業が増えていることを意味します。図表4は、今年に入ってから自社株買い計画を発表した企業のリストです。業種は様々ですが、それぞれが属する業種では中国を代表する企業群といえそうです。なお、HSBC (00005)とAIA グループ(01299)は中国企業ではありませんが、中国事業を成長分野に据えている点からすると中国関連株といえます。

図表4 今年に入ってから自社株買い計画を発表した企業

銘柄コード 銘柄名 企業概要 自社株買い計画発表日
00005 HSBC (匯豊控股) 英金融大手 2022/03/24
01299 友邦保険 [AIAグループ] アジアの保険大手 2022/03/24
01810 小米集団 [シャオミ] スマートフォン・IoT家電大手 2022/03/24
00001 長江和記実業[CKハチソン] コングロマリット 2022/03/22
09988 アリババ・グループ EC・フィンテック大手 2022/03/21
02688 新奥能源 [ENNエナジー] 天然ガス供給会社 2022/03/18
01833 平安健康医療 [ピンアン・ヘルスケア] インターネットヘルス大手 2022/03/18
09626 ビリビリ 動画プラットフォーム大手 2022/03/03
01177 中国生物製薬 [シノ・バイオファーマ] 大手医薬品メーカー 2022/02/24
00941 中国移動 [チャイナモバイル] 中国通信キャリア最大手 2022/02/22
00268 金蝶国際軟件 [キングディー・ソフトウエア] ソフトウェア会社 2022/02/14
06690 海爾智家 [ハイアールスマートホーム] 大手家電メーカー 2022/02/06
00700 騰訊 [テンセント・ホールディングス] ゲーム・フィンテック大手 2022/01/20
02269 薬明生物 [ウーシー・バイオロジクス] バイオ医薬品開発受託大手 2022/01/05
01093 石薬集団 [CSPCファーマシュ-ティカル] 医薬品大手 2022/01/03

注:09626はSBI証券では取り扱っておりません。リンク先は米国上場のBILIとなっております。
また銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

【FXデビュープログラム】FX口座の新規開設&お取引で最大700,000円キャッシュバック!

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 米株デビューコンテンツ(GWも取引できる!)

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.