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2021-12-02 22:10:08

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中国株 ココがPOINT!  〜GDP成長率は予想下回るも、ネット・EV関連を中心に株価は反転の兆し〜

2021/10/22
投資情報部 李 燕

今週の香港市場は堅調でした。中国の3Q(7-9月)のGDP成長率は市場予想を下回ったものの、ネット大手への規制強化に対する警戒感が後退し、株価上昇につながりました。特にハンセンテック指数はアリババ(09988)アリババヘルス(00241)などネット大手株に対する押し目買いを支えに、過去1週間で(10/21(木)まで)7.0%上昇しました。

8月以降、軟調さが目立った電気自動車(EV)関連株も持ち直しました。3Qの好調なEV販売が半導体不足に対する懸念を相殺しました。BYD(01211)ニオ ADR(NIO)など主要EVメーカーの販売動向やリチウム大手のガンフォンリチウム(01772)の3Q決算速報を点検してみたいと思います。

図表1 ハンセン指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:10/21(木)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成。

図表2 香港市場の業種別指数騰落率(10/21(木)までの騰落率によります)

ハンセン総合指数業種別騰落率 5日 1ヵ月 3ヵ月
ハンセン総合 4.0% 5.8% -7.0%
素材 7.8% -1.4% 3.6%
一般消費財 6.6% 3.8% -6.3%
情報テクノロジー 6.4% 13.3% -8.8%
工業 4.6% -4.9% -9.6%
金融 2.8% 6.6% -2.4%
ヘルスケア 2.2% -4.9% -20.8%
不動産 2.1% 9.4% -10.2%
コングロマリット 1.4% 0.5% -6.8%
公益 0.8% -4.2% -3.1%
電気通信 0.8% 3.4% -3.0%
生活必需品 0.5% 0.4% -9.9%
エネルギー -0.9% 6.6% 12.4%

注:業種別騰落率はハンセン総合指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表3 香港市場の個別銘柄の騰落率と関連ニュース等(10/21(木)までの騰落率によります)

ハンセン指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00241 阿里健康信息技術[アリババヘルス] 15.8% 9.2% -11.6% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:親会社アリババの馬雲会長の海外渡航がアリババ系企業への楽観ムードにつながったもよう。
00175 吉利汽車控股[ジーリー・オートモービル] 15.5% 7.0% 11.5% 共同出資の電気自動車メーカーのZEEKRについて、株式を追加取得。ZEEKRブランドで初のモデル「ZEEKR 001」を寧波杭州湾工場で量産開始も発表。
01211 比亜迪 [BYD] 11.1% 16.1% 29.0% 9月の自動車販売が引き続き好調。特に新エネルギー車分野では、電気自動車やプラグインハイブリッド車が共に拡大傾向を維持した。
02331 李寧 [リー・ニン] 10.6% -6.9% -3.2% 9月7日に上場来高値を付けてから下落し、10月11日まで約2割下落。値ごろ感から押し目買いが入ったもよう。
02318 中国平安保険(集団) [ピンアン・インシュアランス] 10.6% 19.3% -11.6% 中国国内証券会社2社が保険会社の最悪期が過ぎつつあるとコメント。フィンテックに対する規制強化懸念の後退も見直し買いの材料となったもよう。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
00939 中国建設銀行 -0.6% 1.1% 0.6% 特にニュースや材料はなかったよう。
00386 中国石油化工 [シノペック] -1.8% 2.3% 11.0% 10月7日までエネルギー危機を背景とした資源株買いで上昇したが、足元では利益確定売りが優勢のもよう。
01876 Budweiser Brewing Co APAC Ltd -3.9% 2.3% -20.3% 特にニュースや材料はなかったよう。
01093 石薬集団 -4.2% -9.2% -19.1% 主要株主による保有株比率の引き下げが報じられた。
01044 恒安国際集団 -4.7% 1.8% -14.1% 大手証券会社の目標株価引き下げが嫌気されたもよう。香港紙によると、足元でプットオプションが過去の倍に膨らんだ。

ハンセンテック指数

騰落率上位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
09626 ビリビリ 17.8% 13.4% -26.2% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:3Q業績予想に対し証券会社がポジティブコメントを出した。
01024 Kuaishou Technology 16.8% 0.3% -28.8% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:米プロバスケットボールNBAと戦略的提携を発表。
00241 阿里健康信息技術[アリババヘルス] 15.8% 9.2% -11.6% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:親会社アリババの馬雲会長の海外渡航がアリババ系企業への楽観ムードにつながったもよう。
09888 百度[バイドゥ] 12.4% 14.4% 2.0% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:テンセントなどのコンテンツに百度の検索結果が表示される可能性があると報じられた。
03888 金山軟件 [キングソフト] 10.6% 16.9% -12.3% 業界要因:ネット大手への規制強化に対する懸念が後退。個別要因:株価が2月中旬の高値から5割下落。ハイテク株の地合い改善で見直し買いが入ったもよう。
騰落率下位
(5日)
銘柄名 騰落率
(5日)
騰落率
(1ヵ月)
騰落率
(3ヵ月)
関連ニュース等
06060 ZhongAn Online P&C Insurance 0.5% -3.7% -31.7% ネット大手への規制強化に対する懸念の後退は好材料だが、保険会社に対する3Qの罰金で同社が業界首位だったことが明らかになり、売り買いが交差したもよう。
00285 比亜迪電子(国際) [BYDエレクトロニック] -0.6% -16.0% -40.3% 10月19日はアップル社の製品発表イベントを手掛かりに急騰したが、その後は利益確定売りに押された。
02518 汽車之家 -1.3% 21.7% -11.3% テクニカル要因のよう。10月11日にRSIが70近くに達した後、利益確定売りに。
00780 Tongcheng-Elong Holdings Ltd -3.3% 4.0% 0.3% 旅行需要の回復を受け、10月初めまで上昇したが、ネット大手への規制強化の後退を背景に他のネット関連株が買われるなか、利益確定売りに押された。
09961 携程旅行網[トリップドットコムグループ] -4.4% 9.2% 6.7% 旅行需要の回復を受け、10月初めまで上昇したが、ネット大手への規制強化の後退を背景に他のネット関連株が買われるなか、利益確定売りに押された。

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergをもとにSBI証券が作成。

今週の中国株市況

香港のハンセン指数とハンセンテック指数は週間で(10/21(木)まで)、それぞれ4.2%上昇、7.0%上昇しました。米国上場のADRで構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数も、6.6%(同)上昇しました。なお、いずれの指数も10/21(木)は恒大問題をめぐる懸念を受け、反落しました。ただし、下げ幅は限定的でした。

業種別騰落率では、素材や一般消費財、情報テクノロジーの上昇が目立ちました。素材は、ガンフォンリチウム(01772)や洛陽モリブデン(03993)などEV関連が上昇をけん引しました。一般消費財は、電気自動車(EV)メーカーを筆頭に自動車株が買われたことが背景です。EVの販売については、半導体不足による影響が懸念されましたが、各社が発表した9月や3Qの販売台数は引き続き好調でした。

情報テクノロジーは、中国当局の規制強化に対する懸念が大きく後退したことが主因です。背景には、以下の出来事と要因が挙げられます(時系列順)。

1)チャーリー・マンガー氏(※)が会長を務めるデイリー・ジャーナル社が3Q(7-9月)にアリババ(BABA)を買い増しました。それを受け、中国ネット大手に対する投資家のセンチメントは改善しました。
(※:マンガー氏はウォーレン・バフェット氏の長年の盟友として、米投資会社バークシャー・ハサウェイの副会長を務めており、バフェット氏と同様に著名投資家としても広く知られています。)

2)中国当局がフードデリバリー大手の美団(03690)に対して課した独占禁止法違反の罰金が市場予想を下回りました。美団に対する罰金は“アリババ以上になる”と懸念されていただけに、規制強化に対する過度な警戒が緩和しました。

3)規制強化の“的”とされてきたアリババの会長・馬雲氏が海外視察に出かけていることが明らかになりました。馬氏は中国当局から海外への渡航を制限されていると報じられていました。したがって、市場では同氏の出国を中国当局の締め付けが緩んでいる”証拠”として捉えられました。

上記の出来事を受け、中国ネット大手に対する悲観ムードは一変しました。一部では、中国当局による規制強化はピークを過ぎた可能性があるとの見方も出ています。ネット大手株は昨年末からの規制強化を受け、バリュエーションが大幅に低下したこともあり、押し目買いは続く可能性があります。

今回のトピックス

相場全体の地合い改善を背景に、好調な販売が伝わったEV関連株も持ち直しました。EV関連株は8月以降、半導体不足に対する懸念から軟調に推移しました。しかし、直近発表された各社のEV販売実績は引き続き好調で、予想を上回りました。

たとえば、新興EVメーカーのニオ(NIO)、リーオート(LI)、シャオペン(XPEV)の3社の3Q販売台数は、それぞれ2万4,439台、2万5,116台、2万5,666台となり、いずれも前四半期を超えて過去最高となりました(図表4)。中国EV最大手のBYD(01211)のEV販売台数(乗用車)も好調で、3Qは9万1,684台と、前四半期の約1.7倍に膨らみました。BYDの場合はEVのほか、プラグインハイブリッド車(PHEV)にも力を入れています。3QはPHEVの販売台数も大きく伸び、前四半期の約2倍となりました。

中国のEV市場全体でみた場合、3Qの販売台数は65万4,805台で、前四半期比で38%増でした。PHEVは15万2,895台で、前四半期比で49%増でした。上記のEVメーカー4社のEV販売台数は前四半期の1.1倍-1.7倍で、その伸び率はいずれも業界水準を大きく上回りました。前四半期比の順位では、BYDが1.7倍、シャオペンが1.5倍、リーオートが1.4倍、ニオが1.1倍です。

EV各社の好調な販売動向からすると、半導体不足による影響は今のところ限定的で、間もなく発表される3Q決算では売上高は好調だった可能性があります。2Q決算では各社とも半導体不足に対する懸念を示しましたが、3Qの好調な販売実績を受け、今後の販売見通しについてポジティブ・コメントが出るかどうか注目されます。一方、懸念要因は原材料価格の上昇が利益率に与える影響となりそうです。

なお、EV関連銘柄として、リチウム大手のガンフォンリチウム(01772)が10/14(木)に、3Qの業績速報を発表しました。それによると、3Qの純利益は9億1,520万-10億9,200万で、前四半期比426%-528%増となる見通しです。同社は大幅増益の要因として、1)主力製品の販売量の増加と販売単価の上昇、2)金融資産の評価益による非経常収益の増加を挙げました。

短期的にみて、EV業界では引き続き、半導体不足や原材料価格の上昇が懸念要因として残りそうです。他方、自動車販売が鈍化しているなか、EV販売は拡大傾向を維持しており、EVの普及は着実に進んでいます。中長期的にみて、EV化はメガトレンドとして変わらず、投資テーマとして引き続き、注目に値しましょう。

図表4 主要EVメーカーの販売台数(万台、四半期ベース)

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

図表5 主要EV関連銘柄のデータ

銘柄 株価
10/21
(香港ドル)
52週高値

(香港ドル)
52週安値

(香港ドル)
PBR

(倍)
予想
PER
(倍)
過去5年
平均PER
(倍)
来期
予想
増収率
(%)
来期
予想
増益率
(%)
BYD(01211) 282.00 295.00 124.10 8.16 141.39 58.59 27.72% 54.33%
ニオ ADR(NIO) 39.97 66.99 25.46 13.21 - - 69.07% 赤字縮小
リーオート ADR(LI) 32.04 47.70 15.98 5.07 - - 58.84% 黒字転換
シャオペン ADR(XPEV) 43.50 74.49 18.50 12.62 - - 76.23% 赤字縮小
ガンフォンリチウム(01772) 148.20 185.00 42.20 9.63 62.18 - 47.75% 52.18%

注:予想PER、予想増収率、予想増益率はBloomberg集計のコンセンサスによります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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