2Q(4-6月期)決算速報(現地8/3引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):89.85ドル(-0.99%)
●売上高:7.1億ドル、前年同期比-12.0%(予想6.3億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●調整後EPS:-0.42ドル、前年同期は-4.98ドル(予想-0.76ドル)〇市場予想より良好だった
●調整後EBITDA:1.94億ドル、前年同期は-1.5億ドル(予想0.60億ドル)〇市場予想を大きく上回った
売上高は市場予想を上回り、調整後EPSも赤字幅が大きく縮小。調整後EBITDAは1.94億ドルと2四半期連続の黒字を確保しました。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●取引収入:3.27億ドル、前年同期比-50.0%(予想:2.85億ドル)〇市場予想を大きく上回った
●サブスク&サービス:3.35億ドル(予想:3.20億ドル)〇市場予想を上回った
●総取扱高:920億ドル、前年同期比-58.0%(予想:997.0億ドル)×市場予想を下回った
●デジタル資産(カストディ管理下):1,280億ドル、前四半期は1,300億ドル(予想:1,323億ドル)×市場予想を下回った
●7-9月期サブスク&サービス見通し:最低でも3.00億ドル(予想:3.26億ドル)×市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●2Qの調整後EBITDAは1.94億ドル、2四半期連続の黒字確保となった。
●2Q、当社は米国外の市場でデリバティブ取引所を立上げた。また機関投資家向けビジネスにおける多数のETF アプリケーションのカストディアンとしても選ばれた。
●当社は業界の規制明確化を推進している。このテクノロジーの採用を妨げている最大の要因は、ルールの欠如、米国で行われてきた規制強化の両方だ。世界の他国が明確な法律のもと、暗号通貨とWeb3テクノロジーの導入に大きく前進している一方で米国はそのペースに追いつくのに苦労している。
●議会へのロビー活動も実施。下院金融サービス委員会と下院農業委員会にて超党派の支持を得て、仮想通貨市場構造法案の承認を得た。年後半に下院で採決され、上院に送られるとみている。
●暗号通貨は2024 年の大統領選挙でも重要な議題と認識され、ほとんどの候補者が前向きな立場を取っている。
決算を受けたマーケットの反応
規制当局から訴訟を受ける同社はSECから取引所運営、決済機関運営は未登録であり違法と指摘されている。同社は争う姿勢を明確に、司法に訴訟の却下を求める準備書面を提出するとの見解を明らかにしている。22年、同社は資産運用会社最大手の一角、ブラックロックと提携。23年にはETFの監視共有協定者に指名されるなどの実績を積む。業績は金利や暗号資産のマーケット動向に左右される部分が大きい。当面は司法の見解に注目が集まりそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:81.68ドル
アナリスト・レーティング:5段階評価の2.97
最低投資金額:13,000円(8/3終値、1ドル143円換算)