決算速報(現地8/5寄り前発表)
●決算発表当日の株価:416.26ドル(-0.67%)
●売上高:43.5億ドル(予想42.7億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:6.46ドル(予想6.21ドル)〇市場予想を上回った
売上高とEPSは市場予想を上回ったものの、直近大きく上昇していたこともあり、株価は売りに押されました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●4-6月期の売上高とEPSは市場予想を上回りましたが、株価が大きく上昇していたこともあり、株価をさらに押し上げるほどの内容ではなかったようです。
●2021/12期については200億ドル規模の新型コロナワクチンの販売契約を締結済みとし、契約金額は5月に発表された192億ドル規模という金額から増加しました。
●2021/12期のワクチン製造見通しは8億〜10億回分との見通しが据え置かれました。
●2022/12期については既に120億ドル規模の新型コロナワクチンの販売契約を締結済みで、さらに追加80億ドル規模の追加購入オプション契約も締結済みとしています。
●2022/12期のワクチン製造能力は20億〜30億回分との見通しが示されました。
●10億ドル規模、期間2年間の自社株買い枠が承認されました。
●新型コロナワクチンについて、2回目接種後の6ヵ月間の有効性は93%としています。
経営陣の主なコメント
●新型コロナのいわゆる「ブースター」の投与はこの冬に北半球で必要になるだろう。
●特に「デルタ変異株」に対応するため必要となるだろう。
●米国の当局に説明する前に、3回目の投与はどのような形で行われるべきかまだ社内で検討を行っている。
●新型コロナが「エンデミック(特定の地域などで感染拡大が繰り返されること)」となった場合、複数の変異株に対応するワクチンの投与が最良の方法となるだろう。
決算を受けたマーケットの反応
一日を通して上下に乱高下する展開となりましたが、結局、小幅安で引けました。
決算発表直後は寄り前の時間外取引で一時6%を超える下落となりましたが、寄り付き後は逆に6%近い上昇となるなど、値動きの荒い展開となりました。年初来で株価が約4倍に上昇するなか強気派と弱気派がせめぎ合ったようですが、直近の株価の上昇ペースを考えると、この程度の下落で済んだということは十分に良好な決算内容だったとも言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:214.21ドル(8/5時点)