今月はこの先、クラウド ストライクやドキュサイン、シャオペン ADR、GOODRXホールディングスなどが決算発表を予定しています！

これまでに決算発表を行ったS&P500指数構成銘柄496社の動向をみると、売上高が市場予想を上回った企業は341社（68.8%）、調整後EPS（1株当たり利益）が市場予想を上回った企業は387社（78.0%）となっています（3/7時点、Bloombergのデータより、SBI証券調べ）。当社売買代金ランキング上位銘柄（2020/7/1〜2020/12/31）のうち、今週決算発表を予定しているのは以下の銘柄です。

シャオペン ADR（XPEV）　3/8 寄り前
昨年11月頃に株価が急騰したものの、その後は失速し右肩下がりの展開が続いています。テスラ（TSLA）や蔚来汽車（ ニオ ）　Inc ADR（NIO）などとの競争が激化するなかで、同社が今後についてどのような見通しを示すのかがポイントとなりそうです。

ドキュサイン（DOCU）　3/11 引け後
昨年大きく上昇した在宅勤務関連銘柄やクラウド関連銘柄について、直近マーケットは決算発表の内容について非常にシビアな見方をし、「市場予想は上回ったもののここが懸念される・・」などと理由をつけて大きく下げるようなケースがいくつか見受けられます。そうしたことから、ドキュサインについても市場予想を上回ることは半ば当然として、「市場予想を大きく上回る見通し」などを示せない場合、株価は売りに押されるかもしれません。

GOODRXホールディングス（GDRX）　3/11 引け後
昨年9月に上場して以来株価は概ね35〜60ドルのレンジで推移し、上値が重たい状況が続いています。現在の株価水準からすると決算を控え市場の期待値はそれほど高くないと思われますが、こうしたレンジ相場を上抜けするような力強い業績見通しなどが出されない場合、当面はレンジ相場が続くことになるかもしれません。

クラウド ストライク ホールディングス A（CRWD）　3/16 引け後
前回の決算発表では8-10月期の業績や通期業績見通しが市場予想を上回り、通期業績見通しも大きく引き上げられたことで、株価は時間外取引で10%を超える急騰となりました。直近はマーケット全体が下落するなかで売りに押されていますが、市場の期待値は依然として高水準にあると思われます。そうした高い期待値を上回る「素晴らしい」業績見通しなどが出されるかどうかがポイントとなりそうです。

バイオエヌテック ADR（BNTX）　3/31 ※Bloombergの推定日
同じくmRNAタイプの新型コロナワクチンを展開するモデルナ（MRNA）は決算発表で強気な見通しを示し、決算発表当日の株価は一時10%上昇（終値は+2.48%）しました。同様に強気の見通しを示すことができた場合、株価は動意づく可能性があります。