決算速報(現地3/1引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):444.00ドル(+8.38%)
●売上高:8.82億ドル(予想8.11億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.22ドル(予想0.79ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:9.00億〜9.05億ドル(予想8.30億ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期調整後EPS見通し:0.95〜0.97ドル(予想0.72ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期通期売上高見通し:37.6億〜37.8億ドル(予想35.3億ドル)〇市場予想を上回った
●2022/1期通期調整後EPS見通し:3.59〜3.65ドル(予想2.97ドル)〇市場予想を上回った
マーケットは新型コロナの収束とともに成長が減速するのではないかと懸念していましたが、市場予想を上回る通期業績見通しが示されたことでそうした懸念が払しょくされ、株価は時間外取引で急騰しました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地3/1までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●11-1月期の売上高と調整後EPS、2-4月期と通期の業績見通しが揃って市場予想を上回りました。
●10人以上の雇用者を持つ顧客数は467,100(予想:442,570)となりました。
●過去12ヵ月間で10万ドル以上ズームのサービスに代金を支払った顧客数は1,644(予想:1,474)となりました。
経営陣の主なコメント
●革新的なビデオコミュニケーションプラットフォームにより、当社は今後の成長に向け良い立ち位置にある。
●状況に迅速に対応できた当社の能力が昨年の成長を実現した。
決算を受けたマーケットの反応
通常の取引時間でも+9.65%と大幅高になっていましたが、決算発表直後から時間外取引でさらに急騰しました。
昨年10月頃から上値の重い展開が続き、今年に入っても新型コロナが収束した後の見通しに対する懸念などが株価の重しとなっていましたが、そうしたなかで好決算が素直に好感されたという印象です。ビデオ会議などの利用が「アフターコロナ」の世界でも引き続き拡大していく見通しであるとするならば、株価も再度上昇トレンドに入るかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:462.45ドル(3/1時点)