決算速報(現地2/24引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):567.00ドル(-2.23%)
●売上高:50.0億ドル(予想48.2億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:3.10ドル(予想2.81ドル)〇市場予想を上回った
●データセンター向け売上高:19.0億ドル(予想18.8億ドル)〇市場予想を上回った
●ゲーム向け売上高:25.0億ドル(予想23.9億ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:53.0億ドル±2%(予想45.0億ドル)〇市場予想を上回った
11-1月期の業績や今後の見通しは市場予想を上回ったものの、経営陣のコメントが嫌気され株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2/24までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●11-1月期の売上高と調整後EPSはともに市場予想を上回りました。
●2-4月期の売上高見通しが市場予想を大きく上回りました。
●2-4月期の伸びは主にゲーム向けの伸びによるものとのコメントが経営陣から出たことで、データセンター向けはさえない伸びになるのではないかとの懸念が広がりました。
●英半導体設計大手Arm(アーム)の買収については「順調」であるとのコメントが出ました。
経営陣の主なコメント
●2-4月期の成長の大部分はゲーム向けがもたらす。
●ゲーム向けのハイエンドチップの在庫を保つことが難しくなっている。
●2-4月期の間は在庫が少ないままだろう。
●通年でみれば十分な供給があるだろう。
●データセンター向け継続して伸びるだろう。
●データセンター向けでは供給不足は発生しないだろう。
●Arm(アーム)の買収については「順調」に進んでいる。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後は好調な業績見通しなどが好感され上昇したものの、経営陣が「成長の大部分はゲーム向けがもたらす」と発言すると下げに転じました。
マーケットはどうやら、ゲーム向けが成長の大部分を占めるといった発言を「データセンターの減速」ととらえたようです。また、一部では「ゲーム向けの成長はビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)ブームが押し上げたもので、長続きしないのではないか」という声も聞かれ、ゲーム向けの伸びはそれほど長く続かないのではないかという懸念もあるのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:603.96ドル(2/24時点)