決算速報(現地1/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):267.00ドル(-1.89%)
●売上高:280.7億ドル(予想264.1億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:3.88ドル(予想3.22ドル)〇市場予想を上回った
●月間アクティブユーザー数(MAU):28.0億人(予想27.6億人)〇市場予想を上回った
10-12月期の業績は良好なものとなったものの、経営陣が今後の業績について「非常に大きな不確実性」があるなどとコメントしたことなどが嫌気され、株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地1/27までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●売上高、EPS、月間アクティブユーザー数(MAU)が揃って市場予想を上回りました。
●経営陣は2021年について「非常に大きな不確実性」があるとコメントし、年後半は成長が減速する可能性があるとの見通しを示しました。
●米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックを提訴している件については、目新しいコメントはありませんでした。
●自社株買い枠を250億ドル追加で設定しました。
経営陣の主なコメント
●アップルが「iPhone」に導入した「iOS 14」により、ターゲット広告が打撃を受ける可能性がある。
●「WhatsApp」はアップルの「iMessage」よりも優れたメッセージングアプリだ。
●VR(仮想現実)ヘッドセットの「Oculus Quest 2」は初めての「メインストリームVR製品」だ。
●「Oculus Quest 2」の販売は好調だ。
●まだ数年後になるだろうが、VRヘッドセットは「AR(拡張現実)グラス」に到達するために必要なピースの1つだ。
決算を受けたマーケットの反応
10-12月期の業績は良好だったものの、前回の決算発表同様、経営陣による慎重な見通しが嫌気され株価は時間外取引で売りに押されました。
新型コロナの感染を受け広がったステイホームの流れが2020年の追い風になったものの、2021年は昨年同様の成長ペースを実現できないのではないかと経営陣は懸念しているようです。また、「iPhone」の「iOS 14」によりターゲット広告が打撃を受ける可能性があるといったコメントも株価の重しとなっているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:328.39ドル(1/27時点)