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2024-04-29 04:57:09

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜S&P500の新規採用銘柄:ファクトセット、ソーラーエッジ、シグネチャーバンク〜

2021/12/13
投資情報部 榮 聡

先週はオミクロン株の経済インパクトに関して楽観論が台頭、オミクロン・ショックによる下げから完全に回復しました。今週は引き続きオミクロン株の評価に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)、米国の11月小売売上高、週末のクアドラプル・ウィッチング、などが注目されます。

今回はS&P500指数に新規に採用されるファクトセット リサーチ システムズ(FDS)ソーラーエッジ テクノロジー(SEDG)シグネチャー バンク(SBNY)および今週決算発表予定のアクセンチュア A(ACN)アドビ(ADBE) を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
情報技術 6.0% 4.5% 11.7%
S&P500 3.8% 0.6% 5.4%
エネルギー 3.7% -0.9% 17.0%
生活必需品 3.5% 1.8% 3.4%
素材 3.5% -2.2% 5.2%
ヘルスケア 3.2% 0.4% 1.7%
資本財・サービス 3.0% -1.6% 3.1%
コミュニケーションサービス 2.9% -4.1% -6.4%
不動産 2.7% 1.9% 4.3%
金融 2.6% -2.8% 2.8%
公益事業 2.6% 3.5% 1.2%
一般消費財・サービス 2.5% 0.2% 10.3%
騰落率上位(5日) 騰落率
オラクル 16.3%
フォード・モーター 12.1%
アップル 10.9%
CVSヘルス 8.8%
ビザ 8.7%
騰落率下位(5日) 騰落率
チャーター・コミュニケーションズ -10.1%
コムキャスト -6.4%
ターゲット -3.8%
シティグループ -3.3%
ファイザー -2.7%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

12/6(月)、12/7(火)はオミクロン株の感染者が拡大している南アフリカで入院患者がさほど増えていないことから、重症化する比率がデルタ株などに比べて低いとの見方が広がり、市場の懸念が後退しました。12/8(水)には、ファイザーが既存ワクチンについて3回目の接種によってオミクロン株に対しても高い効果があると発表して、さらに楽観が広がりました。

一方、12/9(木)は過去3日間の上昇に対する利食いに加え、翌日に控えたインフレ指標への警戒からテクノロジー株が大きく売り込まれました。12/10(金)に発表された11月消費者物価指数は前年比6.8%増と10月の同6.2%増から加速したものの、市場予想と一致したことから、S&P500指数は前日の下げを上回る1.0%の上昇となり、終値ベースの最高値を更新しました。

S&P500指数は週間で3.8%、NYダウは4.0%、ナスダック指数は3.6%の大幅な上昇となりました。

業種指数では、全業種が大幅な上昇となる中、アップルやオラクルなどの株価上昇が寄与して「情報技術」がトップでした。

個別銘柄では、12/9(木)の引け後に9-11月期決算を発表したオラクル(ORCL)が上昇率トップです。クラウド売上(IaaSとSaaS売上の合計、年率換算110億ドル近く)が前年同期比22%増とけん引して、売上が前年同期比6%増、調整後EPSが同14%増と伸びて市場予想を上回りました。決算を受けてアナリストによる目標株価引き上げが相次ぎ、ドイツ銀行は120ドルと設定しています。

フォード モーター(F)は、同社CEOがインタビューで主力ピックアップトラックのEV版「F-150 Lightning」について、「顧客からの注文が多過ぎて、20万台で注文を受けるのをストップした」と発言したことが好感されました。アップル(AAPL)は、モルガンスタンレーが目標株価をウェドブッシュに並ぶ200ドルに引き上げたことが好感されました。今後見込まれる拡張現実(AR)、仮想現実(VR)製品の効果を評価したもので、10-12月期の業績予想も上方修正しています。

経済指標では、11月消費者物価指数が上記の通り上昇が加速、コア指数も前年比4.9%増と前月の同4.6%増から加速しています。需要の拡大、コモディティ価格の上昇、賃金の上昇圧力、サプライチェーンの混乱などが物価を押し上げていると考えられます。様々な要因が絡んでいることから、物価上昇がピークアウトする時期を予想するのは難しくなっており、FRBは「物価上昇は一時的(transitory)」との表現を修正するに至っています。

今週の米国株式市場

引き続きオミクロン株の評価に加え、FOMC(米連邦公開市場委員会)、米国の11月小売売上高、週末のクアドラプル・ウィッチング、などが注目されます。

オミクロン株に対する既存ワクチンの効果は、いまのところ「予備的(preliminary)」なデータによる専門家の推測ですが、今週には実地のデータに基づいた判断が出てくる可能性があります。株式市場は経済へのインパクトは限定的と読んでいると考えられますが、これに沿った内容となるか注目されます。

今回のFOMCでは、パウエルFRB議長が予告したとおり、テーパリングの加速(債券購入額縮小スケジュールの前倒し)が検討されるとみられ、その結果が注目されます。声明文は米国東部時間で12/15(水)午後2時(日本時間12/16(木)午前4時)に発表され、30分後からパウエルFRB議長の会見が始まる予定です。

この結果を読む上では、オミクロン株の影響に関する評価、前年比6.8%増へ加速した11月消費者物価指数、12/14(火)に発表される11月生産者物価指数も重要となるでしょう。

11月小売売上高は米年末商戦に関するまとまったデータとなります。感謝祭週末の買い物客数は前年を下回りましたが、米国家計の貯蓄が積み上がり、株式・住宅価格の上昇による資産効果も重なって、年末商戦全体では売上好調との期待があります。

12/17(金)は株価指数先物・オプション、個別株先物・オプションの清算日が重なるクアドラプル・ウィッチングにあたります。出来高が増えるため、売買が偏ると株価の振れが大きくなりやすい日です。ただ、過去5年の12月クアドラプル・ウィッチングについてS&P500指数の値動きをみると、2018年に2.1%の下落となった以外は、1%を超える変動となった日はありませんでした。

経済指標では、12/14(火)に米国の11月生産者物価指数(前月比0.5%増、前年比9.2%増の予想)、12/15(水)に中国の11月鉱工業生産(前年比3.7%増の予想、前月は同3.5%増)、同小売売上高(前年比4.6%増の予想、前月は同4.9%増)、米国の11月小売売上高(前月比0.8%増の予想)、12/16(木)に米国の11月住宅着工件数(前月比3.0%増の予想)、同住宅建設許可件数(前月比0.4%増の予想)、の発表が予定されています。

企業イベントでは、レナー、アクセンチュア、アドビ、フェデックスなどの決算発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回はS&P500指数に新規に採用される銘柄3銘柄、ファクトセット リサーチ システムズ(FDS)、ソーラーエッジ テクノロジー(SEDG)、シグネチャー バンク(SBNY)および今週決算発表予定のアクセンチュア A(ACN)、アドビ(ADBE)をご紹介いたします。

S&P500の銘柄入れ替えは、12/17(金)の引け値で指数に組み入れられます。新規採用銘柄は、相対的に株価が好調で時価総額が大きくなっている、あるいは、所属する業種の中で地位があがっているなど、ポジティブな特徴をもつ傾向があるため、注目できると考えられます。ちなみに、除外となるのは、レゲット アンド プラット(LEG)、ヘインズブランズ(HBI)、ウエスタン ユニオン(WU)の3銘柄です。

決算予定銘柄については、筆者が従来から注目している投資テーマである「企業のDX投資」に関わる銘柄です。同テーマは、来年に向けても注目テーマと考えられます。

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(12/10)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートファクトセット リサーチ システムズ(FDS)466.07ドル37.8

【金融情報サービス会社】

・金融情報サービス会社。金融業界のプロ向けに金融・資本市場に関連する各種データおよび分析ツールを提供します。テクノロジーを活用したサービスに特徴があります。22ヵ国に48のオフィスを展開、6,400社以上の顧客企業、16万人超のユーザーを擁します。競合は、ブルームバーグやトムソンロイターなどです。

・創業43年で、41年連続増収、上場企業として調整後EPSを25年連続増加させ、21年連続で四半期配当を増加させている優良企業です。2021年8月期の売上は15.9億ドルで前年比7%増、純利益は4.0億ドルで同7%増と堅調でした。S&Pグローバル、ムーディーズ、MSCIなど金融情報の提供会社は、過去数年、業績・株価とも好調な傾向があり、同社も注目できるでしょう。

買付チャートソーラーエッジ テクノロジー(SEDG)309.09ドル45.2

【太陽光発電向けインバータの最大手】

・家庭や商業施設の太陽光発電で使われるインバータ(直流電流を交流電流に変換する装置)を製造販売する企業。同市場で売上のシェア拡大が続いており、2014年の世界10位、2017年の世界4位から2020年には世界1位にのぼり詰めています。主力製品の「DCオプティマイズドPVインバータ」は2010年以来、27.6ギガワット分の出荷実績があります。3,900名以上の従業員を擁し、31ヵ国に事業所を展開しています。

・2020年12月期の売上成長は前年比2%増にとどまりましたが、2021年12月期は同35%増、2022年12月期は同33%増に回復、10%以上の売上高純利益率が予想されています。7-9月期は新型コロナの感染拡大でベトナム工場が12週間閉鎖されましたが、売上は前年同期比56%増、前四半期比10%増と好調です。

買付チャートシグネチャー バンク(SBNY)304.95ドル17.9

【暗号資産の受け入れで成長する商業銀行】

・ニューヨーク都市圏を中心に37の支店を展開する商業銀行。2001年にメガバンクのサービスに対する選択肢となることを狙って設立されました。未上場のオーナー企業およびそのオーナーや上級管理者のニーズに応えるサービスを提供、法人・個人向けの一般銀行サービスのほか、子会社のシグネチャー・セキュリティーズ・グループを 通じて、投資、証券売買の仲介、資産運用、保険などの商品・サービスも展開しています。

・暗号資産を受け入れたところ、これを中心とする無利子の預金額が全体の36%を占める344億ドルに達しており、これが資金源となって同社の成長エンジンになっています。また、2018年には初めて西海岸のサンフランシスコに拠点を設けて、市場を広げています。7-9月期の業績は、預金残高が前年同期比51%増、貸出金残高が同20%増、純金利収入が同42%増、純利益が同75%増などと好調に推移しています。

買付チャートアクセンチュア A(ACN)379.44ドル37.5

【企業のDX投資活発化から恩恵】

・世界有数のコンサルティング会社で、企業向けのコンサルティングとIT関連の受託業務が2本柱です。最先端技術への投資を前もって行うことに秀でており、クラウドやセキュリティなどの最先端技術の売上構成比が70%を超え、ITサービス産業の類似企業で最も高くなっています。業界平均を上回る成長が続くと期待されます。

・12/16(木)に発表が予定されている9-11月期決算では、売上が前年同期比21%増の142億ドル、EPSが同21%増の2.63ドルと予想されています。6-8月期の決算では売上は前年同期比24%増で、2022年8月期の売上は前年比12〜15%増、EPSは9.9〜10.18ドルとするガイダンスを発表しています。

買付チャートアドビ(ADBE)654.45ドル46.1

【企業のDX投資活発化から恩恵】

・画像処理・文書編集システムを手がける世界的企業で、画像編集ソフトの「Photoshop」、イラスト・グラフィックデザインの「Illustrator」、総合PDFソリューションの「Adobe Acrobat」などそれぞれの業界のプロが利用する世界標準のソフトウェアを多数擁します。また、デジタル広告の管理、WEBサイトの分析、販売キャンペーンの管理など、デジタル・マーケティング分野のサービスにも展開、企業のDX投資に幅広く関与しています。

・12/16(木)に発表が予定されている9-11月期決算では、売上が前年同期比19%増の40.9億ドル、EPSが同32%減の3.19ドル(前年同期は税金の還付が10億ドルあった)と予想されています。6-8月期の決算では売上は前年同期比22%増、調整後は同21%増と好調で、9-11月期のガイダンスも売上・EPSとも市場予想を上回りました。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、ファクトセットリサーチシステムズとアクセンチュアが2021年8月期、アドビが2022年11月期、その他は2022年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
13(月) 日銀短観(大企業製造業DI、12月)  
14(火) ・ユーロ圏鉱工業生産(10月)
・NFIB中小企業楽観指数(11月)
・米生産者物価指数(11月)
 
15(水) ・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(11月)
・米ニューヨーク連銀製造業景気指数(12月)
・米小売売上高(11月)
・米輸入物価指数(11月)
・米NAHB住宅市場指数(11月)
FOMC政策金利
レナー
16(木) ・ユーロ圏マークイット製造業PMI(12月)
・ECB主要政策金利
・住宅着工・建設許可件数(11月)

・新規失業保険申請件数(12月11日に終わる週)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(12月)
・米鉱工業生産(11月)
アクセンチュア、アドビ、フェデックス
17(金) ・日銀政策金利
・EU27ヵ国新車登録台数(11月)
・米国クアドラプル・ウィッチング
(株価指数先物・オプション、個別株先物・オプションの清算日)
 
20(月)   ナイキ、マイクロンテクノロジー
21(火) ・ユーロ圏消費者信頼感(12月) ゼネラルミルズ
22(水) ・シカゴ連銀全米活動指数(11月)
・米実質GDP(7-9月期、確報値)
・米コンファレンスボード消費者信頼感(12月)
・米中古住宅販売件数(11月)
 
23(木) ・米個人所得・個人支出(11月)
・米個人消費支出物価指数(11月)
・米新規失業保険申請件数(12月18日に終わる週)
・米耐久財受注(11月)
・米ミシガン大学消費者マインド(12月、確報値)
・米新築住宅販売件数(11月)
 
24(金) ・米国市場休場(クリスマス)  

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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