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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜マイクロソフト、キャタピラー、コカ-コーラ、アルファベット、AMDなど好決算銘柄〜

2021/11/1
投資情報部 榮 聡

先週はGAFAMの決算が好悪まちまちとなったものの、S&P500指数採用銘柄の集計ベースでは市場予想を上回って堅調だったことから、9月初の高値を明確に上抜けました。今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)と雇用統計、インフラ投資法案の行方、気候変動の国際会議「COP26」関連の報道、などが注目されます。

今回は先週発表の好決算銘柄から、マイクロソフト(MSFT)キャタピラー(CAT)コカ-コーラ(KO)アルファベット A(GOOGL)アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
一般消費財・サービス 4.0% 10.2% 10.2%
コミュニケーション・サービス 2.0% 0.9% 0.7%
情報技術 2.0% 6.6% 5.3%
ヘルスケア 1.6% 5.0% 1.3%
S&P500指数 1.3% 5.6% 4.2%
素材 0.3% 5.9% 1.3%
不動産 0.3% 6.3% 3.0%
生活必需品 0.0% 3.4% 0.3%
資本財・サービス -0.3% 5.3% 1.1%
公益事業 -0.5% 4.7% 1.4%
エネルギー -0.8% 6.7% 16.9%
金融 -0.9% 5.4% 10.2%
騰落率上位(5日) 騰落率
テスラ 22.5%
エヌビディア 12.5%
メルク 8.5%
アルファベット 7.6%
マイクロソフト 7.3%
騰落率下位(5日) 騰落率
ロッキード・マーチン -11.3%
キャピタル・ワン・ファイナンシャル -10.0%
アルトリア・グループ -8.5%
ビザ -8.4%
チャーター・コミュニケーションズ -7.7%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

好調な企業決算と米10年国債利回りの低下を背景に9月初の高値を明確に上抜けました。10/28(木)引け後に発表されたアップル、アマゾンの決算がやや失望的となって、10/29(金)の株価調整はやむなしと思われましたが、市場の買い気は強く、プラスに転じて引けました。

注目のGAFAMの決算で、マイクロソフト、アルファベットは市場予想を上回る好調となりました。一方、アップルはサプライチェーン問題の影響で売上が市場予想をショート、アマゾンはネット通販の減速とコスト増で売上・利益とも市場予想をショート、フェイスブックはアップルのプライバシー規約変更の影響が懸念されるなど、好悪まちまちでした。

米10年国債利回りは、10/21(木)に1.7%近くまで上昇していましたが10/29(金)には1.5%台後半まで反落しました。市場ではFRBによる利上げを早く織り込み過ぎていたのではとの声がありました。また、7-9月期GDPの下振れをにらんでの動きだった可能性もあるでしょう。

S&P500指数は週間で1.3%、NYダウは0.4%、ナスダック指数は2.7%の上昇でした。

業種指数では、テスラの上昇が効いている「一般消費財・サービス」がトップ、アップルのプライバシー規約変更の影響が懸念された「コミュニケーション・サービス」は反発、「情報技術」「ヘルスケア」など成長企業を多く含む業種が優勢でした。一方、7-9月期実質GDPが予想を下回り、景気敏感業種が劣勢でした。

個別銘柄では、テスラ(TSLA)が2週連続でトップとなりました。7-9月期の決算で粗利率が市場予想を上回って改善したこと、さらにレンタカー大手のハーツから10万台の受注を受けたことが好感されました。

経済指標では、米国の7-9月期実質GDPが前期比年率2.0%増と、4-6月期の同6.7%増から大きく減速、市場予想の同2.7%増も下回りました。ただ、成長減速の主因は7月から8月にかけてのデルタ変異株による新型コロナの感染拡大であることがはっきりしているため、市場へのインパクトは限定的だったと考えられます。

10/31(日)に発表された中国の10月製造業・非製造業PMIはいずれも前月から低下して市場予想も下回り、中国経済の減速は懸念材料として残りそうです。

今週の米国株式市場

FOMC(米連邦公開市場委員会)と雇用統計、インフラ投資法案の行方、気候変動の国際会議「COP26」関連の報道、などが注目されます。

今回のFOMCでは「テーパリング」(FRBによる債券購入額の段階的縮小)の開始が決定されるかが注目されています。また、開始される場合に、購入額縮小のペースと「テーパリング」が終わる時期はいつ頃と想定されるか、さらに、それによって「利上げ」の開始時期に関する思惑が変化する可能性も注目されそうです。

雇用統計については、8月分が前月比36.6万人増、9月分が同19.4万人増と市場予想を大きく下回りましたが、今回は前月比42.5万人増と回復モメンタムが戻る予想となっています。ただし、労働省が発表する雇用統計は「季節調整によるゆがみの問題」が指摘されており、指標性が低下している可能性があることには注意が必要でしょう。季節調整が施されていない、ADP雇用統計のほうが米国雇用市場のトレンドを把握するのに有用と考えられ、市場参加者もそのように判断しているとみられます。

バイデン大統領は10/28(木)に気候変動・社会保障関連歳出法案を巡り、規模を1兆7,500億ドルとする新たな枠組みを発表しました。当初の3.5兆ドルを半減することで、規模が大き過ぎるとする共和党議員や民主党の一部議員の批判を和らげる狙いです。これによって、「財政の崖」の問題を回避するために必要と考えられるインフラ投資法案が成立する可能性が高まったとみられます。

国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が10/31(日)〜11/12(金)まで、英国のグラスゴーで開かれます。環境に関する報道が増える見通しで、物色にも影響を与える可能性があります。当社が取り扱う米国上場ETFの先週の騰落率上位は、クリーンエネルギーを投資テーマとするものが上位を占めて(テスラの株価上昇が主因とみられますが)、株式市場の物色でも注目されているようです。

7-9月期決算の発表は、S&P500指数の500社のうち社数では56%に過ぎませんが、利益額では7割を超えて大勢が判明したと考えられます。S&P500指数採用銘柄のEPS(発表済み企業の実績と未発表企業の予想の混合)は、前年同期比36.6%増となっています(FactSet社の集計、10/29時点)。6月末時点の予想は同27.5%増でしたので9.1%ポイントの上方修正です。ここ2週間余りの株価上昇を説明するには、十分な上方修正と言えそうです。

経済指標では、11/1(月)に米国の10月ISM製造業景気指数(前月の61.1から60.5へ悪化の予想)、11/3(水)に米国の10月ADP雇用統計(前月比40万人増の予想)、10月ISM非製造業景気指数(前月の61.9から62.0へ改善の予想)、9月製造業受注(前期比0.0%の予想)、11/5(金)に米国の10月非農業部門雇用者数(前年比45万人増の予想)、などの発表が予定されています。

企業イベントでは、ファイザー、コノコフィリップス、Tモバイル、クアルコム、トリンブル、アルベマール、ブッキングホールディングス、スクエア、モデルナ、イルミナ、フォーティネットなどの決算発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回は先週の好決算銘柄から、マイクロソフト(MSFT)、キャタピラー(CAT)、コカ-コーラ(KO)、アルファベット A(GOOGL)、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)を選んでご紹介いたします。

図表3 先週の好決算銘柄(S&P500指数採用銘柄が対象)

銘柄(コード) 売上高
市場予想比
(%)
EPS
市場予想比
(%)
売上高
前年同期比
(%)
EPS
前年同期比
(%)
(大型株)
マイクロソフト(MSFT) 3.1 30.8 22.0 49.0
キャタピラー(CAT) 4.7 21.2 25.2 98.5
コカ-コーラ(KO) 3.4 12.7 16.1 18.2
アルファベット A(GOOGL) 2.5 11.0 41.1 81.6
アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD) 4.8 9.5 54.0 78.1
(中小型株)
デクスコム(DXCM) 5.2 39.2 29.8 -5.3
エンフェーズ エナジー(ENPH) 1.9 27.0 96.9 123.4
サービスナウ(NOW) 1.4 11.8 30.2 28.1
オートマチック データ プロセシング(ADP) 2.2 10.9 10.4 17.0
アライン テクノロジー(ALGN) 3.9 10.5 38.4 27.6
アーチャー ダニエルズ ミッドランド(ADM) 12.0 10.2 34.5 9.0
アイデックス(IEX) 2.4 2.5 22.5 16.4

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(10/29)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートマイクロソフト(MSFT)331.62ドル36.2

【企業のDX投資のテーマに乗る銘柄】

・主要3部門ともまんべんなく売上・利益が市場予想を上回りました。部門別の売上は、プロダクティビティ&ビジネスプロセスが前年同期比22%増、インテリジェントクラウドが同31%増、モアパーソナルコンピューティングが同12%増です。10-12月期の売上ガイダンス(部門ごとの売上ガイダンスの合計)は、501.5〜510.5億ドルで、中央値は市場予想の489.2億ドルを3.4%上回りました。

・企業のDX(デジタルトランスフォメーション)投資という注目の投資テーマに乗ること、サプライチェーンの問題は一部事業に影響が出る可能性がありますが、構成比は大きくないことから、物色されやすい状況が続くと考えられます。

買付チャートキャタピラー(CAT)204.01ドル16.7

【世界経済回復の恩恵を受ける】

・建設需要の回復、原油や鉱物資源価格の上昇を受けて同社の機械への需要が回復しています。部門別の売上は、コンストラクションインダストリーズが前年同期比30%増、エネルギー&トランスポテーションが同22%増、リソースインダストリーズが同32%増といずれも好調です。営業利益は増収効果によって同69%増となりました。

・世界景気の改善による最終需要の拡大を受けて2022年にかけても10%台の売上成長が期待されます。中期的には、経営陣が2016年から2026年にかけて倍増の280億ドルに拡大を目指すサービス収入の増加とコスト削減が利益成長を押し上げると期待されます。

買付チャートコカ-コーラ(KO)56.37ドル23.2

【パンデミックによる打撃から順調に回復】

・パンデミックによる打撃から順調に回復しつつあります。7-9月期のオーガニック売上成長率は前年同期比14%増(販売数量が同8%増、価格/ミックスが同6%増)で、市場予想を上回りました。決算リリースでは、「パンデミックによる影響で地域により濃淡はあるものの、幅広い市場で回復が続いている」とコメントされています。

・経営陣は年末に向けてパンデミックからの持続的な回復に自信をもっているようです。また、年初に行われた組織を単純化する改革によって、新規性の高い製品の市場投入スピード上昇が期待され、中期的な成長速度の上昇にも期待できるでしょう。

買付チャートアルファベット A(GOOGL)2960.92ドル11.8

【ネットの広告収入が引き続き好調】

・ネットの広告収入が全般的に好調で、7-9月期決算は市場予想を上回る売上・利益を達成しました。「YouTube」にはアップルのプライバシー規約変更の影響が若干出ているほか、クラウドサービスの売上は市場予想をやや下回りましたが、両事業の売上はそれぞれ前年同期比43%増、同45%増と高い伸びが維持されています。

・パンデミックの打撃からの反動増が一巡して売上の増加率は低下していくものの、広告予算のデジタルシフトが加速していることや、eコマースの拡大、クラウドの高成長により、中期的な売上成長は過去の平均よりも高い水準が維持されると期待されます。

買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)120.23ドル36.4

【CPUのシェア拡大が続く】

・データセンター向けの売上が前年比倍増となって、市場予想を上回る原動力となりました。インテルからのシェア奪取が進んでいるとみられます。さらに、決算リリースでは「サーバー向けEpycプロセッサーの新製品の販売が7-9月期に大きく加速した」とのコメントがあり、10-12月期の好調も示唆されています。10-12月期売上ガイダンス中央値は、前年同期比39%増の45億ドルで、市場予想の42.5億ドルを5.9%上回りました。

・データセンター向けのハイパフォーマンスCPUの需要拡大により、2022年も力強い売上成長となり、利益率の拡大も継続すると期待されます。プログラマブル半導体のザイリンクス買収は引き続き保留となっていますが、実現すれば成長の源を多様化することができます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2022年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

先週発表された主要企業の決算概要

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
11月
1(月)
・財新中国製造業PMI(10月)
・米建設支出(9月)
・米ISM製造業景気指数(10月)
 
2(火) ・米自動車販売台数(10月) ファイザー、コノコフィリップス、Tモバイル
アカマイテクノロジーズ、AMCエンターテイメント
マーチンマリエッタマテリアルズ
3(水) ・米ADP雇用統計(10月)
・米ISM非製造業景気指数(10月)
・米製造業受注(9月)
・FOMC政策金利
クアルコム、トリンブル、アルベマール
ブッキングホールディングス
4(木) ・OPECプラス閣僚級会合
・米新規失業保険申請件数(10月30日に終わる週)
・ユーロ圏小売売上高(9月)
スクエアモデルナ、イルミナ、フォーティネット
5(金) ・米雇用統計(10月)
・米消費者信用残高(9月)
 
8(月)   ペイパルホールディングスバージンギャランティック
9(火) ・中国資金調達総額(10月、15日までに発表)
・ドイツZEW景気指数(11月)
・米NFIB中小企業楽観指数(10月)
・米生産者物価指数(10月)
パランティアテクノロジーズユニティソフトウェア
コインベースグローバル
ドクシミティ
バイオエヌテック、アップスタートホールディングス
10(水) ・日本工作機械受注(10月)
・中国生産者・消費者物価指数(10月)
・米消費者物価指数(10月)
・米新規失業保険申請件数(11月6日に終わる週)
ウォルトディズニーマルケタロイヤルティファーマ
アフォームホールディングスビヨンドミート
11(木)    
12(金) ・ユーロ圏鉱工業生産(9月)
・米求人労働異動調査(9月)
・ミシガン大学消費者マインド(11月、速報値)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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