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2024-04-20 14:26:48

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜S&P500指数は一時100日移動平均線を割り込み、値幅調整はかなり進んだ印象〜

2021/9/21
投資情報部 榮 聡

先週は相場の調整気運が強く、予想を上回ったポジティブな経済指標への反応も限定的で、2週連続での下落となりました。今週はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表、追加のプロフィットウォーニングの可能性、3.5兆ドルの歳出法案の進捗、などが注目されます。

今回は今年S&P500指数に組み入れられた銘柄から、モデルナ(MRNA)NXP セミコンダクターズ(NXPI)トリンブル(TRMB)ジェネラック ホールディングス(GNRC)マッチ(MTCH) を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

注:9/20(月)までのチャートです。
※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率(9/20(月)までの騰落率によります)

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
ヘルスケア -0.6% -3.4% 6.5%
不動産 -1.3% -1.3% 5.0%
一般消費財・サービス -2.0% 1.6% 3.4%
生活必需品 -2.1% -3.0% 3.4%
S&P500 -2.5% -1.9% 4.6%
情報技術 -2.6% -2.0% 7.4%
エネルギー -2.7% 4.1% -8.7%
資本財・サービス -3.0% -3.4% -0.4%
公益事業 -3.1% -5.5% 3.4%
金融 -3.4% -2.7% 4.3%
コミュニケーションサービス -3.5% -0.6% 6.4%
素材 -5.1% -5.1% -1.3%
騰落率上位(5日) 騰落率
サーモフィッシャーサイエンティフィック 5.6%
セールスフォース・ドットコム 1.6%
ダナハー 0.8%
ブッキング・ホールディングス 0.8%
ウェルズ・ファーゴ 0.1%
騰落率下位(5日) 騰落率
ゴールドマン・サックス・グループ -7.6%
ダウ -7.5%
キャタピラー -7.5%
クアルコム -7.4%
ブラックロック -6.4%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

9/13(月)は下院民主党が3.5兆ドルの歳出法案にからんで連邦法人税率を21%から26.5%に引き上げようとしていることが週末に報道されて市場センチメントが悪化、一方で値ごろ感から押し目買いも入ってもみ合いとなりました。

9/14(火)は8月消費者物価指数がピークアウトの形となって好感されましたが、一過性と考えられる要因を含んでいることもあり、楽観ムードは続かず下落となりました。一方、9/15(水)は8月鉱工業生産が堅調でNY連銀製造業景気指数も改善して反発しました。

9/16(木)は不安定な相場が続きましたが、8月小売売上高は予想外に前月比で増加したこともあり、下ヒゲをつけて引けました。しかし、「クアドラプル・ウィッチング」の9/17(金)は様々な懸念材料を背景に5月以降に押し目の目途となっている50日移動平均線近くまで下落しました。

S&P500指数は週間で0.6%、NYダウは0.0%、ナスダック指数は0.5%の下落でした。

業種指数では、リスクオフの市場センチメントが強まり、ディフェンシブ業種が優位となっています。個別銘柄では、サーモ フィッシャー サイエンティフィック(TMO)が5%以上の上昇となっています。同社は9/17(金)にインベスターデーを開き、2022年12月期の売上ガイダンスを前年比12%増の403億ドル(うちオーガニック成長率は8%ポイント)として、市場予想の371億ドルを大きく上回ったことが好感されています。

経済指標では、米国の8月小売売上高が前月比0.7%増と市場予想の同0.7%減を大きく上回りました。+1.4%ポイントの格差のうち半分は7月分が前月比1.1%減から同1.8%減に下方修正されたことにより、実質0.7%ポイント上回ったことになります。ただ、今回は学校再開に伴う売上が例年より大きく出て、消費の基調が上向いたわけではない可能性があるとみられます。相場の反応が限定的だったのもそういう読みだと考えられます。

8月消費者物価指数は前年比5.3%増と、6月および7月の同5.4%増から低下しました。ただし、新型コロナの感染再拡大で航空運賃やホテル料金などが前月から低下したことが寄与しており、これらは感染終息とともに上昇すると考えられることから、インフレに対する警戒は継続しているとみられます。

今週の米国株式市場

FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表、追加のプロフィットウォーニングの可能性、3.5兆ドルの歳出法案の進捗、などが注目されます。なお、9/20(月)は中国の不動産大手中国恒大の資金繰り悪化懸念や債務上限問題への懸念が台頭して大きく下げています。終値で前日比1.7%安、安値では2.9%安までありました。

9/22(水)に結果が発表されるFOMCではテーパリングの決定が発表されるか注目されます。8月雇用統計が不振となって、その可能性は大きく低下したと考えられますが、市場にはFOMCメンバーのスタンスはさほど変わっていないとの見方もあります。最近のインフレ動向、新型コロナの感染再拡大の影響に対する見解も注目されるでしょう。また、今回のFOMCでは2024年の経済・金利見通しが新たに追加されます。

7-9月期の四半期決算期末が近づいているため、9月下旬から10月第1週にかけてはプロフィットウォーニングが出やすいタイミングです。先々週S&P500指数採用銘柄で3社が業績見通しを下方修正したことから、ほかにも出るのではとの警戒があるようです。

ただし、これまでに出た下方修正の要因は、原材料高やサプライチェーンの問題で、経済の総需要が弱いということではないため、仮に同様の理由でプロフィッットウォーニングが出ても相場の大崩れにはつながらないと考えられます。

民主党が推進する3.5兆ドルの歳出法案の肉付けが進んでいますが、この法案の進捗が1.2兆ドルのインフラ投資法案の成立に影響する可能性があります。ペロシ下院議長がインフラ投資法案の採決期限として設定した9/27(月)が迫っています。

経済指標では、9/21(火)に米国の8月住宅着工・建設許可件数(着工件数は前月比1.0%増、建設許可件数は前月比1.8%減の予想)、9/22(水)に米国の8月中古住宅販売件数(前月比1.8%減の予想)、9/24(金)に米国の8月新築住宅販売件数(前月比0.4%増の予想)、などの発表が予定されています。

企業イベントでは、レナー、アドビ、フェデックス、ゼネラルミルズ、アクセンチュア、コストコホールセール、ナイキなどの決算発表が予定されています。

5月以降の調整は図表3の通り50日移動平均線まででしたが、今回の調整は50日移動平均線を下抜け、一時100日移動平均線に到達しています。「値幅調整」はかなり進んだ印象ですが、「日柄調整」はこれからといったところでしょうか。新型コロナを克服することによる経済回復、企業業績回復を背景とした中期的な上昇基調は変わらないと考えますが、いましばらくは慎重なスタンスをとるのが良いとみられます。

今週の5銘柄

今回はS&P500指数に今年新規に採用された銘柄をご紹介いたします。

S&P500指数は四半期に一度定期的な組入銘柄の入れ替え検討を行うほか、買収などによる上場廃止にともなって新規銘柄が組み入れられます。9/20(月)にも新たに3銘柄が組み入れられています。

新規に組み入れられた銘柄は業種の中で存在感を増してきて、良い業績トレンドをもっているケースが多く、株価も比較的堅調に推移するものが多いと考えられます。

今年組み入れられた図表4の銘柄から、時価総額が大きいものを中心に、モデルナ(MRNA)、NXP セミコンダクターズ(NXPI)、トリンブル(TRMB)、ジェネラック ホールディングス(GNRC)、マッチ(MTCH)を選んでご紹介いたします。

図表3 S&P500指数は3月以来の75日移動平均線割れ(日足、1年)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表4 S&P500指数の今年の新規組入れ銘柄

銘柄(コード) 業種 時価総額
(9/20)
指数算入日
セリディアン HCM ホールディング(CDAY) ソフトウェア・サービス 163 9月20日
ブラウン アンド ブラウン(BRO) 保険 162 9月20日
マッチ(MTCH) メディア・娯楽 451 9月20日
バイオテクネ(TECH) 医薬品・バイオテクノロジー 208 8月30日
モデルナ(MRNA) 医薬品・バイオテクノロジー 1,779 7月21日
オルガノン(OGN) 医薬品・バイオテクノロジー 86 6月4日
チャールズリバーラボラトリーズ(CRL)* 医薬品・バイオテクノロジー 220 5月14日
PTC(PTC) ソフトウェア・サービス 147 4月20日
NXP セミコンダクターズ(NXPI) 半導体・半導体製造装置 565 3月22日
ペン ナショナル ゲーミング(PENN) 消費者サービス 119 3月22日
ジェネラック ホールディングス(GNRC) 資本財 278 3月22日
シーザーズ エンターテインメント(CZR) 消費者サービス 232 3月22日
モノリシック パワー システムズ(MPWR) 半導体・半導体製造装置 229 2月12日
トリンブル(TRMB) テクノロジー・ハードウェア 231 1月21日
エンフェーズ エナジー(ENPH) 半導体・半導体製造装置 211 1月7日

注:*を付けたチャールズリバーラボラトリーズは取り扱いがありません。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(9/20)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートモデルナ(MRNA)423.33ドル14.0

【新型コロナワクチンで躍進】

・2010年設立のバイオベンチャーで、mRNA(メッセンジャーRNA)を活用した医薬品開発を行っています。新型コロナワクチンの2021年売上は、事前購入契約(Advance Purchase Agreements)の状況から200億ドルに達する見通しです。S&P500指数には、アレクシオンファーマシューティカルズがアストラゼネカに買収されたことに伴う補充として、7月21日から組み入れられています。

・2022年については、事前購入契約は120億ドル、オプションが80億ドルあり、引き続き様々な交渉が続いているとしています。ワクチンの生産能力は2021年が8〜12億回分、2022年については、契約交渉の状況により20〜30億回分になると想定されています。4-6月期の売上は44億ドル、純利益は28億ドルで、利益率は60%を超えています。

買付チャートNXP セミコンダクターズ(NXPI)202.78ドル19.6

【車載半導体のトップメーカー】

・車載半導体で日本のルネサスエレクトロニクスと並ぶ17%のトップシェアを保有するオランダの会社です。S&P500指数には定期の見直しで3月22日から組み入れられています。自動車、産業機器、IoT関連など向けに需要が強い状況が続くと見込まれ、業績拡大が続くと期待されます。2021年12月期は売上が前年比27%増、EPSが損益トントンから10.3ドルに改善すると予想されています。

・4-6月期の売上はパンデミックの影響で落ち込んだ前年同期との比較で42%増となりました。1-3月期との比較では1%増にとどまりましたが、市場の半導体不足に対応するため供給増の手だてをうったことから、7-9月期の売上は4-6月期比7〜13%増となるガイダンスが出ています。

買付チャートトリンブル(TRMB)89.11ドル34.4

【現場ワーカーの作業効率向上に貢献】

・測位、モデリング、無線通信、分析などの要素技術を組み合わせることで、モバイルワーカーが作業プロセスを変革できる技術ソリューションをグローバルに提供する企業です。農業、建築、土木、天然資源、輸送、ユーティリティなど、多様な業界で使用されます。

・4-6月期の売上は前年同期比29%増、EPSは同39%増と好調でした。通期の売上ガイダンスを35.5〜36.5億ドルへ、レンジ中央値で4.3%上方修正しています。企業の景況感がパンデミックによる落ち込みから回復していることから、設備投資意欲が回復すると見込まれます。デジタル技術を使って業務の効率化を実現する同社のサービスへの需要は拡大すると期待されます。

買付チャートジェネラック ホールディングス(GNRC)421.17ドル42.2

【小型発電機でトップシェア】

・1959年に創業した発電機メーカーで、住宅向けのバックアップ発電機、可動式発電機、ビルや工場向けの発電機を設計製造販売しています。同分野では米国でトップシェアを保有する企業です。2019年からは住宅向けの蓄電分野にも進出したほか、小規模な買収を数多く行って事業領域を広げています。

・4-6月期の売上は前年同期比68%増で、うち64%ポイントがオーガニックな売上増です。原材料費用の増加で粗利率が低下したものの増収効果が上回り、調整後EPSは同71%増となっています。売上は住宅向けが同76%増、事業者向けが同64%増と両市場とも伸びています。需要好調を受けて通年の売上ガイダンスを前年比40〜45%増から同47〜50%増に引き上げています。

買付チャートマッチ(MTCH)151.46ドル65.9

【デートアプリの会社】

・デートアプリを提供している会社で、様々なブランドを保有しますが、特に「Tinder(ティンダー)」が有名です。グローバルに展開しており、40の言語で利用されています。2015年に上場し、今年2月には同業のバンブルA(BMBL)が新規上場しています。S&P500指数には、定期の見直しで9月20日から組み入れられました。

・4-6月期業績は売上が前年同期比27%増、調整後EBITDAが同15%増と拡大しました。利用人数が15百万人と前年同期比15%増加、利用者当たりの売上が同10%増えています。2021年下半期の売上も前年同期比25%以上の伸びが想定されています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2021年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
20(月) ・米NAHB住宅市場指数(9月) レナー
21(火) ・OECD経済見通し発表
・米住宅着工件数・建設許可件数(8月)
アドビ、フェデックス
22(水) ・日銀金融政策
・米中古住宅販売件数(8月)

・ユーロ圏消費者信頼感(9月)
・FOMC政策金利
ゼネラルミルズ
23(木) ・マークイットユーロ圏製造業PMI(9月)
・米シカゴ連銀全米活動指数(8月)
・米新規失業保険申請件数(9月18日に終わる週)
・マークイット米国製造業PMI(9月)
・米家計純資産変化(6月末)
アクセンチュア、コストコホールセール、ナイキ
24(金) ・じぶん銀行日本製造業PMI(9月)
・ドイツIFO期待指数(9月)
・米新築住宅販売件数(8月)
 
27(月) ・米耐久財受注(8月)  
28(火) ・中国工業部門利益(8月)
・S&Pコアロジック住宅価格(7月)
・米コンファレンスボード消費者信頼感(9月)
マイクロンテクノロジー
29(水) ・ユーロ圏景況感(9月)
・米中古住宅販売成約(8月)
 
30(木) ・日本鉱工業生産(8月)
・中国製造業・非製造業PMI(9月)
・財新中国製造業PMI(9月)
・米新規失業保険申請件数(9月25日に終わる週)
・米実質GDP(4-6月期、確報値)
カーマックス
10月
1(金)
・日銀短観(7-9月期)
・ユーロ圏消費者物価指数(9月)
・米個人所得・個人支出(8月)
・米個人支出物価指数(8月)
・米ミシガン大学消費者マインド(9月、確報値)
・米ISM製造業景気指数(9月)
・米自動車販売台数(9月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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