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2024-03-29 03:34:18

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜ガーミン、GM、AMD、Tモバイル、アーチャーダニエルズミッドランドなど好決算銘柄〜

2021/5/10
投資情報部 榮 聡

先週は好調な1-3月期決算に加えて米10年国債利回りが低下する好環境の中、大手テクノロジー銘柄への利食いも一巡したことから、S&P500指数は再び最高値を更新しました。今週は大手テクノロジー銘柄の動向、バイデン米大統領の米議会幹部との会談、米10年国債利回りの動向、などが注目されます。

今回は過去2週間に1-3月期決算を発表したS&P500指数採用銘柄で好決算と考えられるものから、ガーミン(GRMN)アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)ゼネラル モーターズ(GM)Tモバイル US(TMUS)アーチャー ダニエルズ ミッドランド(ADM)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー 8.9% 11.1% 20.6%
素材 5.9% 9.7% 19.5%
金融 4.2% 7.4% 20.8%
資本財・サービス 3.4% 4.8% 17.3%
ヘルスケア 2.2% 5.0% 6.7%
生活必需品 1.6% 2.4% 7.1%
S&P500 1.2% 2.5% 8.3%
コミュニケーションサービス 0.1% 2.3% 8.7%
情報技術 -0.5% -2.0% 1.8%
不動産 -0.9% 5.0% 10.6%
公益事業 -1.1% 1.7% 4.0%
一般消費財・サービス -1.2% 0.5% 3.6%
騰落率上位(5日) 騰落率
シュルンベルジェ 17.9%
コノコフィリップス 11.7%
CVSヘルス 11.4%
Dow Inc 10.5%
エクソンモービル 9.1%
騰落率下位(5日) 騰落率
セールスフォース・ドットコム -6.0%
ブッキング・ホールディングス -5.6%
テスラ -5.2%
アマゾン・ドット・コム -5.1%
アドビ -3.9%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

5/3(月)から5/5(水)までテクノロジー株が売られる傾向が続き、相場全体も軟調地合いとなりました。ISM製造業・非製造業景気指数が前月から低下、ADP雇用統計も予想を下回って10年国債利回りが低下する中、相場の定石とは異なって景気敏感株が買われました。

5/4(火)にはイエレン米財務長官が「経済の過熱を防ぐために金利は上昇する必要がある」との考えを表明して、ナスダック指数は1.9%の急落となりました。先々週に発表された「GAFAM」の決算はいずれも市場予想を上回って好調でしたが、好決算の発表をにらんで買っていた向きの利食いが先行したとみられます。

一方、5/6(木)は新規失業保険申請件数が予想以上に低下する中、大手テクノロジー銘柄にも押し目買いが入って、相場全体も回復しました。さらに5/7(金)には予想を下回る雇用統計で長期金利が低下したことを受けてS&P500指数、NYダウが最高値を更新しました。S&P500指数は週間で1.2%の上昇でした。

業種指数では、景気敏感業種が揃ってアウトパフォームしました。先週は景気指標が予想を下回って、10年国債利回りが下がり、通常の相場の定石では成長株が物色される投資環境ですが、その中でも景気敏感業種が物色されたのは特筆できます。

経済指標では、米国の4月ISM製造業が前月の64.7から60.7へ、非製造業景気指数が前月の63.7から62.7へ、いずれも市場予想を下回って低下、米10年国債利回り低下の要因になったとみられます。

また、米国の4月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比26.6万人増にとどまり、市場予想の同100万人増、前月の同77.0万人増(同91.6万人増から下方修正)を大幅に下回りました。レジャー、ホスピタリティ産業の雇用が大きく増えたものの、運輸・倉庫、ヘルプスタッフが減少したほか、製造業が自動車産業の減産などの影響で減少となりました。ただ、低調な増加は経済再開に向かう中での一時的要因も含まれているとみられています。

今週の米国株式市場

大手テクノロジー銘柄の動向、バイデン米大統領の米議会幹部との会談、米10年国債利回りの動向、などが注目されます。また、サイバー攻撃を受けて停止しているコロニアル・パイプラインの動向も、米国の消費にインパクトを及ぼすガソリン価格に影響が出ているため、みておく必要があります。

GAFAMなど大手テクノロジー銘柄の1-3月期決算は良好であったものの、その後の株価の反応は概ね渋いものとなっています。直近2営業日には押し目買いが入りましたが、この動きが続くのか注目されます。

バイデン米大統領は、5/12(水)に民主・共和両党の上・下院幹部とホワイトハウスでの会談に臨みます。2兆ドルのインフラ投資計画や、これを賄うための法人税率の引き上げ、富裕層に対する増税など、4/28(水)の施政方針演説で表明した政策の実現に向けて議会の協力を取り付けることができそうか見極めることになります。

米10年国債利回りは最近の重要経済指標が予想を下回るものが多かったことを受けて1.6%を割り込んで推移しており、株式市場にとっては支援的となっています。一方、イエレン米財務長官の「経済の過熱を防ぐために金利は上昇する必要がある」との発言でPERの高い銘柄が鋭く売り込まれる場面もあったため、引き続き注意が必要でしょう。今週は4月の物価指標および米国債の入札が材料となる可能性があります。

S&P500指数採用企業の1-3月期EPSは、発表済み企業と未発表企業の予想の混合で、前年同期比49.4%増となっています。決算発表前3月末時点の予想は同23.8%増でしたから25.6%ポイントの大幅な上方修正です。2021年通年の予想EPSも3月末時点の176ポイントから187ポイントへ、2020年の予想EPSも209ポイントまで上方修正されています。

S&P500指数の予想PERは2021年基準で22.6倍、2022年基準では20.2倍と計算されます。2021年基準では割高感が強いものの、2022年基準では許容範囲と言えるかもしれません。

経済指標では、5/12(水)に米国の4月消費者物価指数(前月比0.2%増、前年比3.6%増の予想)、5/13(木)に米国の4月生産者物価指数(前月比0.3%増、前年比5.8%増の予想)、5/14(金)に米国の4月小売売上高(前月比1.0%増の予想)、5月ミシガン大学消費者マインド(前月の88.3から90.1に改善の予想)、などの発表が予定されています。

企業決算では、ウォルトディズニー、アリババグループ、オキシデンタルペトロリアム、マリオットインターナショナルなどのほか、パランティアテクノロジーズ、ロイヤルティファーマ、ユニティソフトウェア、アファームホールディングス、エアビーアンドビー、ドアダッシュ、コインベースグローバル、ロブロックスなど最近のIPO銘柄の発表が多数予定されています。

今週の5銘柄

今回は過去2週間に1-3月期決算を発表したS&P500指数採用銘柄で、好決算と考えられるものから、ガーミン(GRMN)、ゼネラル モーターズ(GM)、アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)、Tモバイル US(TMUS)、アーチャー ダニエルズ ミッドランド(ADM)の5銘柄を選んでご紹介いたします。

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(5/7)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートガーミン(GRMN)143.56ドル26.8

【スマートウォッチ、ウェアラブル機器が伸びる】

・スイス国籍のGPS(全地球測位システム)受信機メーカーで、カーナビなど車載用、航空機・船舶用からフィットネス・アウトドア用に展開しています。2020年12月期の分野別売上構成比は、フィットネス31%、アウトドア27%、航空15%、船舶16%、自動車11%です。スマートウォッチでは、アップルやサムスン電子などと競合しますが、フィットネス、アウトドア分野に特化した多様な品揃えが受けて競争力が維持されているようです。

・1-3月期業績は、売上が前年同期比25%増、EPSが同30%増と好調でした。分野別売上は、航空が前年同期比8%減となったものの、フィットネス同38%増、アウトドア同46%増、船舶同28%増、自動車同18%増と伸びています。2021年12月期は売上が前年比10%増の約46億ドル、EPSは約5.15ドルとするガイダンスを維持しましたが保守的な印象です。

買付チャートゼネラル モーターズ(GM)58.99ドル11.0

【大型のSUVとピックアップトラックの販売が好調】

・フォードと並んで米国最大級、世界5位の自動車メーカーで、キャデラック、シボレー、ビュイック、GMCブランドの中・大型車、SUV、トラックを展開します。2035年までにすべての乗用車モデルをEVにするとして、大手自動車メーカーの中でEVに対する積極姿勢が注目されています。25年までに270億ドルを投じて全世界で30モデルのEVを投入する計画で、2月にシボレーブランドの「ボルトEV」の低価格モデルと、その上位車種の「ボルトEUV」を投入したほか、21年にGMCの「ハマー」、22年にキャデラックの「リリック」を発売する計画です。 

・1-3月期は売上が前年同期比1%減にとどまったものの、利益率が高い大型のSUV、ピックアップトラックの販売好調で、調整後EBITは前年同期の12億ドルから44億ドルへ大幅に改善しました。通年の調整後EPSは4.50〜5.25ドルを維持しました。半導体不足の影響は出るものの、会社は通期のガイダンスには高い自信があるとしました。

買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)78.81ドル37.0

【インテルからシェアを奪って売上拡大】

・PCやサーバーに使われるCPU(中央演算処理装置)やゲーム機やPCに使われるGPU(画像の表示を補助する)を主力とする半導体メーカーです。回路線幅7ナノメートルのCPUをインテルに先駆けて投入したことでシェアを奪って売上が拡大しています。インテルによる回路線幅7ナノメートルCPUの投入は23年からとなる見通しです。

・1-3月期決算は、コンピューティング&グラフィックス部門(CPUとGPU)でPC向けCPUの「Ryzen」がけん引して売上が前年同期比46%増、エンタープライズ、組み込み、セミカスタム部門ではゲームコンソール向けとサーバー向けCPU「EPYC」がけん引して同3.9倍増、全体で同93%増と極めて好調でした。4-6月期の売上ガイダンス中央値は前年同期比86%増相当を見込んでいます。

買付チャートTモバイル US(TMUS)139.12ドル58.9

【スプリントとの経営統合により5Gネットワークでリード】

・米国の大手通信の一角で、2020年4月にスプリントと経営統合しました。スプリントが保有していた2.5ギガヘルツ帯のネットワークを活かすことで、ベライゾン、AT&Tを上回る5Gネットワークを整備することができています。1-3月期の携帯電話の新規後払い契約者は業界トップの77.3万人を獲得していますが、5Gのネットワークでリードしていることが背景にあるとみられます。

・1-3月期はスプリントとの経営統合により、売上は前年同期比78%増、調整後EBITDAは同88%増となる一方、主に発行済株式数の増加によってEPSは同33%減でした。通年について新規加入者数と経営統合によるコスト削減効果の見通しを引き上げた上、コア調整後EBITDA(調整後EBITDAからリース収入を差し引いたもの)のガイダンスも226〜231億ドルから228〜232億ドルに上方修正しています。 

買付チャートアーチャー ダニエルズ ミッドランド(ADM)67.02ドル15.2

 【カーギルに次ぐ世界2位の穀物メジャー】

・カーギルに次ぐ世界2位の穀物メジャーで、油糧種子、とうもろこし、マイロ、オーツ麦、大麦 、ピーナッツ、小麦などの加工処理や、食料および飼料を最終用途とする作物の加工も手掛けます。また、バイオ燃料のエタノールの取扱いも行っています。2020年12月期の売上は、農業サービスおよび油脂種子部門が77%、カーボハイドレートソリューションズ部門(とうもろこし、小麦の加工など)が13%、ニュートリション部門が9%です。

・1-3月期の業績は、油脂種子事業の好調を受けて売上が前年同期比26%増、EPSが同77%増と好調でした。2021年12月期は、主力の農業サービスおよび油脂種子部門は中国による穀物輸入拡大の恩恵を受けるほか、カーボハイドレートソリューションズは経済再開による回復、ニュートリション部門は健康志向の高まりを受けた安定成長が期待されます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも21年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
10(月)   アファームホールディングス、ビオンテック、デュークエナジー
オキシデンタルペトロリアム、マリオットインターナショナル
ロブロックス
11(火) ・中国生産者・消費者物価指数(4月)
・ドイツZEW景気指数(5月)
・米3年国債入札
・米NFIB中小企業楽観指数(4月)
・米求人労働異動調査(3月)
パランティアテクノロジーズロイヤルティファーマユニティソフトウェア
エレクトロニックアーツ
12(水) ・バイデン米大統領、民主・共和両党の上・下院幹部とホワイトハウスで会談
・米10年国債入札
・ユーロ圏鉱工業生産(3月)
・米消費者物価指数(4月)
 
13(木) ・米30年国債入札
・米新規失業保険申請件数(5月8日に終わる週)
・米生産者物価指数(4月)
ウォルトディズニーアリババグループ、シャオペン
エアビーアンドビー、ドアダッシュ、コインベースグローバル
14(金) ・米小売売上高(4月)
・米輸入物価指数(4月)
・米鉱工業生産(4月)
・米ミシガン大学消費者マインド(5月)
 
17(月) ・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(4月)
・中国調査失業率(4月)
・中国新築住宅価格(4月)
・日本工作機械受注(4月)
・米ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)
・米NAHB住宅市場指数(5月)
 
18(火) ・日本実質GDP(1-3月期、改定値)
・ユーロ圏実質GDP(1-3月期、改定値)

・米住宅着工・建設許可件数(4月)
ホームデポ、ウォルマート
19(水) ・EU27ヵ国新車登録台数(4月)
・ユーロ圏消費者物価指数(4月)
・FOMC議事録(4月27、28日分)
ターゲット、ロウズ、シスコシステムズ、アナログデバイセズ
キーサイトテクノロジーズ
20(木) ・日本貿易統計(4月)
・日本機械受注(3月)
・米フィラデルフィア連銀景気指数(5月)
・米新規失業保険申請件数(5月15日に終わる週)
アプライドマテリアルズ
21(金) ・じぶん銀行日本製造業PMI(5月)
・マークイットユーロ圏製造業PMI(5月)
・マークイット米国製造業PMI(5月)
・米中古住宅販売件数(4月)
ディア

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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