決算速報(現地10/29引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):273.40ドル(-2.65%)
●売上高:214.7億ドル(予想198.4億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:2.71ドル(予想1.91ドル)〇市場予想を上回った
●月間アクティブユーザー数(MAU):前年同期比+12%の27.4億人(予想27.0億人)〇市場予想を上回った
7-9月期の業績は良好なものとなったものの、今後の見通しがやや慎重だったことから株価は売りに押されました。
決算発表直前までの、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地10/29までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●売上高、EPS、月間アクティブユーザー数(MAU)が市場予想を上回りました。
●10-12月期については、北米のMAUが7-9月期と比較してほぼ変わらずになるとの見通しを示しました。
●2021年については「非常に多くの不確定要因がある」としています。
経営陣の主なコメント
●フェイスブックは引き続き非常に強い向かい風に直面している。
●2021年の費用は680億〜730億ドル程度となりそうだ。
●動画は成長し、ゲーミングも成長している。
●「未来的な技術」が重要で、フェイスブックはVR(仮想現実)で先行している。
●AR(拡張現実)についても注力していて、いつの日か地球の反対側にいる家族と一緒に、同じ食卓で食事をすることができるようになるかもしれない。
●メッセージング関係でのビジネス展開を検討している。
●大統領選挙については、これまでフェイスブックが行ってきた対策がちゃんと機能するのかのテストとなり、とても心配している。
決算を受けたマーケットの反応
7-9月期の業績は良好だったものの、「2021年には非常に多くの不確実性がある」といった慎重な見方をマーケットは嫌気し、株価は売りに押されました。
もっとも、ピンタレスト A(PINS)が前日引け後に好決算を発表したことなどを受け、フェイスブックが決算発表前の通常取引時間で5%近く上昇していたことを考えると、当日の上げ幅の一部を失っただけとも言え、マーケットは今回の決算についてそれほど悲観しているわけではないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:300.63ドル(10/29時点)