決算速報(現地10/22寄り前発表)
●決算発表当日の株価:28.28ドル(+5.84%)
●売上高:423.4億ドル(予想416.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.76ドル(予想0.75ドル)〇市場予想を上回った
●携帯電話契約者数(プリペイドを除く):+64.5万人(予想-0.9万人)〇市場予想よりも良好な結果
●衛星テレビ「ディレクTV」などを含むテレビサービスの会員数:-59.0万人(予想-89.0万人)〇市場予想よりも良好な結果
携帯電話契約者数(プリペイドを除く)が市場予想よりも良好な結果となったことや、テレビサービスの会員数が予想ほど落ち込まなかったことを受け株価は大幅高となりました。
決算発表当日を含む、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地10/22までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●携帯電話契約者数(プリペイドを除く)とテレビサービスの会員数が共に市場予想よりも良好な結果となりました。
●スマートウォッチなどのウェアラブル端末を含めた全体のワイヤレス契約者数は100万人以上増加しました。
●HBOと動画配信サービス「HBO Max」の契約者数は米国内で3,800万人、全世界で5,700万人に達しました。
経営陣の主なコメント
●「iPhone 12」の無料提供は「ロイヤルカスタマー」への恩返しのようなものだ。「最良の顧客」を繋ぎとめることの助けとなる。
●ウェアラブル端末などを含めたワイヤレス契約者の伸びは過去最高だった。
●HBOと動画配信サービス「HBO Max」の契約者数は米国内で3,800万人となり、当初年末までの目標としていた3,600万人をすでに上回った。
●堅調なキャッシュフローは成長に向けた投資と債務の削減の両方を同時に行うことを可能としている。
●今年のキャッシュフローは26億ドル程度のプラスとなり、配当がキャッシュフローに占める割合は50%台後半になるだろう。
決算を受けたマーケットの反応
携帯電話契約者数(プリペイドを除く)が良好な結果となり、配当も当面維持されるとの見込みから、株価は大幅高となりました。
4-6月期の携帯電話契約者数(プリペイドを除く)は-15.4万人でしたが、7-9月期の結果が+64.5万人と大幅に回復していたことや、配当がキャッシュフローに占める割合が前回決算発表時の「60%台の下限」という見通しから「50%台の後半」へと改善したことなどをマーケットは素直に好感した模様です。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:32.19ドル(10/22時点)