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2024-04-20 04:00:05

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜バロンズ記事「次の産業革命に投資する方法」の注目銘柄〜

2020/10/19
投資情報部 榮 聡

先週はIT銘柄の決算に対する期待で週初に上昇するも、その後は追加経済対策への期待がしぼむなどで軟調となりました。今週は大統領候補による第3回TV討論会、欧州のCOVID-19再拡大による経済活動の制限、中国の経済指標(中国の7-9月期実質GDPと9月鉱工業生産、小売売上高)、7-9月期の決算発表、などが注目されます。

今回はバロンズの記事「次の産業革命に投資する方法」で取り上げられたロックウェル オートメーション(ROK)クアンタ サービシーズ(PWR)キャタピラー(CAT)イートン(ETN)に加え、先週好決算を発表したブラックロック A(BLK)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
資本財・サービス 1.1% 3.9% 13.4%
通信サービス 0.9% 3.7% 5.1%
公益事業 0.8% 10.3% 6.3%
情報技術 0.8% 8.5% 13.4%
生活必需品 0.7% 4.7% 7.9%
S&P500 0.2% 5.0% 8.0%
一般消費財・サービス -0.2% 7.6% 13.6%
素材 -0.4% 1.1% 8.2%
ヘルスケア -0.5% 2.5% 1.9%
金融 -0.9% 1.7% 4.4%
エネルギー -2.1% -8.7% -17.8%
不動産 -2.3% 1.6% 2.9%
騰落率上位(1週) 騰落率
ブラックロック 7.5%
エクセロン 7.4%
ゼネラル・エレクトリック(GE) 6.6%
モルガン・スタンレー 6.2%
キャタピラー 6.2%
騰落率下位(1週) 騰落率
ウェルズ・ファーゴ -9.6%
ブッキング・ホールディングス -8.3%
シュルンベルジェ -7.8%
イーライリリー -6.9%
オキシデンタル・ペトロリアム -6.7%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

12日(月)は追加経済対策に関する楽観的な見方やテクノロジー株の決算に対する期待で上昇、13日(火)、14日(水)は、一部ワクチン開発の躓きや選挙前の追加経済対策実施への期待がしぼんで反落、15日(木)は欧州での都市封鎖の可能性が嫌気されて始まるも、押し目買いが入って下げを縮めて引けました。16日(金)はCOVID-19ワクチン開発の前向きなニュースに加え、予想を上回った米小売売上高に支えられました。S&P500指数は週間で0.2%の上昇でした。

業種指数では、「資本財・サービス」がトップでした。UPSやユニオンパシフィックなど同指数を構成する時価総額が大きい銘柄が堅調で、騰落率上位にゼネラルエレクトリックやキャタピラーが入っています。IT関連の業種も市場平均を上回っています。一方、引き続き「エネルギー」の弱さが目立っています。

経済指標では、米国の9月小売売上高は前月比1.9%増と市場予想の同0.7%増を上回りました。前年比では5.4%増で、8月の同2.8%増からモメンタムが強まっています。中国の9月貿易統計は輸出が前年比13.2%増、輸入が同9.9%増と順調な経済活動の回復を示しました。

今週の米国株式市場

大統領候補による第3回TV討論会、欧州のCOVID-19再拡大による経済活動の制限、中国の経済指標(中国の7-9月期実質GDPと9月鉱工業生産、小売売上高)、7-9月期の決算発表、などが注目されます。大統領選挙を2週間後に控えて投資家は動きづらく、混迷している追加経済対策に合意がない限り、相場全体は軟調に推移しやすいでしょう。

22日(木)に開催される大統領候補による第3回TV討論会は、トランプ大統領が劣勢を挽回する最後のチャンスとなりそうです。前回第1回TV討論会での不規則発言は有権者の印象が悪く失敗だったとみられ、今回は違った戦略をとると考えられます。

中止となった第2回TV討論会の代わりに開催されたタウンホールミーティングでは、バイデン氏に目立った失点がなかったとされ、優位を保ったと考えられます。民主党が大統領とともに議会の上下院を押さえる「ブルースウィープ」のシナリオへの注目が高まっています(図表3)。

COVID-19が再拡大している欧州では、英国のロンドンで同一世帯以外の人と屋内で接触することが認められなくなり、フランスのパリでは午後9時以降の外出が原則禁じられるなどの活動制限が復活しています。同様の動きが米国など他の先進国に広がらないか注視が必要でしょう。

先週から始まった7-9月期の決算発表は大手銀行を中心に好調に発進しています。S&P500指数採用企業で発表となった27銘柄のうち、23銘柄のEPSが市場予想を上回りました。ただし、最初に発表される大手企業であるため大手銀行の決算は詳しく報道されますが、実際に相場のトレンドを決めることは少ない印象です。相場のトレンド形成にはIT銘柄や産業関連の銘柄の発表を待たねばならず、そういう意味では今週からが本番です。

経済指標では、10/19(月)に中国の7-9月期実質GDP(前年比5.5%増の予想)、9月鉱工業生産(前年比5.8%増の予想)・小売売上高(前年比1.6%増の予想)・固定資産投資(前年比0.9%増の予想)、10/20(火)に米国の9月住宅着工・建設許可件数(着工件数は前月比2.8%増、建設許可件数は同2.0%増の予想)、10/22(木)に米国の中古住宅販売件数(前月比5.0%増の予想)、などの発表が予定されています。

企業決算では、IBM、プロクター&ギャンブル、フィリップモリスインターナショナル、ネットフリックス、テスラ、ベライゾンコミュニケーションズ、コカ・コーラ、AT&T、インテル、アマゾンドットコム、ギリアドサイエンシズ、などの発表が予定されています。

また、GMが注目のEVトラック「GMC Hummer EV」のワールドプレミアを10/20(火)に開催、アップルがiPhone12とiPhone12 Proを10/23(金)に発売します。

今週の5銘柄

今回はバロンズの記事「次の産業革命に投資する方法」で取り上げられたロックウェル オートメーション(ROK)、クアンタ サービシーズ(PWR)、キャタピラー(CAT)、イートン(ETN)に加え、先週好決算を発表したブラックロック A(BLK)を今週の5銘柄としてご紹介いたします。

10月11日号のバロンズのカバーストーリーでは、テクノロジーをもつ企業はIT銘柄だけでなく、資本財企業にも注目できるのではないかとしています。自動化、電化、データ収集の拡大など産業界のトレンドを背景として、テクノロジーをもつ資本財企業は、次の産業革命の担い手になる可能性があると示唆しています。

また、過去10年間、S&P500指数の資本財セクターは年率12%の上昇にとどまり、S&P500指数の同14%、ハイテクセクターの同20%を大きく下回ってきたとします。

しかし、歴史的に見ると、ハイテクセクターと資本財セクターの相対的パフォーマンスにはサイクルがあり、80年代は資本財、90年代はハイテク、2000年代は資本財、2010年代はハイテクが優位だったとしています。現在はサイクルが再び転換する兆しが見えるとしています。

図表3 大統領選挙および議会選挙の情勢

  バイデン トスアップ トランプ
大統領選挙 216選挙人 197選挙人 125選挙人
  民主党優位 トスアップ 共和党優位
上院選挙 47議席 7議席 46議席
下院選挙 215議席 34議席 186議席

注:上院選挙の優位議席数には、今回改選されない議席数を含みます。「トスアップ」はどちらに傾くかわからないという意味です。現地10/18(日)時点です。
※リアルクリアポリティクスの公表データをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(10/16)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートロックウェル オートメーション(ROK)249.03ドル31.2

【自動化投資加速からの恩恵に期待】

・産業用オートメーション機器メーカーです。ベアードの資本財セクターアナリストは、「技術トレンドと製造能力の米国への回帰により、自動化投資の伸びはGDPの伸びを1〜2%ポイント上回ると推定され、今後10年間加速し続ける」とします。同社は産業分野のオートメーションに特化したリーダー企業として、その恩恵を受けると期待されます。

・4-6月期の売上は前年同期比16%減、調整後EPSは同47%減でした。経済活動の再開を受けて7-9月期の売上は前年同期比6%減まで落ち込みが小さくなる見通しとし、20年通年の売上は前年比6%減、調整後EPSは7.4〜7.6ドルと従来のガイダンスから下限を引き上げました。7-9月期決算の発表は11/10(火)の予定です。

買付チャートクアンタ サービシーズ(PWR)61.98ドル23.2

【再生可能エネルギーのインフラに事業機会】

・送配電ネットワーク設備工事を主力に、石油・天然ガスパイプライン敷設工事も行う特殊工事請負会社です。「再生可能エネルギーの送配電網は発電された電力を管理するために、より多くの技術と蓄電設備が必要となるため、再生可能エネルギーインフラの構築・点検を行う資本財企業には巨大な事業機会が存在する」としています。送配電ネットワーク設備工事で北米最大の同社に恩恵が大きいと期待されます。

・4-6月期決算は、送配電ネットワーク設備工事が増収を確保したものの、パイプライン設備工事の売上が落ち込んで売上は前年同期比12%減でした。一方、営業利益は送配電ネットワーク設備工事の利益が事業を分離する意向の南米の送配電ネットワーク設備工事の赤字縮小を主因に同44%増でした。7-9月期決算の発表は10/29(木)の予定です。

買付チャートキャタピラー(CAT)168.75ドル22.8

【買うべきは景気が良くなりはじめているとき】

・資源開発、建設業者向けの油圧ショベル、ブルドーザーなどが柱の重機メーカーです。「ウォール街は、2016年から2020年にかけて売上高が年間2%のペースで成長した後、今後4年間は年8%程度増加し、2024年には560億ドルに達すると予想している」。今回の成長局面では、「機械のネット接続や監視に関連したサービスによって利益率を改善し、売上高に対する景気循環の影響を抑えることができる」としています。

・4-6月期決算は、最終需要の減少に加えてディーラーの在庫圧縮により売上は前年同期比35%減少、EPSは同64%減でした。7-9月期は最終需要は4-6月期と同程度の落ち込みとなるものの、在庫圧縮による影響が消えて前年同期比24%減に落ち込み幅が縮まる見通しです。7-9月期決算の発表は10/27(火)の予定です。

買付チャートイートン(ETN)109.26ドル22.5

【電化、自動化のトレンドから恩恵】

・顧客が電気、油圧、機械動力を管理するのに役立つソリューションを提供する電力管理会社で、米州電機、グローバル電機、油圧、航空宇宙、自動車、eモビリティの事業セグメントで運営しています。世の中の電化と自動化のトレンドを受けて「過去5年間平均1%程度落ち込んでいた売上について、ウォール街は今後3年間は3.7%程度に高まると予想している」とします。

・4-6月期決算は、景気後退をうけて全セグメントが減収、売上は前年同期比30%減、M&Aや為替の影響を除いたオーガニックベースでは同22%減、調整後EPSは同54%減と不振でした。7-9月期のオーガニック売上成長率は前年同期比13〜17%減に落ち込みが小さくなる見通しです。7-9月期決算の発表は11/3(火)の予定です。

買付チャートブラックロック A(BLK)657.38ドル19.0

【運用資産の増加により予想以上の好決算】

・20年9月末の運用資産額が7.8兆ドルに達する世界最大の資産運用会社です。7-9月期の売上は前年同期比18%増、調整後EPSは同29%増の9.22ドルで、市場予想の7.76ドルを19%上回る好決算でした。FRBによる未曽有の金融緩和受けて資産運用ニーズの拡大から恩恵を受けていると考えられます。

・7-9月期のネット資金流入額はすべての地域、資産タイプでプラスとなり、1,290億ドルを記録しました。顧客属性別には、長期資産でリテールが200億ドル、ETFが410億ドル、機関投資家が370億ドルのほか、キャッシュマネジメントが280億ドルでした。資産の値上がりを含む運用資産額は前年同期比12%増、20年6月末比でも7%の増加となっています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。ロックウェルオートメーションは21年9月期、その他は21年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

経済指標・イベント 企業決算・イベント
19(月) ・中国実質GDP(7-9月期)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(9月)
・中国不動産投資(9月)
・中国調査失業率(9月)
・NAHB住宅市場指数(10月)
IBM
20(火) ・中国新築住宅価格(9月)
・米国住宅着工・建設許可件数(9月)
GMのEVトラック「GMC Hummer EV」のワールドプレミア
プロクター&ギャンブル
フィリップモリスインターナショナル
ネットフリックス、テキサスインスツルメンツ
21(水) ・米地区連銀経済報告(ベージュブック) テスラベライゾンコミュニケーションズザイリンクス
アボットラボラトリーズ、バイオジェン、ラムリサーチ
アラインテクノロジー、アンフェノール
22(木) ・ユーロ圏消費者信頼感(10月)
・大統領候補 第3回TV討論会
・米中古住宅販売件数(9月)
コカ・コーラAT&Tインテル
ダウ、ユニオンパシフィック
23(金) ・じぶん銀行日本製造業PMI(10月)
・マークイットユーロ圏製造業PMI(10月)
・マークイット米国製造業PMI(10月)
アップルのiPhone12、iPhone12 Proの発売
アメリカエキスプレス
26(月) ・中国「5中全会」(第19期中央委員会第5回全体会議、29日まで)
・ドイツIFO企業景況感(10月)
・シカゴ連銀全米活動指数(9月)
・米新築住宅販売件数(9月)
アルファベット
27(火) ・中国工業部門利益(9月)
・米耐久財受注(9月)
・S&Pコアロジック住宅価格(8月)
・コンファレンスボード消費者信頼感(10月)
マイクロソフト3MファイザーAMDBP
メルク、キャタピラー、イーライリリー
28(水)   ・携帯見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」
(ロサンゼルス、30日まで)
ビザボーイングギリアドサイエンシズビヨンドミート(E)
マスターカードゼネラルエレクトリックグラクソスミスクライン
UPS
29(木) ・日銀金融政策
・ECB主要政策金利
・ユーロ圏景況感(10月)
・米新規失業保険申請件数(10月24日に終わる週)
・米中古住宅販売成約(9月)
アマゾンドットコムアップルフェイスブック
ロイヤルダッチシェル
スターバックスクラフトハインツ
イルミナ、ツイッター、アクティビジョンブリザード
30(金) ・日本鉱工業生産(9月)
・ユーロ圏失業率(9月)
・米実質GDP(7−9月期、速報値)
・米個人所得・個人支出(9月)
・米PCEコアデフレータ(9月)
・ミシガン大学消費者マインド(10月、確報値)
アッヴィエクソンモービルアルトリアグループ

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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