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2024-04-26 01:44:10

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜52週高値を更新した株価好調銘柄〜

2020/10/5
投資情報部 榮 聡

先週はムニューシン米財務長官とペロシ下院議長の交渉が続いて追加経済対策に対する期待が持続して上昇となりました。今週は新型コロナウイルスへの感染で入院中のトランプ大統領の容体、副大統領候補によるTV討論会、追加経済対策の行方、FOMC議事要旨の公表、などが注目材料です。

今回は10/1(木)までの5営業日間に52週高値を更新した銘柄群から、フェデックス(FDX)ターゲット(TGT)DR ホートン(DHI)ディアー(DE)サーモ フィッシャー サイエンティフィク(TMO)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
不動産 4.9% 0.6% 2.1%
公益事業 3.3% 2.9% 4.8%
金融 3.3% -3.6% 5.8%
一般消費財・サービス 2.5% -0.6% 12.9%
生活必需品 1.6% -1.8% 8.9%
S&P500 1.5% -2.3% 7.0%
資本財・サービス 1.4% 0.0% 12.5%
素材 1.2% -1.8% 9.8%
ヘルスケア 1.0% -1.3% 2.5%
通信サービス 0.9% -5.1% 5.7%
情報技術 0.8% -2.6% 9.2%
エネルギー -2.9% -14.5% -21.5%
騰落率上位(1週) 騰落率
デューク・エナジー 11.0%
キャピタル・ワン・ファイナンシャル 8.0%
ボーイング 7.7%
サイモン・プロパティー・グループ 7.3%
フォード・モーター 5.8%
騰落率下位(1週) 騰落率
エクソンモービル -4.8%
オキシデンタル・ペトロリアム -3.4%
イーライリリー -3.4%
メルク -2.6%
シュルンベルジェ -2.2%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

28日(月)には売り込まれていたエネルギー株、金融株に安値拾いの買いが入って上昇しました。29日(火)の大統領候補によるTV討論会は誹謗中傷合戦が目立ち、決定的な優劣には至らなかったとみられます。これを受けてバイデン氏の優勢は変わらないとの見方から夜間取引の指数先物は29日終値比1%以上下落する場面もありました。

しかし、30日(水)の通常取引はムニューシン米財務長官とペロシ下院議長による追加経済対策の交渉への期待が相場を押し上げたとみられます。10月2日(金)はトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染したことで不透明感が高まり下落となりました。S&P500指数は週間で1.5%の上昇です。

業種指数では、配当利回りが高い「不動産」「公益事業」や悪材料が重なって売り込まれていた「金融」が騰落率上位となりました。テクノロジー株、景気敏感株とも平均を下回っています。

個別銘柄では、ボーイング(BA)が騰落率上位に入りました。飛行停止となっている「737MAX」の試験飛行にFAA(連邦航空局)局長が操縦士として参加するとの報道から、試験は最終段階との期待が高まったようです。

経済指標では、米国の9月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比66万人増と市場予想の同85万人増を下回りました。ウォルトディズニーや航空会社による一時解雇(layoff)や一時帰休(furlough)が発表されたこともあり、米雇用の先行きに懸念が高まっているとみられます。また、米国の9月ISM製造業景気指数は55.4へ、前月の56.0から悪化しました。一方、中国の9月企業景況感は製造業が51.5、非製造業が55.9と、両方とも前月から改善しています。

今週の米国株式市場

新型コロナウイルスへの感染で入院中のトランプ大統領の容体、副大統領候補によるTV討論会、追加経済対策の行方、FOMC議事要旨の公表、などが注目材料です。

新型コロナウイルスへの感染で入院中のトランプ大統領は10/2(金)には発熱や血液中の酸素濃度の低下など、一時は深刻な状況にあったとされます。その後、容体は改善してビデオメッセージも投稿しています。ただ、74歳と高齢のため重症化のリスクが高いとされ、経過観察が必要とされます。

10/7(水)にはペンス副大統領とハリス上院議員による副大統領候補のTV討論が行われます。トランプ大統領とバイデン氏による第1回TV討論会は誹謗中傷合戦が目立ったため、両陣営の政策に関してより内容のある議論になると期待されます。

大統領候補による第1回TV討論会後に実施された支持率調査(NBCとウォールストリートジャーナル紙による)では、バイデン氏のリードが14%ポイントに拡大(53%対39%)、賭けのオッズから計算した当選確率でもバイデン氏が急上昇となっています(図表3)。エネルギッシュなトランプ大統領との直接対決でバイデン氏が「弱く」見えてしまうことが懸念されていたとみられますが、激しい口論を経たことでこの懸念が払拭され、バイデン氏の優位は変わらないとの判断が広がったようです。

討論会翌日9/30(水)の株価は上昇しましたが、これは追加経済対策への期待によるものとみられ、討論会直後の指数先物の夜間取引は法人税率の引き上げを表明しているバイデン氏の優位変わらずと判断して軟調に推移していました。また、iシェアーズ Globalクリーンエナジー ETF(ICLN)インベ グローバルクリーンエネルギー ETF(PBD)などクリーンエネルギーのETFが大幅に上昇しており、物色面でも環境政策を重視するバイデン氏優位を織り込む動きがみられます。

追加経済対策について、ムニューシン米財務長官とペロシ米下院議長による交渉が合意に至らない中、米下院は10/1(木)に民主党が提案した2.2兆ドルの追加経済対策を可決しました。米下院は10/3(土)から休会に入ったため、大統領選挙前に追加経済対策が成立するかは共和党議員が過半を占める上院に下駄を預けた形となっています。

7-9月期決算の発表も徐々に意識されるとみられます。S&P500指数のEPSは7-9月期に前年同期比21.0%減の予想で、4-6月期実績の同31.6%減から減益率が縮小する見通しです。20年通期のEPSは4-6月期決算の発表が始まった7月半ばから上方修正となっており、この動きが継続するか注目です。

経済指標では、10/5(月)に米国の9月ISM非製造業景気指数(前月の56.9から56.2に悪化の予想)、などの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今週は相場のもみ合い局面で52週高値を更新した銘柄をご紹介いたします。

当社サイトの「米国株スクリーナー」を利用して、10/1(木)までの5営業日間に52週高値を更新した時価総額200億ドル以上のS&P500指数採用銘柄を抽出し、過去3ヵ月のEPS修正率が大きい順に並べました(図表4)。

ここからフェデックス(FDX)、ターゲット(TGT)、DR ホートン(DHI)、ディアー(DE)、サーモ フィッシャー サイエンティフィク(TMO)を選んでご紹介いたします。

図表3 賭けのオッズから計算した大統領選挙での当選確率

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4 52週高値を更新した銘柄群(S&P500指数採用企業を対象に抽出)

コード 銘柄名 株価
(10/1)
(ドル)
予想
PER
(倍)
EPS
修正率
(3ヵ月)
(%)
目標株価乖離率
(%)
FDX フェデックス 254.08 16.6 48.9 12.1
TGT ターゲット 158.60 22.0 43.0 3.1
UPS ユナイテッド・パーセル・サービス 167.65 23.8 28.6 -8.4
CMI カミンズ 207.04 21.8 27.2 2.6
DHI DRホートン 77.54 13.3 24.3 -0.7
DE ディア 219.04 29.3 22.7 0.5
TMO サーモフィッシャーサイエンティフィック 438.20 28.0 21.9 3.8
LEN レナー 82.93 11.5 16.0 5.4
CHTR チャーター・コミュニケーションズ 635.11 49.3 10.5 2.5
DHR ダナハー 214.67 39.1 10.5 0.4
ZTS ゾエティス 164.03 45.2 8.2 3.6
CARR キャリアグローバル 30.77 20.8 7.4 2.3

注:銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(10/2)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートフェデックス(FDX)255.20ドル16.6

【今後は企業間物流の回復に期待】

・小口貨物輸送の世界的大手です。20年5月期の売上は、企業間物流が主体のエクスプレス部門が54%、宅配が主体のグラウンド部門が35%、航空貨物部門が11%を占めています。新型コロナのパンデミック下では、宅配需要が盛り上がりましたが、今後は経済活動の再開にともなって企業間物流の改善が期待されます。

・6-8月期決算は売上が前年同期比14%増、調整後EPSが同60%増と好調でした。営業利益率は8.5%と前年同期の6.1%から大幅に改善、市場は5.3%への悪化を見込んでいたためサプライズとなりました。売上はグラウンド部門が前年同期比36%増となった上、エクスプレス部門も同増収に改善しています。航空貨物部門を含む3部門とも利益率が前年同期から大きく改善しています。

買付チャートターゲット(TGT)159.10ドル23.2

【業績不振を脱して回復基調】

・日用品や衣料品、食品などを販売する大型のディスカウントストアで、米国内に1,800店超を展開しています。19年1月期まで3期連続で営業減益が続いて不振でした。しかし、2017年に始めた店舗改装や品揃えおよびサプライチェーンへの投資効果が出て来店客数が増加、業績は20年1月期から回復基調となっています。

・4-6月期は既存店売上が前年同期比24.3%増と市場予想の同8.6%増を大きく上回りました。来店客数が同4.6%増となったうえ、平均購入額が同18.8%増と大幅に伸び、eコマースの売上は同3倍でした。会社がコアとしている5つの商品カテゴリーすべてでシェアを拡大したとしています。

買付チャートDR ホートン(DHI)77.89ドル11.6

【住宅ローン金利の低下で住宅需要増】

・米国の大手住宅メーカーです。米国南部を中心に29州で営業展開し、1次取得者向けからシニア向け、高級住宅まで幅広く手掛けています。住宅ローン金利の低下による住宅需要の増加から恩恵を受けています。ポストコロナで景況が回復しても金融緩和は23年まで継続する見通しのため、さらに需要の増加に拍車がかかると想定されます。

・4-6月期決算は、売上が前年同期比10%増、EPSは同37%増と好調です。受注戸数は同38%増、受注残は同41%増でした。所有または管理下にある宅地は前年同期比19%増となっており、需要増に応えられる体制が整っています。7-9月期の売上ガイダンスは、前年同期比9〜15%増に相当する55〜58億ドルとしています。

買付チャートディアー(DE)224.79ドル22.0

【事業環境は厳しいものの、販売下振れのリスクは限定的】

・世界最大級の農機メーカーです。コンバインやトラクターなどの農機と芝刈り機が売上の約6割、建機と林業向けフォークリフトが約3割を占めています。主力の農機は農作物価格の低迷で事業環境は良くないものの、販売がさらに下振れするリスクは低いとみられます。一方、米政府によるインフラ投資の政策が実現すれば、建機部門に恩恵が期待されます。

・5-7月期決算は、売上が前年同期比11%減、EPSが同10%減となったものの、農機の販売価格引き上げが効いて営業利益は同16%増でした。農業および芝部門の売上は、同5%減ながら価格引き上げや販管費、研究開発費の減少により営業利益が同54%増でした。建設および森林部門は、売上が同28%減、営業利益は同46%減でした。EPSの市場コンセンサスでは、20年10月期の7.5ドルから21年10月期の10.2ドルに改善すると見込まれています。

買付チャートサーモ フィッシャー サイエンティフィク(TMO)435.06ドル24.8

【新型コロナワクチン開発で需要増】

・製薬・バイオ企業や病院、研究機関に分析機器・試薬を提供する企業です。2006年にThermo社とFisher社の統合で誕生、その後も世界的電子顕微鏡メーカー、医薬品の受託開発企業などを買収して拡大してきました。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発などで同社の製品・サービスへの需要が拡大しています。

・4-6月期の売上は前年同期比10%増、調整後EPSは同28%増でした。4-6月期の売上のうち18%に当たる13億ドルが新型コロナウイルス感染症への対応による需要と推定されています。主力の一つであるライフサイエンスソリューションの売上が同52%伸びて、利益率も上昇して全体の業績を押し上げています。分析機器の売上は同21%減、ラボ製品およびサービスは同6%増でした。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。アドビは21年11月期、ナイキとフェデックスは21年5月期、セールスフォースドットコムは21年1月期、ターゲットは21年2月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
5(月) ・ユーロ圏小売売上高(8月)
・米ISM非製造業景気指数(9月)
・米求人労働異動調査(8月)
 
6(火) ・パウエルFRB議長講演(全米企業エコノミスト協会の年次会合)
・米貿易統計(8月)
 
7(水) ・副大統領候補 テレビ討論会
・FOMC議事要旨(9月15日、16日分)

・米消費者信用残高(8月)
 
8(木) ・米新規失業保険申請件数(10月3日に終わる週)  
9(金)   デルタ航空(E)
10(土) ・中国資金調達総額(9月、15日までに発表)  
12(月) ・日本工作機械受注(9月)
米コロンブスデー(外国為替・債券市場は休場)
・米最高裁判事候補バレット氏の承認公聴会開始
・IMF・世銀年次総会(バーチャル、18日まで)
 
13(火) ・中国貿易統計(9月)
・ドイツZEW景気期待指数(10月)
・NFIB中小企業楽観指数(9月)
・米消費者物価指数(9月)
アマゾンプライムデー開催(14日まで)
ジョンソン&ジョンソン、JPモルガンチェース、シティグループ
14(水) ・ユーロ圏鉱工業生産(8月)
・米生産者物価指数(9月)
ウェルズファーゴ、バンクオブアメリカ、ゴールドマンサックス
15(木) ・中国生産者・消費者物価指数(9月)
・大統領候補 第2回TV討論会
・米新規失業保険申請件数(10月10日に終わる週)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(10月)
・米輸入物価指数(9月)
インチュイティブサージカル、ウォルグリーンブーツアライアンス
16(金) ・EU27ヵ国新車登録台数(9月)
・米小売売上高(9月)
・米鉱工業生産(9月)
・ミシガン大学消費者マインド(10月)
シュルンベルジェ

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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