決算速報(現地9/2引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):132.95ドル(-6.42%)
●売上高:1.99億ドル(予想1.89億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.03ドル(予想-0.01ドル)〇市場予想よりも良好
5-7月期の業績や通期業績見通しは市場予想よりも良好な数字となったものの、直近株価が大きく上昇していたこともあり、時間外取引で株価は大幅安となりました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地9/2までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●5-7月期は売上高と調整後EPSが共に市場予想よりも良好な結果となりました。
●8-10月期の売上高見通しは2.106億〜2.150億ドルとなり、市場予想の1.960億ドルを上回りました。
●8-10月期の調整後EPS見通しは-0.01〜0.00ドルとなり、市場予想の-0.06ドルよりも良好な結果となりました。
●2021/1期の通期売上高見通しは従来予想の7.612億〜7.726億ドルから8.091億〜8.267億ドルへと引き上げられ、市場予想の7.724億ドルを上回りました。
●2021/1期の調整後EPS見通しは従来予想の-0.08〜-0.05ドルから0.02〜0.08ドルへと変更され、市場予想の-0.05ドルよりも良好な結果となりました。
●年間経常収益(ARR)は7.91億ドル、 新規ARRは1.04億ドル、新規サブスクリプション顧客数は969となりました。
経営陣の主なコメント
●競争環境は引き続き良好で、長期的な成長に向けた追い風が吹いている。
●好調な当社の業績と良好な市場環境を受け当社は業績見通しを引き上げ、調整後ベースで2021/1期は通期で黒字になる見通し。
●良好な市場環境で機会をとらえるために、積極的に投資を行っていく。
決算を受けたマーケットの反応
5-7月期の業績や通期業績見通しは市場予想を上回ったものの、8/31に+5.98%、9/1に+14.28%と決算発表前に大きく上昇していたことから、株価は時間外取引で大幅安となりました。
ズーム ビデオ コミュニケーションズ(ZM)が8/31に好決算を発表したことなどを受け株価は9/1以降急騰し、決算発表を控え市場の「実際の期待値」はアナリストの予想をBloombergなどが集計し算出している「市場予想」よりも高いものとなっていたようです。もっとも、決算内容自体は非常に良好なものと言えますので、時間外取引で株価は急落しているものの、それほど悲観する必要はないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:114.00ドル(9/2時点)