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2024-04-21 01:12:10

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜米中対立のエスカレートなければ、S&P500指数は最高値更新へ!?〜

2020/8/11
投資情報部 榮 聡

先週は企業景況感の予想以上の改善や追加経済対策への期待により景気敏感株がけん引して上昇しました。今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、S&P500指数が最高値更新となるか、米中対立がエスカレートしないか、米中の経済指標などが注目されます。

先週発表の好決算銘柄から、アクティビジョン ブリザード(ATVI)テイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO)リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)、クロロックス(CLX)KLA(KLAC)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
資本財・サービス 6.9% 13.1% 23.5%
エネルギー 6.0% 7.0% -0.2%
素材 3.8% 7.4% 20.5%
金融 3.7% 6.3% 14.4%
一般消費財・サービス 3.1% 4.4% 23.3%
通信サービス 2.5% 2.1% 12.6%
生活必需品 2.1% 5.6% 10.0%
公益事業 2.0% 6.2% 9.9%
不動産 2.0% 4.0% 10.6%
S&P500 2.0% 5.5% 14.7%
情報技術 0.1% 4.8% 18.8%
ヘルスケア -0.5% 5.2% 4.9%
騰落率上位(1週) 騰落率
フェデックス 18.2%
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) 12.2%
Dow Inc 11.7%
レイセオン・テクノロジーズ 11.7%
ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー 10.7%
騰落率下位(1週) 騰落率
ギリアド・サイエンシズ -4.5%
マイクロソフト -3.8%
アムジェン -3.7%
アッウ゛ィ -3.7%
ネットフリックス -3.1%

注:8/10(月)までの1週、1ヵ月、3ヵ月の値です。個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

3日(月)は米議会でCOVID-19の追加経済対策を巡る協議の再開やISM製造業景気指数の改善を好感、4日(火)も追加経済対策に対する期待が持続して上昇、5日(水)はISM非製造業景気指数の予想外の改善が予想を大きく下回ったADP雇用統計への失望を凌駕して続伸となりました。

6日(木)はアップルやフェイスブックなど大手テクノロジー株に対する物色がけん引して上昇、7日(金)は7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回る前月比176万人増と無難に通過して前日比プラスが維持されました。S&P500指数は週間で2.5%の上昇でした。

業種指数では、企業景況感の改善や追加経済対策への期待から「資本財・サービス」「エネルギー」「素材」「金融」の景気敏感業種が上位を占めました。相場をけん引してきた「情報技術」には利食い売りが出ているとみられます。

個別銘柄では、小包輸送のフェデックス(FDX)ユナイテッドパーセル サービス B(UPS)が上位を占めました。ネット通販の拡大で家庭向け小包需要が拡大していることに加え、COVID-19の影響が低下する場合には企業向け物流が回復する期待があります。8/10(月)にはバーンスタインのアナリストがフェデックスの投資判断を「アウトパフォーム」に引き上げたことが株価を刺激したようです。

経済指標では、米国の7月ISM製造業景気指数が54.2と前月の52.6から大幅に改善、55.0への悪化が見込まれていたISM非製造業景気指数も58.1と前月の57.1から予想外の改善となって、景気回復への期待が高まりました。

7月雇用統計の非農業部門雇用者数も前月比176万人増と市場予想の160万人増を上回りました。ただ、6月の同479万人増から大幅に低下して、COVID-19感染の再加速で雇用回復ペースの鈍化が確認されました。

今週の米国株式市場

今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、S&P500指数が最高値更新となるか、米中対立がエスカレートしないか、米国の小売売上高と中国の鉱工業生産および小売売上高などが注目されます。8/10(月)は、7月末に失効した失業保険給付の上乗せが減額のうえ大統領令で復活した一方、トランプ政権と民主党指導部は追加経済対策について協議再開に前向きな姿勢を示したことから、S&P500指数は続伸となりました。

米国のCOVID-19新規感染者数は、8/8(土)までの7日平均が5万4千人台と、8/1(土)までの6日平均の同6万2千人台から減少となっています。先週は新規感染者数が5万人を下回る日もあり、ピークアウトの兆しがみられます。

S&P500指数は2/19(水)の高値3,393.52ポイントまで1.0%に迫っており、最高値を更新できるか注目されます。先週は企業景況感の改善を受けて景気敏感株が買われた局面でも、利食いの出たテクノロジー株の下げは限定的でした。このようなパターンであれば、好材料が出たタイミングでS&P500指数が最高値を更新する可能性は高そうです。ただし、バリュエーションは21年予想EPSに対して20倍台にあり、高水準であることは念頭に置いておくべきでしょう。

米中関係については、米国側が中国企業が提供する「TikTok」の米国事業を売却させ、また、テンセントのチャットアプリ「WeChat」を米国内で利用禁止とし、さらに、米閣僚の6年ぶりの台湾訪問など中国に対する挑発が目立っています。中国側からはいまのところ目立った報復措置はないものの、対立がエスカレートしないか注視していく必要がありそうです。

4-6月期の決算発表はS&P500指数採用企業の89%相当が終え、既発表企業の実績と今後発表する企業の予想を混合したEPSは前年同期比33.8%減の見込みです。20年と21年の通年の予想EPSは先々週に続いて上方修正され、それぞれ131.30ポイントと165.68ポイントとなっています。

経済指標では、8/14(金)に米国の7月小売売上高(前月比2.0%増の予想)、中国の7月鉱工業生産(前月の前年比4.8%増から同5.1%増に改善の予想)、小売売上高(前月の前年比1.8%減から同0.1%増に改善の予想)、固定資産投資(前月の前年比3.1%減から同1.6%減に改善の予想)などの発表が予定されています。

企業決算では、シスコシステムズ、ロイヤルティファーマ、アプライドマテリアルズなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回も好決算銘柄をご紹介いたします。

先週4-6月期決算を発表したS&P500指数採用企業について、(1)前年同期比増収増益、(2)売上・EPSとも市場予想を上回った、(3)時価総額が300億ドル以上、の条件で抽出された図表3の銘柄から、アクティビジョン ブリザード(ATVI)テイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO)リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)クロロックス(CLX)KLA(KLAC)を選んでご紹介いたします。

図表3 先週の好決算銘柄(S&P500指数対象、7/31〜8/6発表分)

銘柄 市場予想乖離(%) 前年同期比成長(%)
売上 EPS 売上 EPS
アクティビジョン ブリザード(ATVI) 22.5 41.3 72.2 155.3
テイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO) 17.6 43.6 135.9 750.0
インサイト(INCY) 13.1 43.8 29.8 65.3
リジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN) 12.0 21.7 23.7 18.9
アイデックス ラボラトリーズ(IDXX) 7.5 47.3 2.8 20.2
クロロックス(CLX) 5.3 21.3 21.9 28.4
KLA(KLAC) 3.7 14.9 16.0 53.4
チャーチ アンド ドワイト(CHD) 3.7 23.2 10.6 35.1
オールステート(ALL) 3.7 55.8 0.5 12.8
アッヴィ(ABBV) 3.3 5.5 26.3 3.5
コルゲート パルモリーブ(CL) 3.2 6.3 0.8 2.8

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(8/10)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアクティビジョン ブリザード(ATVI)82.26ドル26.3

【巣ごもり消費でゲーム需要が拡大】

・ゲームソフト制作大手で、「コール・オブ・デューティー」「ワールド・オブ・ウォークラフト」「オーバーウォッチ」「キャンディクラッシュ」などを擁します。巣ごもり消費の恩恵に加え、主要タイトルに絞って投資する戦略が奏功しているとみられます。

・4-6月期決算は、売上が前年同期比72%増、EPSが同155%増で、それぞれ市場予想を22%、41%上回って好調でした。「コール・オブ・デューティー」のネットブッキング(ダウンロード売上のうち、次期以降にサービス提供する部分を除いた値)は、4-6月期から倍増以上、前年同期比で5倍近くに増加しました。会社は「下半期に主要タイトルにメジャー・コンテンツをリリースする計画」として、ネットブッキングのガイダンスは7-9月期が16.5億ドル、20年12月期が76.25億ドルとして、それぞれ市場予想の14億ドル、72億ドルを上回りました。

買付チャートテイクツー インタラクティブ ソフトウエア(TTWO)174.73ドル36.3

【巣ごもり消費でゲーム需要が拡大】

・ゲームソフト大手の一角です。「ロックスター・ゲームス」「2K」のブランドを展開し、主力タイトルには「グランド・セフト・オート」「NBA 2K」「レッド・デッド・リデンプション」「バイオショック」などがあります。20年3月期の経路別売上はオンラインが82%、小売店ほかが18%を占めます。

・4-6月期は、ネットブッキングが前年同期比2.3倍、調整後EPSが同8.5倍となり、市場予想をそれぞれ18%、44%上回りました。新規タイトルの投入でベースの伸びが高かったことに加え、巣ごもり消費による恩恵を受けました。21年3月のネットブッキングのガイダンスは28〜29億ドルとして、20年3月期の29.9億ドルから若干低下の予想です。ただ、巣ごもり消費の影響は7-9月期に考慮したものの、年度後半には勘案していないとして上方修正となる可能性もありそうです。

買付チャートリジェネロン ファーマシューティカルズ(REGN)608.24ドル23.2

【成長ドライバーとして「デュピクセント」が浮上】

・米国のバイオ医薬品メーカーで、主力薬は加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症などの治療に用いられる「アイリーア」です。加齢黄斑変性症は欧米で失明原因の1位となっていることから、需要が伸びています。COVID-19については、重篤な患者に対する関節リウマチ治療薬「ケブザラ」の第3相試験を中止する一方、抗体カクテル療法の臨床試験を6月から開始しています。

・4-6月期は主力の「アイリーア」はCOVID-19の影響を受けて前年同期比4%減となるも、サノフィからの提携収入増加を主因に売上が同24%増となりました。サノフィからの提携収入の伸びは、アトピー性皮膚炎および喘息治療薬「デュピクセント」の世界売上が945百万ドルと前年同期比70%伸びていることが主因です。サノフィは「デュピクセント」のピーク売上は年間100億ドルに達するとしており、今後の成長ドライバーとして期待されます。

買付チャートクロロックス(CLX)233.36ドル30.6

【COVID-19で除菌関連製品の売上が増加】

・家庭用品の老舗で、洗濯用洗剤・漂白剤などを製造します。除菌シートやトイレ用漂白剤など8割以上の製品が米国内で1〜2位のシェアを誇り、日用品メーカーの中でもCOVID-19の影響で需要が拡大している製品の比率が高くなっています。

・4-6月期はCOVID-19の影響で除菌ジェル、除菌シート、除菌スプレーなどへの需要が拡大して売上が前年同期比22%増、EPSが同28%増となり、市場予想をそれぞれ5%、21%上回りました。COVID-19との関連が最も高く、売上の38%を占める「クリーニング」部門が前年同期比33%増となったほか、「ハウスホールド」が同17%増、「ライフスタイル」が同16%増、「インターナショナル」が同12%増と全部門が10%を上回る増収でした。21年6月期は、売上が横ばいから1桁台前半の伸び、EPSが1桁台半ばから後半の伸びが想定されています。ただ、引き続き除菌需要が高い現状から考えると保守的な可能性がありそうです。

買付チャートKLA(KLAC)203.09ドル17.8

【顧客企業による半導体の微細化から恩恵】

・半導体製造装置の世界的大手で、19年売上の世界ランキングでは5位に位置します。ウエハ検査装置、薄膜測定、重ね合わせ測定装置とソフトウェアを組み合わせた歩留まり管理に強みをもちます。顧客種類別売上の割合は、ファウンドリーが50%、メモリーが40%、ロジックが10%です。

・4-6月期決算は、売上が前年同期比16%増、EPSが同53%増で、それぞれ市場予想を4%、15%上回って好調でした。TSMCなどのファウンドリー大手が5Gスマホやデータセンター向けの半導体で回路線幅を7ナノメートルや5ナノメートルへ微細化を進める中で、検査装置の需要が堅調に推移しています。7-9月期のガイダンス中央値は、売上が前年同期比5%増の14.8億ドル、調整後EPSが同10%増の2.74ドルです。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。テイクツー インタラクティブ ソフトウエアは21年3月期、クロロックス、KLAは21年6月期、その他は20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
10(月) ・中国生産者・消費者物価指数(7月)
・米求人労働異動調査(6月)
・中国資金調達総額(7月)
ズームインフォテクノロジーズ
ロイヤルカリビアンクルーズ
11(火) ・ドイツZEW景気指数(8月)
・米NFIB中小企業楽観指数(7月)
・米生産者物価指数(7月)
 
12(水) ・日本工作機械受注(7月)
・ユーロ圏鉱工業生産(6月)
・米生産者物価指数(7月)
シスコシステムズロイヤルティファーマ
13(木) ・米輸入物価指数(7月)
・米新規失業保険申請件数(8月8日に終わる週)
アプライドマテリアルズ
14(金) ・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(7月)
・調査失業率(7月)
・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、改定値)
・米小売売上高(7月)
・米鉱工業生産(7月)
・米ミシガン大学消費者マインド(8月)
アリババグループ(E)
17(月) ・日本実質GDP(4-6月期、改定値)
・ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)
・米NAHB住宅市場指数(8月)
 
18(火) ・米住宅着工・建設許可件数(7月) ウォルマート、ホームデポ
19(水) ・日本貿易統計(7月)
・日本機械受注(6月)
・米FOMC議事要旨(7月28日、29日分)
エヌビディア、アナログデバイセズ
20(木) ・米新規失業保険申請件数(8月15日に終わる週) キーサイトテクノロジーズ、エスティローダー
21(金) ・じぶん銀行日本製造業PMI(8月)
・マークイットユーロ圏製造業PMI(8月)
・マークイット米製造業PMI(8月)
・ユーロ圏消費者信頼感(8月)
・米中古住宅販売件数(7月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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