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決算速報(現地8/6引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):33.79ドル(-2.65%)
●調整後売上高:19.2億ドル(予想18.2億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:-1.02ドル(予想-0.84ドル)×市場予想よりも悪い結果
●グロスブッキング:102.2億ドル(予想104.2億ドル)×市場予想を下回った
フードデリバリーサービスの「Uber Eats」事業などを含むデリバリー部門のグロスブッキングは市場予想を上回ったものの、ライドシェア事業などを含むモビリティー部門の落ち込みが市場の想定以上となり、全体のグロスブッキングが市場予想を下回りました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地8/6までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●ライドシェアサービスやフードデリバリーサービスなどの収入総額を示すグロスブッキングは102.2億ドルとなり、市場予想の104.2億ドルを下回りました。
●ライドシェアサービスなどを含むモビリティ部門のグロスブッキングは前年同期比-75%の30.5億ドルとなり、市場予想の39.6億ドルを下回りました。
●フードデリバリーサービスなどを含むデリバリー部門のグロスブッキングは前年同期比+106%の69.6億ドルとなり、市場予想の62.3億ドルを上回りました。
●月間アクティブ・プラットフォーム・カスマター数(MAPCs)は前年同期比-44%の5,500万人となり、市場予想の9,000万人よりも悪い結果となりました。
経営陣の主なコメント
●2021年末までに調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)ベースで黒字化を達成することに引き続き自信を持っている。
●新型コロナのパンデミックからの回復には地域ごとのばらつきがあり、不透明感がある。
●現在のデリバリー事業は2017年のライドシェア事業の規模に匹敵する。
●フードデリバリー事業は黒字化が可能で、黒字になるだろう。
●生鮮食品や日用品などのグロサリーのほか、医薬品の配達など様々な分野で事業を拡大していく。
決算を受けたマーケットの反応
4-6月期の売上高が減収となったことやグロスブッキング、月間アクティブ・プラットフォーム・カスマター数が市場予想を下回ったことなどを受け、株価は時間外取引で売りに押されました。
もっとも、株価は引け後の時間外取引で下落したものの、決算発表前の通常取引時間では+4.55%と時間外取引での下落幅以上に上昇していましたので、全体のグロスブッキングが市場予想を下回ったことなどはネガティブではあるものの、マーケットはそれほど悲観していないとも言えるかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:41.69ドル(8/6時点)