Andrei - stock.adobe.com
決算速報(現地8/4引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):130.18ドル(-8.49%)
●売上高:1.13億ドル(予想0.99億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:-0.02ドル(予想-0.02ドル)△市場予想通り
売上高は市場予想を大きく上回ったものの、新型コロナに対応するためのコストが膨らんでいることが嫌気され、株価は時間外取引で急落しました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地8/4までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●売上高が市場予想を上回り、調整後EPSが市場予想通りとなったものの、GAAPベースの純利益は-1,021万ドルとなり、市場予想の-146万ドルよりも悪い結果となりました。
●レストラン向けの売上高が全体の売上高に占める割合は12.1%となり、前年同期の49.3%から大幅に減少しました。
●レストラン向けとして準備していた商品をスーパーマーケット用などに再梱包したことがコストを押し上げました。
●2020/12期の通期業績見通しは新型コロナを巡る不透明感を理由に公表されませんでした。
経営陣の主なコメント
●人々の生活態様が根本的に変わるとは思っておらず、新型コロナの危機が過ぎれば人々はまたレストランで食事をすると考えている。
●レストラン向けの商品を再梱包することに約590万ドルのコストがかかり、粗利益率を押し下げた。
決算を受けたマーケットの反応
4-6月期の売上高は前年同期比+68.5%となり市場予想を上回ったものの、新型コロナに対応するコストが嫌気され株価は時間外取引で大幅安となりました。
しかしながら、売上高の約半分を占めていたレストラン向けの売上高が新型コロナの影響で激減しながらも売上高は比較的高い成長ペースとなっています。今後商品の再梱包などの無駄を削減し、さらに新型コロナの感染拡大が落ち着きレストランに客足が戻ってきた場合は業績が急速に回復する可能性もあり、決算発表前までに株価が年初来で+88.16%と大きく上昇していたことを考えると、今回の決算についてそれほど悲観する必要はないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:104.61ドル(8/4時点)