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決算速報(現地7/31寄り前発表)
●決算発表当日の株価:42.08ドル(+0.50%)
●売上高:326.1億ドル(予想336.4億ドル)×市場予想よりも悪い結果
●調整後EPS:-0.70ドル(予想-0.62ドル)×市場予想よりも悪い結果
四半期ベースでエクソンとモービルの合併以降、過去最大となる10.8億ドルの赤字を計上しましたが、大きな減損処理などがなく、概ね織り込み済みの決算内容であると受け止められたようです。
決算発表当日を含む、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7/31までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●四半期ベースの赤字幅はエクソンとモービルの合併以降で過去最大となりました。
●競合他社とは違い、4-6期にエクソン モービルは減損処理を行いませんでした。
経営陣の主なコメント
●原油価格の回復は2021年になるだろう。
●さらなるコストカットの「大きな可能性」があると考える。
●配当を後1年維持することに不安はない。
●マネージメント層を含め人員削減を行う可能性がある。
●現時点で追加の資金調達の必要はない。
決算を受けたマーケットの反応
原油価格の下落や新型コロナのロックダウンなどの影響を受け四半期ベースで過去最大の赤字となったものの、減配などのネガティブサプライズがなかったことから、株価は小幅高で引けました。
決算発表後の各社アナリストのレポートをみても目標株価や投資判断は概ね据え置かれており、決算内容はほぼ織り込み済みだったようです。今後については、原油価格の動向や、旅客機のジェット燃料などの需要を押し下げている新型コロナの動向などが引き続き注目点となりそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:48.67ドル(8/2時点)