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決算速報(現地7/30引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):3,204.60ドル(+5.00%)
●売上高:889.1億ドル(予想812.5億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:10.30ドル(予想1.51ドル)〇市場予想を上回った
売上高とEPSが市場予想を大きく上回り、新型コロナへの対応で支出が増えるなかでも利益が出せることが示され、株価は時間外取引で大幅高となりました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7月30日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●4-6月期の「AWS」純売上高は108.1億ドル(前年同期比+29%)となり、市場予想の110.1億ドルを下回りました。
●7-9月期の売上高見通しは870億〜930億ドルとし、市場予想の865億ドルを上回りました。
●7-9月期の営業損益見通しについては20億〜50億ドルのレンジになるとし、中央値は市場予想の30億ドルを上回りました。
経営陣の主なコメント
●新型コロナ関連費用として40億ドル以上を支出した。
●3月以降17.5万人以上の雇用を創出した。
●オンライン上でのグローサリー(生鮮食品、日用品など)の販売が前年同期比で約3倍となった。
●7-9月期の営業利益の見通しについては20億ドル以上の新型コロナ関連のコストを前提としている。
●サードパーティーの販売は自社販売よりも高い伸び率となった。
決算を受けたマーケットの反応
AWSの伸び率は市場予想を下回ったものの、Eコマースの伸びが非常に大きなものとなり、株価は時間外取引で大幅高となりました。
売上高は前年同期比で40%を超える伸び率となり、新型コロナがEコマースへのシフトを加速させていることが示唆されました。また、EPSについても市場予想の1.51ドルに対して10.30ドルとなり、新型コロナ関連のコストが膨らむなかでも利益を上げられることが示され、そうしたこともセンチメントの強化につながったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:3,097.03ドル(7/30時点)