決算速報(現地2/26引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):81.85ドル(+6.87%)
●調整後売上高:6.2億ドル(予想5.9億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.23ドル(予想0.21ドル)〇市場予想を上回った
個人間の送金などを行えるアプリ「Cash App」が非常に好調となったことなどを受け、10-12月期の業績が市場予想を上回り、株価は時間外取引で急騰しています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2月26日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●10-12月期の取扱高は前年同期比+25%の286.4億ドルとなり、市場予想の同+24%、285.0億ドルを上回りました。
●10-12月期のサブスクリプション・アンド・サービス部門の売上高は2.8億ドルとなり、市場予想の2.7億ドルを上回りました。
●個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる「Cash App」アプリについては、12月の月間アクティブユーザー(MAU)が約2,400万人となり、1年前と比較してユーザー数が60%増加しました。
●1-3月期の調整後EPS見通しは0.16〜0.18ドルとなり、市場予想の0.15ドルを上回りました。
●2020/12期の通期調整後EPS見通しは0.90〜0.94ドルとなり、中央値は市場予想の0.94ドルを下回りました。
経営陣の主なコメント
●当社は引き続き成長を続け、そのスケールは大きなものとなっている。
●引き続き将来の成長に向けて投資を行っている。
●「Cash App」を通じた株式の買い付けは、1件当たり平均20ドル程度となっている。
●ILC(Industrial Loan Company、産業銀行)の設立認可申請については、特にアップデートすることはない。
決算を受けたマーケットの反応
引き続き同社の「Cash App」が堅調なペースで成長を続け、10-12月期の業績が市場予想を上回ったことをマーケットは好感しているようです。
アナリストによる同社アプリのダウンロード数調査などからも「Cash App」が好調であるということは伝わっていましたが、そうしたことが素直に業績に反映した決算となっています。個人間の送金やビットコインの売買からついには株式の売買機能まで搭載された「Cash App」は金融プラットフォームの本命となる可能性があると言われていますが、今回の決算では、そうした見方が強まりそうな印象を受けました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:75.71ドル(2/26時点)