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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜マイクロソフト、インテル、ビザ、P&Gほかの好決算銘柄をご紹介〜

2019/10/28
投資情報部 榮 聡

先週は米中通商協議進展への期待から9月の高値を更新、7月に付けた史上最高値に肉迫しました。今週は決算発表に加え、FOMC、米中通商協議、中国共産党の4中全会、米国の重要経済指標など重要材料が目白押しです。

今回も先週に好決算を発表した主要銘柄から、マイクロソフト(MSFT)インテル(INTC)ビザ A(V)プロクター & ギャンブル(PG)エドワーズライフサイエンス(EW)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー 4.3% -0.4% -4.9%
情報技術 2.5% 4.0% 0.4%
資本財・サービス 2.2% 1.4% 0.2%
金融 2.0% 2.1% -0.1%
素材 1.3% 0.9% -1.3%
S&P500指数 1.2% 1.3% 0.6%
生活必需品 0.6% 0.1% 1.0%
公益事業 0.5% -0.9% 7.0%
ヘルスケア 0.3% 3.0% 0.0%
コミュニケーション・サービス 0.1% 2.4% -1.4%
一般消費財・サービス -0.8% 1.2% -2.8%
不動産 -1.1% 0.4% 6.5%
騰落率上位(1週) 騰落率
バイオジェン 30.9%
インテル 9.9%
シュルンベルジェ 8.6%
エヌビディア 7.4%
キャタピラー 6.9%
騰落率下位(1週) 騰落率
テキサス・インスツルメンツ -6.9%
マクドナルド -6.7%
フォード・モーター -6.1%
ナイキ -5.4%
AT&T -4.1%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイトの表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

10/21(月)は米中通商協議への楽観的な見方が台頭して上昇、10/22(火)は英国のEU離脱に不透明感が出たことを受けて下落、10/23(水)はテキサスインスツルメンツの予想を下回る業績ガイダンスが幅広い半導体銘柄に売りを誘って下落、10/24(木)はマイクロソフトやペイパルホールディングスの決算が好感されて上昇と、もみ合いました。一方、10/25(金)には米中が閣僚級の電話協議を経て「第1段階」通商合意の部分成立に近づいていると伝わったことが好感され、9月の高値更新に進みました。S&P500指数は週間で1.2%の上昇です。

業種指数騰落率では、OPECによる減産強化観測を受けて「エネルギー」がトップとなったほか、米中通商協議の進展期待から「情報技術」「資本財・サービス」「金融」など景気敏感業種が買われました。個別では、臨床試験が中止されていたアルツハイマー治療薬について、その後のデータ分析を基に承認申請に進むとしたバイオジェン(BIIB)が大幅な上昇となりました。

経済指標では、9月の米中古住宅販売件数が前月比2.2%減と市場予想の同0.7%減を下回りましたが、金利低下を背景とした回復トレンドの中での一時的減少とみられます。一方、9月の米耐久財受注は前月比1.1%減と、製造業周りの景況の悪さが確認されました。

今週の米国株式市場

引き続き高水準の7-9月期決算発表に加え、10/29(火)〜10/30(水)開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)、米中通商協議の行方、中国共産党の4中全会、米国の重要経済指標など市場を動かしうる材料が目白押しです。

米中通商協議が波乱なく進めば、史上最高値の更新が期待できそうです。S&P500指数の来期予想ベースのPERは16.8倍で割高感が出るまでにはもう少し上値がありそうです。ただし、FOMCでは12月の利下げ休止が示唆される可能性があり、その場合には相場にややネガティブな反応が出る可能性には注意が必要でしょうか。

7-9月期決算は、S&P500指数採用企業のEPSは前年同期比3.7%減(10/25(金)時点のFactSet集計、発表済と発表予定の決算を混合したもの)が予想されています。先々週末の同4.8%減から若干の改善ですが、通期予想EPSの下方修正傾向は続き、20年の予想EPSは180ポイントを割り込んで179.88ポイントとなっています。

FOMCでは、9月の米ISM製造業景気指数が大幅に悪化、9月小売売上高も前月比0.3%減となったことから利下げ確率が90%近くまで織り込まれています。市場の注目は12月の利下げの有無に向かっており、Bloombergがエコノミストに対して行った調査では、「10月に利下げを行った上で12月の利下げ休止が示唆される」との見方が優勢となっています。

金融先物市場では「10月に利下げして12月は据え置く」が65%、「10月、12月とも利下げ」が28%と予想は割れています。読み通り12月は休止となれば、株式市場にはややネガティブとなる可能性がありそうです。

4中全会(第19期中央委員会第4回全体会議)では、国家体制が議題となります。米中摩擦の根幹には、中国が世界最大の経済パワーを持とうとしている中、「国家機関の上位に中国共産党が位置するという統治体制と、これを維持するために言論統制を行っているのが問題だ」との米国の認識があると言われます。

国際協調のためこの国家体制を変化させる兆しが出るのか、あるいは、あくまでこの体制は必須とするのか、議論の行方が注目されるでしょう。

経済指標では、10/29(火)に米国の10月コンファレンスボード消費者信頼感(前月の125.1から127.7に改善の予想)、10/30(水)に米国の10月ADP雇用統計(前月比11.0万人増の予想)、米国の7-9月期実質GDP(前期比年率1.6%増の予想)など。

また、10/31(木)に中国の10月製造業・非製造業PMI(製造業は前月と同じ49.8の予想、非製造業も前月と同じ53.7の予想)、ユーロ圏の7-9月期実質GDP(前年比1.1%増の予想)、11/1(金)に米国の10月雇用統計(非農業部門雇用者数は前月比9.0万人増の予想)、米国の10月ISM製造業景気指数(前月の47.8から49.0に改善の予想)などの発表が予定されています。

企業決算では、AT&T、アルファベット、ファイザー、ゼネラルエレクトリック、グラクソスミスクライン、アップル、フェイスブック、アルトリアグループ、クラフトハインツ、アリババグループ、エクソンモービル、アッヴィなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

先週は景気動向を幅広く反映する「指標銘柄」とされるテキサスインスツルメンツとスリーエムがいずれも失望決算となり、製造業周りの厳しさが再確認されました。

しかし、昨年10月にはこの2銘柄の決算をきっかけに相場全体が崩れていったのに比べ、今回は様相が異なっていると言えそうです。「世界景気が鈍化している」「米中貿易摩擦の悪影響が出ている」と1年以上にわたって言われてきたため、相場にも耐性がついてきていると言えそうです。

さすがに市場予想を下回る決算では買いにくいものの、「グロース/ディフェンシブからバリュー/シクリカルへ」という物色のシフトは継続しているとみられ、これを意識した銘柄選択が有効と考えられます。

先週に続いて今回も決算を発表した主要企業から、注目できるものとして、マイクロソフト(MSFT)、インテル(INTC)、ビザ A(V)、プロクター &ギャンブル(PG)、エドワーズライフサイエンス(EW)を選んでご紹介いたします。

図表3 先週発表の好決算銘柄(S&P500指数採用企業対象)

    直近実績

直近実績の
前年同期比

予想乖離 前四半期の
前年同期比
マイクロソフト(MSFT) 売上(億ドル) 331 14% 3% 12%
EPS(ドル) 1.39 22% 11% 21%
インテル(INTC) 売上(億ドル) 192 0% 6% -3%
EPS(ドル) 1.42 1% 15% 2%
ビザ(V) 売上(億ドル) 61 13% 1% 11%
EPS(ドル) 1.47 21% 3% 14%
プロクター&ギャンブル(PG) 売上(億ドル) 178 7% 2% 4%
EPS(ドル) 1.37 22% 10% 17%
エドワーズ ライフサイエンス(EW) 売上(億ドル) 11 19% 6% 12%
EPS(ドル) 1.41 32% 16% 11%

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(10/25)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートマイクロソフト(MSFT)140.73ドル26.1

【市場予想を上回る好決算、10-12月期もクラウドが牽引見込み】

・7-9月期決算は、前年同期比14%増収、同22%増益、市場予想比では売上が3%、EPSが11%上回る好調なものでした。インテリジェント・クラウド部門が27%増収と成長を牽引したほか、ビジネス・ソフトウェアの「Office」関連売上、ビジネスSNSの「リンクトイン」、パソコンOSの「Windows10」などが好調を維持しています。

・10-12月期の部門別売上ガイダンスは、モア・パーソナル・コンピューティング部門が予想を下回るも、プロダクティビティ・アンド・ビジネス・プロセス部門とインテリジェント・クラウド部門は市場予想を上回りました。20年6月期について売上・営業利益とも前年比10%台の増加と営業利益率の上昇を見込んでいます。

買付チャートインテル(INTC)56.46ドル12.2

【データセンター向けサーバーが想定を上回る回復】

・7-9月期決算は、前年同期比0%増収、同1%増益、売上は市場予想を6%、EPSは市場予想を15%上回りました。PCセントリック部門はガイダンス通り前年同期比5%減収となったものの、データセントリック部門が前年同期比6%増と、4-6月期の同7%減から改善、会社の想定を上回る回復となっています。10-12月期のガイダンスも売上・EPSとも市場予想を2%上回って好感されました。

・データセントリック部門が予想を上回ったのは、データセンター向けのサーバーやフラッシュメモリーなどが想定を上回る回復となったためです。CEOは決算リリースで「データの指数関数的な増加から恩益を受けられるよう、ここ数年事業ポートフォリオの再構築を行ってきたが、データセントリック部門の売上が約半分を占めるに至り、その成果が表れてきたと言える。」として先行きに自信を示しています。

買付チャートビザ A(V)177.85ドル28.6

【20年9月期も2桁の増収増益見通し】

・7-9月期決算は、前年同期比13%増収、同21%増益で、売上は市場予想を1%、EPSは市場予想を3%上回って好調でした。為替の影響を除く決済総額が前年同期比9%増、決済件数が同11%増と堅調です。20年9月期の業績ガイダンスは、売上が前年比10%台前半の伸び、調整後EPSが同10%台半ばの伸びとしました。

・世界的に決済のデジタル化が加速する中、同社の売上は中期的にも10%台前半の伸びが継続することが期待されます。米中通商協議の進展によって、中国市場の開放が進む可能性があること、また、同社の事業と競合する可能性があるフェイスブックの「リブラ」事業が当面は米当局が認めない見通しとなって、同社株価にはポジティブと考えられます。

買付チャートプロクター & ギャンブル(PG)123.25ドル25.1

【オーガニック売上成長が7%と好調】

・7-9月期決算は、前年同期比7%増収、同22%増益で、売上は市場予想を2%、EPSは市場予想を10%上回って好調でした。ビューティおよびヘルスケアの分野が牽引してオーガニック売上成長率が前年同期比7%増と市場予想の同5%増を上回りました。業績好調を受けて20年6月期の業績ガイダンスを売上は前年比3〜4%増から同3〜5%増へ、EPSは同4〜9%増から同5〜10%増へ引き上げています。

・同社にとって19年6月期は業績回復を確認する年でしたが、製品の競争力向上によって20年6月期にはさらにこれがはっきりする年になると期待されます。通年のオーガニック成長率の予想である前年比3〜5%増は、第1四半期(7-9月期)の同7%増に対して保守的であり、通期業績見通しの引き上げが続くと期待されます。

買付チャートエドワーズライフサイエンス(EW)228.21ドル37.2

【適応拡大で想定を上回る売上】

・7-9月期決算は、前年同期比19%増収、同32%増益で、売上は市場予想を6%、EPSは市場予想を16%上回って好調でした。人工心臓弁「SAPIEN 3」の適応拡大が想定を上回る売上につながりました。会社は通期の売上を40〜43億ドル、調整後EPSを5.20〜5.40ドルから5.50〜5.65ドルへ引き上げています。

・大動脈弁狭窄症の治療に行われる「経カテーテル大動脈弁植え込み術」に使われる人工心臓弁を供給している企業です。同手術は従来の開胸手術に比べて体への負担が小さく、これまで手術のリスクを考えて処置をあきらめていた高齢者でも利用しやすいことから市場が拡大しています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。マイクロソフト、プロクター&ギャンブルは20年6月期、ビザは20年9月期、その他は20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
28(月) ・中国共産党の4中全会(31日まで)
・シカゴ連銀全米活動指数(9月)
AT&T
29(火) ・米S&Pコアロジック住宅価格(8月)
・米コンファレンスボード消費者信頼感(10月)
・米中古住宅販売成約(9月)
アルファベットファイザーマスターカード、メルク
ゼネラルモーターズ
30(水) ・ユーロ圏業況判断指数(10月)
・米ADP雇用統計(10月)
・米実質GDP(7-9月期、速報値)
ゼネラルエレクトリック
グラクソスミスクライン
アドバンストマイクロデバイセズ
サザン
、アムジェン、エレクトロニックアーツ、ヤム!ブランズ
31(木) ・FOMC政策金利
・日銀政策金利

・日本鉱工業生産(9月、速報値)
・中国製造業・非製造業PMI(10月)
・英国のEU離脱期限
・ユーロ圏実質GDP(7-9月期)
・米個人所得・個人支出(9月)
アップルフェイスブックアルトリアグループ
クラフトハインツリフトワブテック、スターバックス
エスティローダー
11月
1(金)
・中国財新製造業PMI(10月)
・米雇用統計(10月)
・米ISM製造業景気指数(10月)

・米自動車販売台数(10月、2日までに発表)
アリババグループエクソンモービルアッヴィ、シェブロン
シーゲートテクノロジー、フォーティネット
2(土)   バークシャーハサウェイ
4(月) ・日本の祝日(振替休日) ウエストパック銀行、アンダーアーマー
5(火) ・米製造業受注(9月)
・ユーロ圏生産者物価指数(9月)
・米貿易統計(9月)
・米ISM非製造業景気指数(10月
ウーバーテクノロジーズ、エマソンエレクトリック
6(水) ・米求人労働異動調査(9月)
・ユーロ圏小売売上高(9月)
CVSヘルス
7(木)   スクエアクアルコム
エクスペディアグループ、モンスタービバレッジ
8(金) ・米消費者信用残高(9月)
・中国貿易統計(10月)
ウォルトディズニー、アクティビジョンブリザード
ブッキングホールディングス(E)
9(土) ・中国生産者・消費者物価指数(10月)
・中国資金調達総額(10月)
 

注:日付は日本時間によります。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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