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アメリカNOW! フラッシュ 〜決算速報:アップル、P&G、ファイザー、GE、ベライゾン、スクエアなど〜

2019/8/2
投資情報部 榮 聡

米国株の当社顧客保有人数上位30で、7/30(火)〜8/2(金)に4-6月期決算を発表した企業の決算速報です。

P&G、アップル、ブリティッシュアメリカンタバコが好決算でした。

銘柄名(コード)  決算発表日、株価反応日
株価、前日比、今期予想EPS、アナリスト目標株価
  直近
実績
前年
同期比
予想
乖離
前四半期の
前年同期比
ファイザー(PFE) 7/29、7/29 売上(億ドル) 133 -2% -1% 2%
41.45ドル、-3.8%、2.87ドル、45.08ドル EPS(ドル) 0.80 -1% 6% 10%
【19年12月期のガイダンスを売上・EPSとも引き下げ】
・4-6月期のオーガニック成長率(事業買収や売却および為替の影響を除いた成長率)は前年同期比2%増と、19年1-3月期、18年10-12月期の同5%増から鈍化して、上記報告ベースの売上も市場予想をショートしました。19年12月期の業績ガイダンスは、売上が520〜540億ドルから505〜525億ドルへ、調整後EPSが2.82〜2.92ドルから2.76〜2.86ドルへ引き下げられました。

・部門別のオーガニック成長率は、乳がん治療薬の「イブランス」、血栓塞栓症治療薬「エリキュース」、関節リウマチ治療薬の「ゼルヤンツ」などが牽引する「バイオ医薬品」部門が前年同期比6%増と堅調でした。一方、医薬品製造の「アップジョン」部門はバイアグラの競合激化の影響やリリカの特許切れを見越した卸売での在庫削減で米国事業が前年同期比9%減となったほか、中国事業も減少して同7%減と不振でした。「コンシューマーヘルスケア」部門は米国事業が同2%減となったものの海外事業の伸びがカバーして同1%減でした。

・医薬品製造の「アップジョン」部門が想定以上に不振で、オーガニック成長率が大きく鈍化、通期ガイダンスの引き下げもこれが主因と見られます。尚、後発医薬品大手のマイランと同社のアップジョン部門を統合する方針を発表しており、20年半ばの完了を見込んでいます。これによりファイザーは特許切れ医薬品を切り離し、新薬事業に集中することになります。
プロクター アンド ギャンブル(PG)  7/30、7/30 売上(億ドル) 171 4% 1% 1%
120.41ドル、+3.8%、5.10ドル、114.67ドル EPS(ドル) 1.10 17% 5% 6%
【オーガニック売上成長率が驚きの7%増】
・オーガニック売上成長率(為替や事業買収・売却の影響を除いた成長)は前年同期比7%増と1-3月期の同5%増からさらに高まりました。数量効果がヘルスケア、ファブリック&ホームなどの分野で伸びて前年同期比3%増、価格効果が同3%増、ヘルスケア、ビューティが牽引して製品ミックスが同2%増となっています。為替による売上の目減りは5%ポイントあり、営業利益は前年同期比1%増でした。

・19年のガイダンスは、報告ベースの売上は「前年比1%減〜同1%増」から「同0%〜同1%増」へ引き上げられました。オーガニック売上成長率の前年比2〜4%増、為替による押し下げの3〜4%ポイント、コアEPSの3〜4%の増加は維持しています。

・販売動向が幅広い分野でシェア拡大を示していたことに加え前年同期の売上が弱かったこともあり、売上成長が加速するとは予想されていましたが、これを超える結果となりました。好決算を受けて株価は上場来高値を更新しています。
アルトリア グループ(MO)  7/30、7/30 売上(億ドル) 51.9 6% 2% -6%
48.50ドル、-3.8%、4.19ドル、58.00ドル EPS(ドル) 1.10 9% -1% -5%
【紙巻たばこの出荷本数がプラスに転じる】
・4-6月期は紙巻きたばこの出荷本数がプラスとなったことで、増収増益に転じいています。紙巻たばこの出荷数量は、主力のマールボロが前年同期比1.1%増と牽引して全体も同0.3%増でした。有煙部門の売上は値上げ効果で前年同期比7%増、営業利益は同11%増です。無煙たばこ部門は売上が前年同期比5%増、営業利益は同11%増でした。

・19年12月期のガイダンスは維持され、EPSが4.15〜4.27ドルで18年12月期実績の3.99ドルに対して4〜7%の増加になると想定されています。米国市場の紙巻きたばこの販売本数は前年比5.0〜6.0%減と前回の同3.5〜5.0%減から下方修正しています。これは主に電子タバコへのシフトの動きが強まっていることを勘案したとしています。

・同社CEOは決算リリースで「紙巻たばこのプレミアムブランドを持つ上、「IQOS」の米国独占販売権、電子たばこのJUULへの投資、買収審査中のかぎたばこ「on!」を擁することで、米国のたばこ業界でベストのポジションを維持していると考える。」と自信を示しています。
アップル(AAPL)   7/30、7/31 売上(億ドル) 538 1% 1% -5%
213.04ドル、+2.0%、11.44ドル、211.39ドル EPS(ドル) 2.18 -7% 4% -10%
【4-6月期実績、7-9月期売上ガイダンスとも市場予想を上回る】
・4-6月期業績は1-3月期から改善して、7-9月期売上ガイダンスとも市場予想を上回りました。iPhoneの減収は続いたものの、それ以外の製品・サービス群の増収でカバーしています。7-9月期の売上ガイダンスは610〜640億ドル(前年同期比3%減〜2%増)で市場予想の610億ドルを上回りました。4-6月期に210億ドル超の株主還元(自社株買いが170億ドル、配当支払いが36億ドル)を実施しています。

・品目別売上は、iPhoneが前年同期比12%減(1-3月期は同17%減)、iPadが同8%増(同22%増)、Macが同11%増(同5%減)、サービスが同13%増(同16%増)、ウェアラブル、ホームおよびアクセサリー(「Apple Watch」「AirPods」「Beats」「HomePod」など)が同48%増(同30%増)でした。主要地域別には米州が前年同期比2%増(1-3月期は同3%増)、欧州が同2%減(同6%減)、中華圏が同5%減(同22%減)でした。

・クックCEOは決算リリースで、「暦年の19年後半には複数の新サービス、新製品の投入でエキサイティングな時期になる。」としています。
ゼネラル エレクトリック(GE)   7/31、7/31 売上(億ドル) 288 -1% 0% -3%
10.45ドル、-0.7%、0.59ドル、11.18ドル EPS(ドル) 0.17 -6% 45% -13%
【通期見通しを引き上げ】
・4-6月期は売上・EPSとも減少率が1-3月期から縮小、EPSは市場予想に対して大きく上回りました。オーガニックベース(M&Aなどの影響を除く)で産業部門の受注は前年同期比4%増、売上は同7%増と、部門営業利益は依然として同26%減ながら、トップラインにはやや改善の兆しが見られました。

・会社は電力部門の改善、リストラ費用が想定よりも少なくなっていること、利益が想定よりも良いことを背景に、ボーイングの737MAXが飛行停止になっている影響を除いて、19年の通期見通しを引き上げています。産業部門のオーガニック売上成長を1桁台半ばの伸び、調整後EPSは0.55〜0.65ドル(従来は0.50〜0.65ドル)、フリーキャッシュフローを-10〜10億ドル(従来は-20〜0億ドル)としています。

・主要部門別の受注と売上の前年同期比はそれぞれ、電力が22%減、25%減、航空が10%減、5%増、再生エネルギーが35%増、26%増、ヘルスケアが2%減、1%減、オイル&ガス8%増、7%増です。
サザン(SO)  7/31、7/31 売上(億ドル) 51.0 -9% 3% -15%
56.20ドル、+1.7%、3.03ドル、55.79ドル EPS(ドル) 0.80 0% 10% -20%
【売上・EPSとも市場予想を上回る】
・4-6月期決算は、売上・EPSとも市場予想を上回っています。前年同期比で大幅減収の主因は、19年初めにフロリダの電力企業「Gulf Power」などを売却(ボーグル原子力発電所の建設費用を賄うために実施)した影響です。

・ボーグル原子力発電所の3号機、4号機建設は、プロジェクト全体の約79%が完了しており、21年秋〜22年の完工予定に対して約6ヵ月前倒しで進捗しているとしています。現場には8,000名超の従業員が駐在しており、工事の進行能力を過去3ヵ月で引き上げたとしています。

・四半期配当のBloombergによる予想配当は、四半期が0.62ドル、19年12月期は2.47ドルです。
ブリティッシュ アメリカン タバコ ADR(BTI) 8/1、8/1 売上(億ポンド) 121.1 5% 1% 2%
37.70ドル、+5.9%、3.17ポンド、49.97ドル EPS(ポンド) 1.49 9% 2% 19%
【市場予想を上回る決算】
※上記業績は、四半期でなく19年1-6月期の業績です。
・フィリップモリスインターナショナルに次ぐ、世界第2位のタバコ会社で、タバコでは「Dunhill」「Kent」「Camel」「Lucky Strike」など、次世代製品では、加熱式タバコで「glo」、電子タバコ(ベイパー)で「vype」「vuse」などを擁します。

・19年1-6月期は、販売数量(紙巻きタバコと加熱式タバコの合計)が前年同期比3.5%減となりましたが、価格とミックスが7.0%ポイント(プレミアムブランドの販売が増加)、ポンド安が1.2%ポイントの押し上げ要因となって増収を確保しています。増収効果を受けて営業利益は同8%増でした。

・普及に注力している次世代製品については、売上が10.4億ポンドで構成比は8.5%まで上昇しています。電子タバコが前年同期比63%増、加熱式タバコが同9%増です。普及期のため機器売上の影響を受けて伸び率は変動しますが、基調を示すと見られる、ベイパーの消耗品数量は同32%増、加熱式タバコの消耗品(ヒートスティック)数量は同17%増です。
ベライゾン コミュニケーションズ(VZ) 8/1、8/1 売上(億ドル) 321 0% -1% 1%
55.26ドル、-0.0%、4.76ドル、59.20ドル EPS(ドル) 1.23 3% 2% 3%
【ワイヤレス部門は堅調持続】
・4-6月期はワイヤレス部門が予想を下回って売上はショートしましたが、内容はさほど悪くなくEPSは予想を上回っています。19年のガイダンスは、売上・EPSとも前年比一桁台前半の伸びで維持されました。

・主力のワイヤレス部門は、売上が前年同期比1.0%増にとどまりましたが、機器売上の減少が足を引っぱったもので、サービス売上は同3.1%増と堅調で、部門EBITDAも同1.8%増となっています。後払いリテールの契約純増は45.1万件と順調です。

・一方、ワイヤライン部門は、企業向けの落ち込みが続いて売上が前年同期比4.5%減、部門EBITDAが同8.6%減と不振でした。ケーブルTVを中心とする「Fios」事業は、ケーブルTVの接続が5.0万件減、ブロードバンド接続も0.5万件の減少でした。
スクエア(SQ) 8/1、8/1(時間外) 売上(億ドル) 5.63 46% 1% 59%
75.44ドル、-6.8%、0.76ドル、81.16ドル EPS(ドル) 0.21 62% 29% 83%
【7-9月期ガイダンスはEPSが市場予想をショート】
・4-6月期決算は売上・EPSとも市場予想を上回ったものの、7-9月期ガイダンスのEPSが市場予想を下回ったことが嫌気されたと見られます。7-9月期のガイダンスは、調整後の売上(正味収入から取引にかかるコストを差し引いたもの)が5.90〜6.00億ドル(市場予想は5.98億ドル)、調整後EPSが0.18〜0.20ドル(市場予想は0.22ドル)とEPSは市場予想をショートしました。19年通期ガイダンスは、調整後売上が22.5〜22.8億ドル、調整後EPSが0.74〜0.78ドルで維持されています。

・主力の決済分野では、規模が大きい事業者の取引が牽引して決済総額が268億ドルで前年同期比25%増、収入および粗利が同24%増と堅調です。送金アプリ、事業者ローン、食事の宅配サービスなどからなるサブスクリプションおよびサービスフィーは買収効果もあって前年同期比87%増と高い伸びを維持しました。

・同社にはガイダンスで市場予想を押し下げてそれを上回る決算発表をするというパターンがあり、その点については注意して見ていく必要がありそうです。このため過去5四半期連続でEPSは市場予想を上回ったにも関わらず、19年12月期の予想EPSは18年半ばの0.80ドルをピークにやや下方修正気味で推移しています。

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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