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アメリカNOW!今週の5銘柄 〜「配当貴族銘柄」から投資環境に合った銘柄を厳選!?〜

2019/5/27
投資情報部 榮 聡

先週の米国株式市場は、米中摩擦の長期化やファーウェイ問題の広がりが懸念されて、3週連続の下落となりました。今週は中国の関税引き上げが6/1(土)に迫る中、交渉進展への期待は減退気味で引き続き軟調となりやすいでしょう。

今回は「S&P配当貴族指数」を構成する57銘柄から、現在の投資環境で物色されそうなものとして、ターゲット(TGT)シスコ(SYY)ウォルマート インク(WMT)キンバリー クラーク(KMB)プロクター & ギャンブル(PG)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1:S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2:業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
公益事業 1.7% 2.4% 5.4%
ヘルスケア 1.2% 0.4% -2.6%
不動産 0.3% 1.9% 6.0%
金融 -0.2% -3.4% 0.9%
生活必需品 -0.4% 0.8% 5.9%
S&P500 -1.2% -3.9% 1.2%
通信サービス -1.4% -4.7% 5.4%
資本財・サービス -1.5% -5.0% -3.5%
素材 -1.7% -5.9% -3.5%
一般消費財・サービス -2.2% -6.1% 3.1%
情報技術 -2.8% -6.9% 3.1%
エネルギー -3.4% -7.8% -6.7%
騰落率上位(1週) 騰落率
ターゲット 15.1%
メドトロニック 6.0%
メルク 3.1%
ユナイテッドヘルス・グループ 2.6%
ネクステラ・エナジー 2.2%
騰落率下位(1週) 騰落率
クアルコム -18.8%
ロウズ -12.5%
ハリバートン -8.8%
エヌビディア -7.3%
フェデックス -5.9%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

米中間の交渉が途切れている中、中国側が貿易戦争の長期化に備えるよう国内に呼びかけたことで早期解決への期待が後退しました。また、グーグルがファーウェイとの取引を見直すと発表して、スマホOSの「アンドロイド」や「グーグルプレイ」「Gmail」などのアプリが利用できなくなる懸念からファーウェイとの取引を見直す動きが国際的に広がったことも嫌気されました。これらの悪材料が重なって5/23(木)に大きく売り込まれました。S&P500指数は週間で1.2%下げ、貿易摩擦の再燃から3週連続の下落となっています。

業種指数騰落率では、景気に対する懸念の高まりを受け、「公益事業」「ヘルスケア」「不動産」など景気への感応度が低いディフェンシブ業種や配当利回りが高い業種が相対的に上位となりました。この傾向は3週連続です。

原油価格が下落した「エネルギー」が大幅に下落したほか、米国によるファーウェイ排除の波及が懸念されて半導体銘柄を中心に「情報技術」が売られています。個別銘柄では、決算発表が好感された小売のターゲットが大幅に上昇する一方、クアルコムは米国の地方裁判所からスマホ向け半導体市場で独占禁止法違反の判決を受けて大幅に反落しています。

経済指標では、米国の4月中古住宅販売件数、新築住宅販売件数とも市場予想を下回りましたが、長期金利の低下による回復が期待できるとの見方を変えるほどではないと見られます。また、米国の4月耐久財受注は前月比2.1%減と前月比2.0%減の市場予想並みで低調でした。

今週の米国株式市場

中国の対米関税引き上げが6/1(土)に迫る中、トランプ大統領は5/28(火)まで日本に滞在する予定で、市場には交渉に進展が見込めないとのあきらめムードが漂いやすく、株式相場は引き続き軟調に推移しやすいでしょう。

一方、米中が合意に達する期待は、6月28日(金)、6月29日(土)のG20大阪サミットでのトランプ大統領と習近平国家主席による会談まで継続すると考えられます。今週も下落が続いたとしてもS&P500指数で2,800ポイント前後は維持して、その後は様子見となる可能性が高そうです。

5/5(日)にトランプ大統領のツイートで米中の貿易摩擦が再燃して以来、S&P500指数は5/3(金)の2,945.64ポイントから5/24(金)の2,826.06ポイントまで4.1%の下落となっています。これにともなって予想PERは17.7倍から17.0倍まで低下、株価の割高感は解消しつつあると言えるでしょう。

また、テクニカル面でも、100日移動平均線が2,786ポイント、200日移動平均線が2,776ポイントにあるため、2,800ポイント割れでは下値抵抗が期待されると考えられます。

経済指標では、5/28(火)に5月コンファレンスボード消費者信頼感(130.0へ前月の129.2から改善の予想)、5/30(木)に米国の1-3月期実質GDP(前期比年率3.1%増へ速報値の同3.2%から下方改定の予想)、5/31(金)の中国5月製造業・非製造業PMI(製造業は49.9へ前月の50.1から低下の予想、非製造業は54.3と前月と同水準の予想)、などの発表が予定されています。

企業決算では、5G関連のキーサイトテクノロジー、小売のダラージェネラル、ダラーツリー、コストコホールセール、アルタビューティのほか、5/31(金)の早朝に配車サービスのウーバーが上場後初の四半期決算の発表を予定しています。

今週の5銘柄

当面はディフェンシブな相場が続きそうなため、「S&P配当貴族指数」を構成する57銘柄から現在の投資環境でも物色されそうな銘柄をスクリーニングで絞ってご紹介いたします。

「S&P500配当貴族指数」は配当の成長に着目する投資戦略で、「S&P500指数」の構成銘柄から「25年以上連続して増配を実施している」銘柄を取り出した株価指数です。景気の先行きに不透明感があるときには市場の注目が高まる傾向がある指数と考えられます。

スクリーニング条件は、以下です。

(1)「ヘルスケア」「生活必需品」「一般消費財・サービス」「情報技術」セクターの27銘柄(「資本財・サービス」「素材」「金融」「不動産」を除外、なお、「不動産」は配当利回りが高く物色されていますが、個別銘柄の新規買付ができないため)
(2)今期の予想配当利回りが2%以上
(3)過去4週、3ヵ月とも予想EPSが下方修正されていない

抽出された図表3の11銘柄から、予想EPSの3ヵ月修正率が大きいものを中心に、ターゲット(TGT)シスコ(SYY)ウォルマート インク(WMT)キンバリー クラーク(KMB)プロクター & ギャンブル(PG)を選んでご紹介いたします。

図表3:「S&P配当貴族指数」構成銘柄を対象としたスクリーニング

コード 銘柄 株価
(5/22)
(ドル)
予想
PER
(倍)
予想配当
利回り
(%)
EPS
修正率
(3ヵ月)
(%)
目標
株価
(ドル)
TGT ターゲット 77.56 13.1 3.4 5.4 87.0
SYY シスコ 75.41 21.4 2.0 2.8 74.2
WMT ウォルマート 102.23 21.2 2.1 1.4 110.4
ABBV アッウ゛ィ 81.59 9.3 5.2 1.2 91.3
KMB キンバリー・クラーク 130.98 19.6 3.1 1.0 124.6
PG プロクター&ギャンブル 106.72 23.9 2.7 0.5 105.9
CAH カーディナルヘルス 46.84 9.2 4.2 0.5 53.9
JNJ ジョンソン&ジョンソン 138.76 16.1 2.7 0.3 148.5
PEP ペプシコ 130.07 23.6 2.9 0.3 128.6
CL コルゲート・パルモリーブ 71.53 25.2 2.4 0.0 70.3
MDT メドトロニック 88.76 17.2 2.2 0.0 104.0

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(5/24)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートターゲット(TGT)81.57ドル13.7 【業績不振を脱して回復基調】
・19年1月期まで3期連続で営業減益が続いて不振でしたが、2017年に始めた店舗の改装、プライベートブランドの強化、サプライチェーンへの投資の効果が出てきて今年度は回復が見込まれています。既存店売上は18年5-7月期が6.5%増、8-10月期が5.1%増、11-1月期が5.3%増と好調です。市場では複数年にわたる持続的な業績回復に入ったとの見方が広がっているようです。

・2-4月期決算は、既存店売上が前年同期比4.8%増と、市場予想の同4.1%を上回りました。来店客数が同4.3%増となったことが牽引しており、店舗に顧客が戻っていることが確認されてポジティブです。20年1月期の既存店売上は前年比一桁台前半から半ばの増加率、営業利益は同一桁台半ばの増加率、EPSは5.75〜6.05ドルと、堅調な業績が見込まれています。
買付チャートシスコ(SYY)75.05ドル19.8 【M&Aで成長する食材の卸売最大手】
・レストラン、病院、学校、ホテルなどに対して食材、加工食品、食器、厨房機器などの卸売を行う米国の大手企業です。食材の卸売では世界最大と言われています。同業の地場企業を買収したり、買収によって取り扱い商品を増やすなどで安定的な成長を遂げています。

・1-3月期決算は、米国事業の改善と営業費用の抑制が効いて、売上が前年同期比2.2%増、調整後営業利益が同16.6%増と前四半期までの低調から改善しています。営業費用を前年同期比0.4%減に抑えたことが効いており、ドル高を受けて減収減益となった海外事業をカバーしました。主力の米国事業では、独立系レストランとの取引拡大が奏功して売上は前年同期比4.1%と堅調です。
買付チャートウォルマート インク(WMT)102.67ドル21.3 【アマゾンへの対抗に信頼感が高まる】
・世界最大のスーパーマーケットチェーンです。米国の小売企業の多くがアマゾンのシェア拡大によって苦境に立つ中、実店舗とeコマースを融合することによって、唯一真っ向から競争できる企業として注目されています。

・2-4月期決算は、既存店売上が前年同期比3.4%増で11-1月期の同4.1%増からは鈍化したものの、4四半期連続で3%を超えて堅調と言えるでしょう。営業利益はドル高による海外事業の減益を主因に同4.1%減となりましたが、買収したインドのフリップカートの算入を考慮すれば、想定よりも良好だったと経営陣はコメントしています。米国の既存店売上は同3.3%増、営業利益は同5.5%増と堅調でした。
買付チャートキンバリー クラーク(KMB)130.63ドル19.5 【ドル高の影響を受けるが事業の基調は堅調】
・米国の日用品大手です。 売上構成は、「Huggies」の使い捨ておむつ、ベビーワイプ、失禁ケア用品などのパーソナルケアが49%、ティッシュ、ペーパータオル、ナプキンなどのコンシューマーティッシュが33%、ワイパー、ティッシュ、タオルなどのK-Cプロフェッショナルが18%です(18年12月期)。

・1-3月期は売上が前年同期比2%減、調整後営業利益が同2%減と、ドル高の影響を受けて減益決算となりましたが、為替換算による売上の下押しが5%ポイントあり、オーガニック売上成長は3%と堅調と言える水準でした。19年12月期のEPSは5%増が予想されています。中期的には、売上のオーガニック成長率が1-3%、EPSは1桁台半ばの成長を目指しています。
買付チャートプロクター & ギャンブル(PG)106.69ドル22.5 【オーガニック売上成長率の回復が続く】
・「Pampers」「ファブリーズ」「Gillette」「Braun」「Pantene」「ボールド」などのブランドを擁する日用品の世界的大手です。製品のイノベーションによるシェアの回復と売上ミックスの改善によりオーガニック売上成長率(M&Aや為替の影響を除いた売上の成長率)が18年7-9月期から改善傾向が続いています。

・1-3月期のオーガニック売上成長率は前年同期比5%増と10-12月期の同4%増からさらに高まりました。数量効果がヘルスケア、ファブリック&ホームなどの分野が牽引して前年同期比3%増、価格効果が同2%増、ビューティが牽引して製品ミックスが同1%増となっています。19年のガイダンスは、報告ベースの売上が「前年比1%減〜同1%増」から「同0%〜同1%増」へ引き上げられました。オーガニック売上成長率の前年比2〜4%増、為替による押し下げの3〜4%ポイント、コアEPSの3〜4%の増加は維持されています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。ターゲット、ウォルマートは20年1月期、シスコ、プロクター&ギャンブルは20年6月期、キンバリークラークは19年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算・イベント
27(月)・米国市場休場(メモリアルデー)
・中国工業部門利益(4月)
28(火)・ユーロ圏業況判断指数(5月)
・S&Pコアロジック住宅価格(3月)
・コンファレンスボード消費者信頼感(5月)
29(水)
30(木)・米実質GDP(1-3月期、改定値)
・米中古住宅販売仮契約(4月)
キーサイトテクノロジー、ダラージェネラル、ダラーツリー
31(金)・日本鉱工業生産(4月)
・中国製造業・非製造業PMI(5月)
・米個人所得・個人支出(4月)
・米PCEコアデフレータ(4月)
・ミシガン大学消費者マインド(5月、確報値)
ウーバー、コストコホールセール、アルタビューティ
ギャップ
6月
1日(土)・中国が米国の輸入品600億ドル相当への関税率引き上げ
3(月)・財新中国製造業PMI(5月)
・ISM製造業景況指数(5月)
・米建設支出(4月)
・米自動車販売台数(5月、4日までに発表)
4(火)・ユーロ圏失業率(4月)
・ユーロ圏消費者物価指数(5月)
・米製造業受注(4月)
ティファニー
5(水)・ユーロ圏生産者物価指数(4月)
・ユーロ圏小売売上高(4月)
・ADP雇用統計(5月)
・ISM非製造業景気指数(5月)
セールスフォースドットコム
6(木)・ユーロ圏実質GDP(1-3月期、確報値)
・ECB主要政策金利
7(金)・米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・米雇用統計(5月)

注:日付は日本時間によります。企業決算の赤字でのハイライトは、当社保有顧客数の1〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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