昨年末にアップされた「主要中銀の資産残高から2021年末の日経平均を予想！3万円超えも？！」という記事にもあるように、2021年も主要中銀の量的緩和は続く見込みで、潤沢に供給される資金の影響を受けて株高傾向は続く可能性がありそうです。
「この先日経平均株価が上昇すると考えているので、レバレッジをかけて収益機会にしたい」とお考えの場合、投資信託やETF、日経225先物やCFDなどさまざまな投資手段を選ぶことができますが、eワラントのレバレッジトラッカー（プラス5倍トラッカー）も日経平均株価などにレバレッジをかけた投資をすることができる商品です。レバレッジ商品ではありますが、予想が外れても追証発生のリスクはなく、レバレッジ投資初心者でも取り組みやすい商品であると言えそうです。
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レバレッジトラッカーって何？ |
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「レバレッジトラッカー」は、日経平均株価など、対象となる相場（以下、「対象原資産」と言います）の値動きに価格が連動する有価証券です。レバレッジトラッカーには、対象原資産の価格の変動幅のプラス5倍にほぼ連動する「プラス5倍トラッカー」と、対象原資産の価格の変動幅のマイナス3倍にほぼ連動する「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがあります。
※ただし、配当落ち日においては連動しないことがあります。
レバレッジトラッカーの買取価格（買気配値）は、対象原資産の変動幅に1ワラント当たり原資産数（SBI証券では「1WRあたり株数」と表記）を乗じた額にほぼ連動します。例えば日経平均株価を対象とするレバレッジトラッカーの場合、1ワラント当たり原資産数が0.001となっていますので、1,000ワラント（単位）保有していれば、評価金額は日経平均株価の変動幅のおよそ5倍又はマイナス3倍動く、ということです。
例えば、日経平均プラス5倍トラッカーを1,000ワラント保有していたとき、日経平均が200円上昇したとすると、保有する日経平均プラス5倍トラッカーは200円×5倍の1,000円分評価額が増えることになります。一方、日経平均マイナス3倍トラッカーを1,000ワラント保有していた時には、200円×（−3倍）の-600円分評価額が減少することになります。
12/14に32.76円で取引が始まった日経平均プラス5倍トラッカー（満期日：2/17、権利行使価格：21,500円）の場合、年末年始の日経平均の上昇を受けて、レバレッジ効果を伴って上昇し、1/8取引終了時点では40.27円（取引開始時点比で+22.9%）に上昇しています。その間の日経平均は+5.5%程度でしたので、投資効果の大きさがご理解いただけるかと思います。
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他の商品との違いとデメリット |
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日経225先物取引やCFDと比較すると、対象原資産の変動幅に連動する仕組みは同様ですが、レバレッジトラッカーはeワラントの一種なので、他のeワラントと同様に追証発生のリスクはありません。このため、レバレッジ取引に不慣れな方でも比較的取り組みやすいレバレッジ商品と言えます。
追証がないという点ではブルベアファンド・ETFと同じですが、ブルベアファンド・ETFの基準価額は変動率に対して〇倍という商品設計になっています。これにより、例えば相場がいったん上昇した後、再び同じ水準に戻る「往って来い」となると基準価額は同じようには戻りません。特に相場が上げ下げを繰り返す状況では時間の経過とともに基準価額が押下げられていきます。この点、レバレッジトラッカーは相場が戻れば買取価格（買気配値）がほぼ元の水準まで戻ってくるのはメリットと言えます（自動ロスカットが実行済みである場合や、配当落ち日などを除く）。また、取引時間は9：00〜23：50となっていますので、会社員の方でも取り組みやすいと言えるでしょう。
なお、上昇・下落を予想するという意味ではeワラントのコール型やプット型とも共通しますが、コール型・プット型と比較すると時間経過による目減りが無い点がメリットと言えるでしょう。その代わり、一般的にコール型やプット型よりもレバレッジは小さく、数日で〇割や〇倍に上昇するというコール型やプット型のような値上がり益を狙うことは難しいと言えます。
メリットの多いレバレッジトラッカーですが、デメリットもあります。変動幅のプラス5倍、マイナス3倍という商品設計になっていることから、取引価格がマイナスにならないように自動ロスカット機能が具備されており、買取価格（買気配値）が一度でも1円を下回った場合、その後に日経平均などの対象原資産が変動してもレバレッジトラッカーは連動しなくなり、1円以下での固定価格による買取のみとなります。予想に反して動き、価格が1円に近付いてきたときには早めに手仕舞うことを検討してみるのも良いでしょう。
※なお、自動ロスカットが実行される前段階として、買取価格が2円を下回った場合は、原則として、販売を停止して買取のみを受け付けます。
また、レバレッジトラッカーには、他のeワラント同様に満期日が設定されており、満期日を迎えると当日の対象原資産の価格（日経平均を対象とするレバレッジトラッカーの場合は日経平均の始値）をもとに自動的に決済されます。満期日以降も引き続き上昇・下落基調が続くと思うのであれば、満期日前に保有する銘柄を手仕舞いして、さらに先に満期日が設定されているレバレッジトラッカーを買い付ける（いわゆるロールオーバーをする）ことで、中長期的な価格変動を収益機会に変えることができるでしょう。
冒頭でご紹介した通り、2021年も日経平均の上昇基調が続くと考えるのであれば日経平均を対象とするプラス5倍トラッカーを買い付けておくこともご検討ください。
日経平均を対象とするプラス5倍トラッカーはこちら
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今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
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コールくんが選ぶ〜注目銘柄
トリプルブルーが決まったことで、にわかに米長期金利の上昇が話題になっているね。10年債の利回りで見ると、これまで何度か跳ね返されてきた1%を超えて、1.15%近くまで上昇しているよ。FRB幹部も金利上昇を容認するかのような発言をしているし、ワクチン接種が始まって期待インフレ率も上昇してきているよ。金利上昇はもうしばらく続くのかもしれないね。金利が上昇すると、運用比率の高い金融株の業績にも寄与すると思われるよ。
満期までの期間がやや短く、現在の相場水準に近い銘柄で大きな値上がりを期待しているよ。
2週間くらいを想定しているよ。
4円以上での売却を目標にしているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
ユナイテッド・ヘルス・グループ コール 第4回
国際帝石 コール 第192回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
米民主党が上下両院で多数派となったことで懸念されるのが規制強化だね。特にアルファベット傘下のGoogleをはじめ、IT大手には独占やプライバシー保護違反等の疑いがかけられていて、既に米司法省から訴訟を提起されているよ。今後もIT大手の規制を強化する声が高まることが予想され、短期的に業績や今後の成長性に懸念が高まることが予想されるね。
短期的な急落に備えて、相場水準よりやや低い権利行使価格の銘柄を選んだよ。
1月後半の手仕舞いを想定しているよ。
2円台での売却が目標だよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
アマゾン・ドット・コム プット 第103回
ウーバー・テクノロジーズ プット 第13回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
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- ・eワラント（カバードワラント）は、対象原資産である株式・株価指数、投資証券(REIT)、預託証券、国債先物、通貨（リンク債）、コモディティ（リンク債）の価格変動、時間経過（一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する）や為替相場（対象原資産が国外のものの場合）など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります（ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合が・あります）。
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- ・お客様の購入価格と売却価格には価格差（売却スプレッド）があります。
詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。 - ・SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差（売買スプレッド）があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト（金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む）の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。
