米アルファベット傘下のグーグルは19日、アメリカやイギリスをはじめ世界14カ国でクラウドゲームサービス「Stadia」を開始しました。また、米マイクロソフトもクラウドゲームサービス「Project xCloud」のプレビューサービスの対象地域拡大を発表しています。
「ゲーム」といえば、ゲームセンターなどで大型の筐体を用いて行うものや家庭でゲーム機(ハード)とソフトを買い揃えて遊ぶものというイメージが強いかもしれません。また、2000年代後半頃よりスマートフォンの普及に伴い、スマートフォン上でプレイするゲームが普及し、多くのユーザーを獲得しています。
では、新たなゲームとしてIT大手が相次いでプラットフォーマーとしてサービスを開始したクラウドゲームとは一体どういったものなのでしょうか。本レポートではクラウドゲームの特徴とその影響についてご紹介いたします。
クラウドゲームとは?注目のプラットフォーマーは? |
クラウドゲームは、端末の性能に依存することなく通信環境さえあればどこでもゲームをプレイできます。ユーザーが画面上で処理した内容はネットワーク経由でプラットフォーマーのサーバーに送られ、そこで処理された内容がユーザーの画面に返ってきてゲームが進行します。
プレイできるゲームはサーバー上にストアされているので、従来のゲーム機を使ってプレイするゲームと違ってソフトを買ってくる必要はなく、オンラインでプレイしたいゲームを選択することができます。
有力なプラットフォームとして注目されているのが、米アルファベット傘下のグーグルが開始した「Stadia」です。Stadiaは今年3月、米サンフランシスコで開催されたゲーム関連の展示会「GDC2019(Game Developers Conference)」で発表されました。同サービスは、各所に設けたデータセンターの高性能サーバーでゲームの画像処理を実施、ストリーミング形式でユーザーの端末に配信することで、ゲーム専用機器や高性能なパソコンを使うことなくゲームをプレイできるというものです。
国内では、ソニー(6758)がパソコン・家庭用ゲーム機を対象に「PlayStation Now」という名称でサービス提供を行っています。
アルファベットを対象とするeワラント
ソニー(6758)を対象とするeワラント
クラウドゲームで何が変わる?ゲーム会社の収益構造に変化も |
前述の通り、クラウドゲームは、端末の性能に依存することなく通信環境さえあればどこでもゲームをプレイできます。一方で、利用者の操作を入力・処理に要する時間に加えて画像をネットワーク経由で送る時間が必要なため、プレイに遅延が生じる可能性があります。瞬時の判断や操作が求められるゲームにおいて遅延は大きな問題となり、ユーザー離れを招く原因にもなりかねません。
グーグルは遅延低減に向けて各地に小型データセンターを設置し、ユーザーとサーバーの距離を物理的に縮める方針を明らかにしています。とはいえ、外出先などで快適にプレイを行うには高速度・大容量の通信環境が必須となるため、次世代通信規格「5G」がクラウドゲーム普及の要となることが予想されます。5G関連銘柄はこれまでに何度も市場で話題となっていますが、クラウドゲームの登場で再度注目が集まるかもしれません。
また、11月にサービスを開始する「Stadia Pro」では、月額9.99ドル(約1,100円)と、サブスクリプション(定額課金)方式を採用したことも特徴でしょう。Stadia Proでは、いくつかの作品を自由に遊べるほか、割引価格で作品を購入することもできるようです。新しい作品も気軽に試すことができるため、ゲーム会社としては新たなファン層の拡大も期待されます。
ただ、サブスクリプション方式の多くは、プレイ回数に応じて収入が分配されるレベニューシェア方式を採用しているため、知名度の高いIPは高い収益を上げやすい一方、ニッチな作品は収益を上げづらい傾向にあるとされています。従来の買い取り方式からサブスクリプション方式に移行することで、ヒットタイトルの有無に大きく左右されるゲーム会社の収益構造にも変化が生まれるのか注目されるところです。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
レポートにも書いているようにクラウドゲームの普及には高速・大容量の通信が必須だよ。5G関連株バスケットでは、アメリカの5G関連株に分散投資できるんだ。
11月19日にはNYダウが史上初の28,000ドル台をつけたね。このまま米国株が好調に推移すれば、5G関連株にも物色が伸びるかもしれないね。
長期保有を想定しているけど、米国株が調整をみせるようなら早めに手仕舞いしたいところだね。
20円台後半での売却を目標としているよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
ZHD(4689)との経営統合を受けて急騰したね。11月半ばからの上昇をみると統合自体は織り込んだようにみえるよ。どちらも時価総額1兆円超の大企業で、統合効果が出るのは時間がかかりそうだね。
満期日が遠くて権利行使価格の高い銘柄を選んだよ。
2週間程度の保有で一旦手仕舞いを予定しているよ。
統合報道であけたマドを埋めるようだと2円台での売却も期待できるよ。
- ※あくまでも現在の市場動向から推測した目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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