今年も残り1ヶ月となりました。少し早いですが、今年を振り返って見ますと、日本で衆議院の解散総選挙が行われたほか、オランダ、イギリス、フランス、ドイツといったEU各国でも国政選挙が実施されました。また、米欧の中央銀行が金融緩和の出口に向かう中、積極的な緩和を続ける日銀が対照的でした。昨年の英国の総選挙や米国大統領選挙ほどではないにしろ、それぞれのイベント前後では相場が大きく変動することもあり、イベントが相場に与えるインパクトが改めて明らかとなりました。
2018年にも大きなイベントが多数控えており、それを契機として相場が大きく変動する可能性があります。事前にそのスケジュールと想定されるシナリオや投資戦略を考えておくことは、来年の投資活動において優位に働くでしょう。
そこで、本レポートでは2018年に予定されている政治経済イベントの予定とその概略についてまとめました。eワラントはレバレッジが効いているので、相場観が当たれば大きなリターンを期待できますし、万が一相場観が外れてしまっても最大損失は買付代金までに限定されているので、追証の心配はありません。この機会に是非eワラントのお取引をご検討ください!
2018年のイベントスケジュール |
2018年の主な政治日程と金融政策決定会合の日程は下表の通りです。政治日程としては米国の中間選挙に注目が集まりそうです。金融政策責任者がそれぞれ任期満了を迎える日米の金融政策決定会合では、従来の政策との対比も含めて、その内容をよく見ておいたほうが良さそうです。
日程や実施が未確定となっている部分もあるため、今後変更されることがあるかもしれません。国内・海外のニュースを注視して、変更内容を押さえておきましょう。
2018年の主な政治経済イベント
2018年の金融政策決定会合日程(日米欧)
*太字のFOMC終了後には議長会見予定
主要イベントの注目どころ |
・2月3日 FRB イエレン議長任期満了
金融危機対策として引き下げられた米政策金利の正常化や資産買入で膨らんだFRBのバランスシート縮小を推し進めたイエレン議長が4年間の任期を終え、退任します。イエレン氏は任期が残る理事職からも退任し、FRBから完全に去る意向を示しています。後任の議長には、現FRB理事のパウエル氏が内定しています。パウエル氏は理事在任中の5年間、バーナンキ前議長やイエレン議長の政策に対して支持を表明していたことから、大方の予想では現体制の政策を引き継ぐものと考えられています。しかし、労働市場が完全雇用に近い状態になっても低位に留まる米物価やトランプ政権が志向する金融規制緩和など対応しなければならない問題は多数あり、また、イエレン氏の退任でさらに空席が増えるFRB理事の後任が未定となっており、就任早々から政策運営の舵取りは難航しそうです。議長就任前後のパウエル氏の発言や後任理事の選定に関する報道が為替相場が変動させる要因となるかもしれません。
・4月8日 日銀 黒田総裁任期満了
米国と同様に日本でも中央銀行の責任者が任期満了を迎えますが、こちらは後任がまだ決まっていません。11月に行われた衆議院選挙で与党が大勝したことを受けて、安倍首相の経済政策を金融面から支えてきた黒田現総裁の続投がメインシナリオとなりそうです。ただし、黒田総裁が目指す2%の物価上昇率の達成まではまだ遠く、達成に向けた次の手段を打ち出せていないとの批判もあり、新たな総裁を迎える可能性も否定できません。
・11月6日 米国 中間選挙
米国議会では現在上下両院でトランプ大統領が所属する共和党が多数派を占めています。そのため、トランプ政権の掲げる減税や財政出動が進めやすいとの期待感が昨年末の株高(いわゆるトランプ・ラリー)の一因だったと言えるでしょう。しかし、就任後の政権運営を見てみると、共和党指導部とトランプ政権の思惑の違いから、オバマケアの撤廃や減税などの法案を成立させることができないでいます。中間選挙で民主党に逆転を許せば、更にトランプ大統領の政策を進めることが困難になります。トランプ・ラリーの巻き戻しが起こるかもしれません。
・(未定) ドイツ 連邦議会選挙(再選挙)?
今年10月に行われた連邦議会選挙ではメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が辛くも最大議席を確保しましたが、大きく議席を減らしました。これを受けてメルケル首相は自由民主党(FDP)や緑の党との連立を模索してきましたが、意見の隔たりは大きく、連立交渉の決裂が明らかとなりました。メルケル首相は少数与党として政権運営を進める考えには否定的とされており、大統領を通じて解散・再選挙を行う可能性が出てきています。とはいえ、再選挙を行ったところで議席数を大きく増やすとは考えづらく、EUの中心であるドイツの政治的空白が長引くことになりかねず、ユーロ下落につながるかもしれません。ここへきて前回連立を組んだ社会民主党(SPD)が態度を軟化させ、大連立の可能性が高まってきていますが、仮に破談となれば一気に再選挙へ向かうということもあるかもしれません。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
インターネットイニシアチブは格安SIMなどインターネット接続サービスが収益の柱だけど、「IIJ GIO」というクラウドサービスも順調に売上を伸ばしているよ。サイバーセキュリティ対策もクラウドの方が優れているという認識が広まりつつあり、ネットワーク・セキュリティ対策としてのセキュリティクラウド事業に成長余地があるのではと見ているよ。
2つのコール型のうち権利行使価格に近い銘柄を選んだよ。
満期までかなり期間があるので長く持ってもいいかもしれないね。
5円に到達したら一旦利益確定したいところだね。
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IIJ コール 第2回
GNI コール 第1回
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プットくんが選ぶ〜注目銘柄
先日S&Pが南アフリカランド建て国債をジャンク級に格下げをしたね。ムーディーズは格付けを維持したけど、引き下げ方向に見ているということだよ。南アフリカ国債はシティグループが算出する世界国債インデックスの構成銘柄の1つだけど、仮に両社がジャンク級に格下げをすればこのインデックスから除外されてしまう。世界中のインデックス投資家から投げ売りが予想され、南アフリカランドの大暴落につながるかもしれないね。
やや満期までの期間がある銘柄を保険として選んだよ。
年内で一旦手仕舞いを予定しているよ。
年末に1ランド:7.5円で6.5円となる試算だよ。目標価格に達したら予定より早く利益確定したいところだね。
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南アフリカランドリンク債 プット 第154回
南アフリカランドリンク債 プット 第155回
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