中国の上海総合指数の動向が日本をはじめ世界の株式市場のリスク要因として意識されているようです。これまで日本企業は中国を単なる製造工場ではなく一大消費地としても注目し、多くの日本企業が進出してきました。このような企業の株式を中国関連銘柄とよび、日本株投資における有望な投資先として関連する投資信託などが登場しました。しかし、今年の6月以降上海総合指数が下落トレンドに入ると、中国関連銘柄は有望な投資先というよりも中国の影響が大きい危険な投資先としてみなされるようになってきたように思われます。その一方で、日本株全体が上海総合指数の動向に翻弄されるなか、影響が相対的に小さかった銘柄もあります。
本レポートでは、上海総合指数の変動の影響が相対的に小さかった日本株を紹介しています。この中にはeワラントで投資できる銘柄も含まれています。値幅の大きい相場環境が続いていますが、このような相場環境は比較的短期の取引で利益を狙いやすい反面、保有株が大きく下落したり、信用取引の場合には追証が発生する可能性も高まります。そんな荒れ相場にこそ特色を発揮するのがeワラントです。
レバレッジが効いているeワラントであれば大きなリターンを期待することができますし、万が一相場観が外れてしまっても信用取引ではありませんので最大損失は買付代金までに限定されています。この機会に是非eワラントのお取引をご検討ください!
上海総合指数の影響を受けにくかった銘柄ランキング |
日本の企業にとって中国はビジネス拠点としての事業所を置いている国であったり、投資先であったり、資源や材料、部品等の調達元であったり、多くの顧客がいる国であったりしますが、これら中国に進出している企業に法律、会計、IT、金融など各種支援業務なども含めると、中国と全く関係のない日本企業を探すのはむしろ難しいといえるでしょう。最近の日本株市場は全体として中国の株式市場、とりわけ上海総合指数の動きに翻弄されているように見え、上海総合指数の下落によって日本株が売り込まれたのでは、という局面も見られます。
中国リスクを意識せざるを得ない投資家の立場としては中国の株価暴落に影響を受けにくい銘柄を選別しておくことは有用だろうと思われます。そこで今回は東京証券取引所上場の500銘柄を対象に上海総合指数に対する感応度を調べてみました。このランキングは2015年9月10日を起点とする過去1年間を対象に、上海総合指数の変動の影響を受けにくかった上位20銘柄です。
ランキング |
銘柄コード |
銘柄名 |
eワラントでの投資 |
---|---|---|---|
1 |
4528 |
小野薬品工業 |
× |
2 |
7752 |
リコー |
× |
3 |
4516 |
日本新薬 |
× |
4 |
8035 |
東京エレクトロン |
○ |
5 |
4751 |
サイバーエージェント |
○ |
6 |
7312 |
タカタ |
× |
7 |
4569 |
キョーリン製薬ホールディングス |
× |
8 |
4768 |
大塚商会 |
× |
9 |
2413 |
エムスリー |
○ |
10 |
7735 |
SCREENホールディングス |
× |
11 |
4665 |
ダスキン |
× |
12 |
3668 |
コロプラ |
○ |
13 |
2264 |
森永乳業 |
× |
14 |
9501 |
東京電力 |
× |
15 |
2270 |
雪印メグミルク |
× |
16 |
4612 |
日本ペイントホールディングス |
× |
17 |
9107 |
川崎汽船 |
○ |
18 |
9697 |
カプコン |
× |
19 |
1944 |
きんでん |
× |
20 |
2503 |
キリンホールディングス |
○ |
- 分析期間:2014年9月11日〜2015年9月10日
- 分析手法:TOPIX500構成銘柄の株価収益率を被説明変数に、上海総合指数を説明変数とする回帰分析を行い、決定係数が低かった銘柄を順に並べています。決定係数が低いということは株価変動を上海総合指数で説明しにくい、という意味合いになります。なお、分析においては日次のデータを用い、配当落ちを考慮していないので簡易的な分析であることには注意が必要です。
上海総合指数の影響を受けにくかった銘柄にeワラントで少額投資! |
ランキングからは医薬品や食料品のランクインが目立っていますが、伝統的にディフェンシブ銘柄と分類される特色が出ていると思われます。意外だったのは中国関連株と思われそうなリコーや東京エレクトロンなどが上位に含まれており、経験則とは若干異なる結果となっています。これは中国の経済減速の影響は多少あったかもしれませんが、他の個別株の材料が株価を動かしたのかもしれません。
なお、このランキングは過去のデータに基づく分析であり将来の投資成果を保証するものではないこと、株価の変動を上海総合指数の変動で説明しにくいという意味であり、上海総合指数が下落しても株価が上昇する(その逆も含めて)ということを意味するものではないことにはご注意ください。
これら上海総合指数の変動の影響を受けにくかった銘柄の一部にはeワラントの対象原資産になっている銘柄も含まれています。相場変動が大きい現状においては、1万円以下の少額から間接的に投資することができるeワラントで、最大損失を管理しながら相場に臨んでみてはいかがでしょうか。
<eワラントで投資するならコレ!>
東エレク コール 第178回
サイバーエージェント コール 第49回
エムスリー コール 第1回
コロプラ コール 第7回
川崎船 コール 第67回
キリンHD コール 第16回
上記は全てコールですが、株価が満期日までに権利行使価格に達しない場合は満期日において0円となります。投資戦略としては1週間から数週間での短期投資を前提に、株価が急騰した場合には利食い売りをするのも一手でしょう。また、これらの株価がむしろ下落すると想定する場合にはプットを買うこともご検討下さい。
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
いよいよ今週は9月の米FOMCだね。個人的なシナリオとしては利上げは年末にずれ込むと思っていて、声名発表後は一時的に円高日本株安となる局面もみられるかもしれないけれど、FOMC通過後におおむね日本株は短期的に上昇に転じると思っているよ。ただし、11月頭に日本郵政の上場があるので、中期的な上昇が望めるかといったらそれほど期待値高くもなさそうだから、短期的な利ざやを取れるような銘柄を日経平均の中から選ぶことにしたよ。
来月満期のイン・ザ・マネー、の銘柄を選んだよ。イン・ザ・マネーの日経平均のeワラントの中ではレバレッジが大きい銘柄で、日経平均の値動きに対するeワラント価格の変動の比率も大きいね。日経平均の19,000円手前くらいまでの早期上昇を狙っているよ。
※コールeワラントのイン・ザ・マネーとは対象原資産の価格が権利行使価格を越えた状態にあることです。
9月中にポジションを手仕舞うつもりだよ。
3円前後で売却したいね。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
日経平均コール875回
日経平均プラス5倍トラッカー18回
日経平均コール886回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
上海総合指数の下落が懸念されているけれど、中国の株式市場はいわば官製の市場なので政府が政策を動員すれば下落は止まると思っているよ。ただ株価が持ち直しても実体経済の持ち直しは難しいだろうね。となると中国の実体経済の低迷と米国利上げによる資金流出の影響が大きいのは韓国ではないかと考えたよ。韓国株の下落を想定しているので韓国200種株価指数のプットを選んだよ。
韓国200種株価指数は230ポイント台を推移しているので、権利行使価格は少し低めの220ポイントの銘柄にしたよ。近く220ポイントを下回ってくるだろうという相場観で選んだよ。
1ヵ月から2ヵ月くらい
2.5円以上で売却したいね。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
韓国200種株価指数 プット 192回
韓国200種株価指数 プット 193回
韓国200種株価指数 プット 194回
韓国200種株価指数 プット 196回
韓国200種株価指数 プット 197回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
eワラントが10年以上投資家に支持されているワケ
eワラントの関連コンテンツ
eワラントを極める!(毎週第1営業日更新)
ご注意事項
- SBI証券を通したマーケットメーカー(eワラント・インターナショナル)との相対取引になります。
- 配当や株主優待の権利は発生しません。
- 未成年口座のお客様のeワラント取引のお申し込みは受付いたしておりません。
- 本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
リスクについて
eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式・株価指数、投資証券(REIT)、預託証券、国債先物、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。
さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。
お客様の購入価格と売却価格には価格差(売却スプレッド)があります。
詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。