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日銀イベントで長期金利の上昇を見込む場合のトレードアイディア

2018/7/27

7月23日、長期金利の指標となる長期国債利回りが急騰し、日経平均株価は1.33%安となりました。長期国債利回りが急騰したのは、日銀の金融緩和策の見直しに関する報道がなされたことがきっかけと考えられます。本稿では長期金利の上昇と株価の関係について確認するとともに、30〜31日に行われる日銀の金融政策決定会合を相場イベントとするトレードアイディアについて紹介しています。

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長期金利と株価の関係

7月23日を振り返ると、日経平均株価が1.33%の下落となった反面、TOPIXは0.36%の下落となり、下げ幅に大きな違いが生じています。これはTOPIXの構成上位を占める金融株が大きく上昇したことが要因です。日銀が長期金利を低く抑えるイールドカーブ・コントロールについて見直しを検討するのではという観測報道がなされ、朝方から長期国債利回りが急騰しました。2016年9月にイールドカーブ・コントロールが導入された際に金融株は大きく下落しましたので、その逆となる動きが起きたわけです。

一般に、長期金利が上昇すると、借入コストの上昇などから株式には悪材料とされますが、金融株にとっては利ざや獲得の機会拡大につながるため、好材料と言えます。表1は直近5年間の長期国債利回りの変動とeワラントの原資産の相関係数を見たものです。なお、データは2018年7月24日までの週次データを用いて計算しています。

表1を見ると相関係数の上位、つまり、長期国債利回りの上昇とともに上昇する傾向が強かったのは金融株であったことが分かります。ちょっと意外なところでは自動車株などが上位に入っていますが、これは長期国債利回りの上昇は日米同時に起きていたことが多く、日本の金利上昇よりも米国の金利上昇の方が材料視されて米ドルが上昇したことが主たる要因と思われます。もし為替相場に変動がなかったとすれば、大手自動車メーカーの負債は少なくはないので、金利上昇にはネガティブに反応すると思われます。

日本の長期金利の上昇が顕著

通常、長期国債の利回りの変化は日米で似通った動きをしていますが、今回は日本の長期国債利回りの上昇が顕著であった点で特殊です。図1は日米の10年国債利回りの推移を直近3ヵ月分見たものですが、7月23日の日本の長期国債利回りのジャンプが大きいものであったかが分かります。実際のところは、日本(7/20 0.036%→7/23 0.085%(+0.049%))より米国(7/20 2.893%→7/23 2.965%(+0.072%))の方が大きく上昇しているのですが、日本は利回りが倍以上になったわけですから、インパクトとしては日本の方が上と言えそうです。

長期国債利回りの上昇が日本で顕著であったことは為替相場にも影響したようです。図2は日本の長期国債利回りと米ドル対円相場の推移です。7月23日は日本の長期国債利回りのジャンプによって円高ドル安になっており、表1で米ドルや自動車株が上位に入っていた要因、つまり過去の日米長期国債利回りの上昇→米ドル高→輸出企業の株高、という法則性には当てはまらないことには注意が必要です。

日銀イベントのトレードアイディア

来週30〜31日には日銀の金融政策決定会合が行われる予定です。仮にイールドカーブ・コントロールについて政策の見直しが発表されることになると、7月23日に起きた金融株高、円高と日経平均株価安という状況が再現するかもしれません。このシナリオを前提とすると次の取引戦略が有効かもしれません。

@金融株を対象とするコール型eワラントの買い
A日経平均株価を対象とするプット型eワラントの買い

これら@又はAのどちらかだけを保有しても良いでしょうし、@とAの両方とも保有するのでも良いでしょう。@とAの両方を保有した場合、金融株の変動率が日経平均株価の変動率を上回れば利益が見込めるかもしれません。31日の金融政策が発表される前までに購入し、金融政策発表後、同日中に売却することを考えます。なお、最大のリスクは金融株が下落して日経平均が上昇した場合です。

@とAの両方を買う場合は、満期日が同じ、価格又はデルタ値の絶対値が近い銘柄を選びましょう。権利行使価格の目安ですが、@は株価よりもちょっと高め、Aは日経平均株価よりもちょっと低めの銘柄を選び、同程度の金額になるように購入します。

仮に、7月20日の時点で@とAの両方を買い、23日に両方とも売却するというトレードを行っていたとすると、次のような結果になっていました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ コール 282回(満期日9/12、権利行使価格700円)
日経平均 プット 922回(満期日9/12、権利行使価格22,000円)

7/20 売気配値(販売価格)の終値で、@を1.27円、Aを1.01円で購入し、
7/23 買気配値(買取価格)の終値で、@を1.66円、Aを1.03円で売却したとすると、
このケースでは@とAを両方保有して合計で約16%の利益が得られました。

eワラントの原資産のうち、長期国債利回りと相関の高い金融株に該当するものとしては、三菱UFJ FG(8306)、三井住友 FG(8316)、みずほ FG(8411)、野村 HD(8604) 、第一生命 HD(8750)があります。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
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