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マーケット > レポート > eワラントを極める! > 水星・金星・火星・木星の“逆行”現象と米ドル/円相場

水星・金星・火星・木星の“逆行”現象と米ドル/円相場

2016/06/20

天体の運行と相場に関係があるという考え方は、一部の投資家の間では根強いものがあるようです。特に、公転軌道上の位置関係によって太陽系の惑星が反対方向に動いているように見える“逆行”現象が起きている期間は、「相場の値動きが不安定になりやすい」、「相場のトレンドが読みにくい」などとされています。なかでも金融市場の値動きに関連が深いものとして、水星と火星の逆行が特に注目されているようです。

そこで、水星、火星に加え、地球の兄弟星とも言われる金星、巨大で重力が大きい木星の4つの惑星と米ドル/円相場の値動きについて調べてみました。結果は、水星については有意な関係は見出せませんでした。一方、火星・木星・金星については統計的に米ドル/円相場と関係がある可能性が分かりました。

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惑星の逆行とは

内惑星(地球の公転軌道の内側にある惑星)である水星と金星は、それぞれ公転周期0.241年(約2.9ヵ月)と0.615年(約7.4ヵ月)と地球より速く太陽の周りを回っています。このため、地球から見ると太陽から離れる最大距離が決まっていて、その間を往復しているように見えることになります。公転周期が短い水星の逆行は115.9日(約3.8ヵ月)に一度という高い頻度で発生します。水星より公転周期が長い金星の逆行は583.9日(約1年7ヵ月)に1回とかなり少なくなります。

一方、太陽から見て地球の外側になる外惑星(火星、木星、土星など)の場合は、地球よりもゆっくり公転しています。公転周期は火星で1.88年、木星は11.87年です。外惑星の逆行は、地球の方が公転周期が短いために外惑星を“追い越す”際に生じます。地球が火星を“追い越す”逆行は2.135年(約2年2ヵ月)に一度しか発生しませんが、公転が極めてゆっくりな木星はほぼ毎年地球が木星を”追い越す“ので1.092年(約1年1ヵ月)に1回発生します。

あくまで地球との位置関係で「逆行しているように見える」だけなので、それが「金融市場の値動きと関係しているとは想像しがたい」という声もあるでしょう。しかし、特定の惑星の逆行期間は地球との距離が小さくなって重力の影響が増し、その結果として地球の気候や生物の行動などに何らかの影響を与えるとの考え方もありえます。確かに地球の生態系も相場の値動きもカオス理論の世界なので、わずかな違いが回り回って大きな変化になる可能性はあります。また、天体の運行が何らかの形で組み込まれていることが多い宗教行事や政治的なイベント、あるいはそれをもとに行動する世界中の投資家が多ければ多いほど、自己実現的に惑星の逆行現象と金融市場に何らかの関係が生じているということも考えられます。

4惑星の逆行と米ドル/円相場

図表1は2007年1月から2016年5月までの、米ドル/円相場の日次の騰落率、(相場の変化の大きさをみるための)騰落率の絶対値、及びその日の為替オプション価格から逆算した1ヵ月ものの予想変動率(インプライド・ボラティリティ)と、水星・金星・火星・木星の順行・逆行の関係を調べたものです。

まず、米ドル/円の日次騰落率の平均値をみると、水星と金星の逆行はドル安円高(図表中赤文字)、火星と木星の逆行はその逆でわずかにドル高円安(図表中緑文字)になるようにみえます。また、値動きの大きさを示す日次騰落率の平均でみると、金星逆行時(図表中紫文字)は値動きが大きく、木星逆行時(図表中赤文字)は値動きが小さいようです。

一方、その時点での市場参加者の相場の先行きに対する不安の指標ともいえる予想変動率をみると、金星逆行時に高まり(市場参加者の相場の先行きへの不安が高い、多くの場合は急落時に上昇)、火星と木星の逆行時には低くなる(相場変動の予想が下がる、レンジ相場に多い)ことが分かりました。ただ、これらの平均値だけでは、それが偶然そうなったのか、本当に意味がある違いなのかが分かりません。そこで統計分析を行ったところ、図表1のハイライトした箇所は、統計的に有意とでました。

確認できたのは下記の3点です。

・木星逆行時は日々の値動きが小さくなる
・金星逆行時は予想変動率が上がる(不確実性が高まる)
・火星逆行時および木星逆行時は予想変動率が下がる(レンジ相場になる)

図表1:水星、金星、火星、木星の順行・逆行と米ドル・円相場(2007.1-2016.5)

 

米ドル/円日次騰落率

日次騰落率の絶対値平均

1ヵ月もの予想変動率

水星

順行

0.004%

0.486%

10.573%

 

逆行

-0.021%

0.468%

10.623%

金星

順行

0.004%

0.478%

10.554%

 

逆行

-0.057%

0.529%

10.946%

火星

順行

-0.001%

0.483%

10.628%

 

逆行

0.006%

0.472%

10.206%

木星

順行

-0.005%

0.504%

10.838%

 

逆行

0.009%

0.434%

10.033%

※ロイター、国立天文台データよりeワラント証券が作成、青ハイライト箇所は信頼度99%、黄ハイライトは90%信頼度で統計的に有意

木星逆行はレンジ相場、水星逆行は???

図表2は米ドル/円相場と木星の逆行時期を表したものです。2011年秋と2015年年初から春までの超閑散相場は木星逆行の時期と重なっています。「木星逆行時は日々の値動きが小さくなる」という目で見れば、そう見えなくもありません。ただし、2012年末のアベノミクス初期や2016年初の株価急落では、木星逆行なのに相場が大きく動いています。このため、木星逆行がいつもレンジ相場になるとは言えそうもありません。

なお、図中に、水星の逆行時期も記しておきました。水星逆行は1年に3回もあるので市場関係者の相場トークに用いられやすいという面があります。今回は米ドル/円相場との間に統計的に有意な関係が確認できなかったのですが、時折相場の天井や底に重なっているので、もう少し掘り下げると何らかの関係が見出せる可能性もありそうです。

図表2:木星逆行時は米ドル/円相場の値幅が小さい

※ロイター、国立天文台データよりeワラント証券が作成

金星逆行はボラ上昇、木星逆行と火星逆行はボラ低下!もっと大きな星も重要か?

図表3は金星・木星・火星の逆行と米ドル/円相場、その時点の1ヵ月ものの予想変動率(インプライド・ボラティリティ)を見たものです。金星逆行時は(図中黄色エリア)の予想変動率(市場関係者は予想変動率を単に“ボラ”と呼ぶことがあります)が上がり、木星逆行と火星逆行では予想変動率が下がるのが、なんとなく確認できると思います。

この図にはもう一つ太陽暦の5月から8月もあわせて示しています(下部の棒グラフ)。これは分析を進めていく過程で、「仮に太陽系の惑星の運行の影響を受けているとするなら、もっと大きな星、つまり太陽の影響を排除しないと関係が分かりにくいはず」と考えたからです。1月から12月のどの月かという条件を合わせて分析してみたところ、5月から8月の米ドル/円相場のボラが有意に低いということが分かり、さらにこれと金星・木星・火星の逆行時期と組み合わせるとより説明力が高まることが確認できました。

そうすると、木星逆行と火星逆行の時期で、かつ5月から8月に当たる時期はいっそうボラが低下し、金星逆行の時期で5月から8月以外の時期(1月から4月と9月から12月)はさらにボラが高くなることになります。この観点でもう一度図表3を見ると、それぞれの関係が理解しやすいと思われます。

図表3:金星逆行時はボラ上昇、木星・火星逆行と5-8月はボラ低下

※ロイター、国立天文台データよりeワラント証券が作成

投資に活かすなら

米ドル/円相場に関しては、今回の分析では水星逆行との関係は確認できませんでした。ただ時折、短期的な山や谷と重なっているようでもあるので、投資行動には結び付けにくいのですが、今後も注意を払っておいた方がよいかもしれません。

値動きが小さくなり、予想変動率も小さくなる傾向がある木星逆行は、次回が2017年2月7日から2017年6月10日となるので、この期間はこまめに利食うか、動かない相場で収益を得ることができる米ドルニアピン(eワラント)で、スポット相場に近いものを購入する戦略が有効と思われます。

同様に米ドル/円相場の予想変動率が下がりやすい火星逆行は、まさに現時点(2016年4月17日から6月30日)です。4月後半から相場の値動きが極めて不安定で大きなレンジ相場にいるので、当てはまっている面があります。しかしながら、今回は5月、6月と予想変動率が低いはずの期間にも重なっているのに、実際の予想変動率は上がってきているのでやや勝手が違うようです。このアノマリーが存在すると考えるなら、火星逆行が終わって予想変動率が上がりやすくなる7月1日以降に相場が荒れやすくなると思われます。なお、次の火星逆行は2年2ヵ月先なので火星逆行はしばらく気にされない期間となります。

一方、予想変動率が上がりやすい金星逆行は、次が2017年3月2日から4月13日です。この時期は予想変動率が下がりやすい5月〜8月でもないので、特に予想変動率の上昇に注意が必要かもしれません。具体的には、相場の急落、不安の高まりなどが想像されるので、このアノマリーが続くと考えるのであれば、直前にeワラントで米ドル/円プットを買う、あるいはFXで米ドルをショートするといった戦略が一案と考えられます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)

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