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「株価は反発、でも円高が不安」で狙う銘柄は?

2018/02/16
投資情報部 鈴木英之

株式市場がようやく落ち着きを取り戻そうとしています。日経平均株価は2/14(水)に一時20,950円15銭と約4ヵ月ぶりの安値水準を付けましたが、2/15(木)から2/16(金)にかけては反発に転じました。米国株の下げが一服したことに加え、日経平均株価の予想PERが12.8倍(2/14と2/15)まで低下するなど、値ごろ感が強まってきたことが背景とみられます。

ただ、外為市場では2/16に1ドル105円台半ばまで円高・ドル安が進むなど、「円高」圧力が強い状態が続いています。今後も「円高」により、日経平均株価自体は頭を押さえ付けられる懸念が残ります。反面、もともと「円高」に強い銘柄であれば、選別的に物色され、好パフォーマンスをあげることができるかもしれません。

そこで今回の「日本株投資戦略」では、相対的に「円高」に強く、業績面でも不安の少ない銘柄をスクリーニングにより、抽出してみることにしました。

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「円高に強い銘柄」を探る

株式市場はようやく落ち着きを取り戻し始めました。しかし、本来であれば株価上昇とともに円安・ドル高方向に動くことが多い外為市場では逆に、円高・ドル安の動きが続いています。

米国では長期金利(10年国債利回り)が昨年末の2.41%から2.91(2/15)まで急上昇しました。一般的に米長期金利の上昇は日米金利差の拡大につながり、円安・ドル高要因になると考えられます。しかし、長期金利が上昇するということは、ドル資産としての米国債が売られることを意味しており、その面では円高・ドル安要因と考えることが可能です。米長期金利が節目とみられた2.5〜2.6%を超えて急上昇したことで、後者の要因がより強く影響した可能性がありそうです。

少なくとも、「米景気・企業業績の拡大は続くものの、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め強化を懸念するほど、インフレが加速する懸念は不要」と考える「適温相場」は、その継続が不透明なものになったのかもしれません。さらに、そうした変化の中で、円高・ドル安が加速したことを考えるならば、投資家としては今後も円高・ドル安への備えはしておいた方が良いように思われます。

表1は、株価について「円安・ドル高」との相関係数が低い業種で、表2は「円安・ドル高」との相関係数が高い業種です。相関係数は-1以上1以下の値をとり、1に近いほど、比較する2つの変数の関係性が強く、-1に近い程その逆の動きとなる傾向が強くなります。表1の業種は、表2の業種に比べて数字が低いので、「円安・ドル高」の時は相対的に上昇しにくく、「円高・ドル安」時は相対的に上昇しやすいと考えられます。

ここで「相対的に」としたのは、表1の業種でさえ、「円安・ドル高」での相関係数がプラスの値を取っているため、「円高・ドル安」の時はやはり、下がる傾向があるということです。ただし、表2の業種に比べれば、株価が下がりにくいと考えられます。すなわち、より正確に表現するならば、表1の業種は「円高・ドル安」に耐性のある業種と表現できるかもしれません。同様に表3の銘柄は、「円高・ドル安」に耐性のある業種と表現することができそうです。

TOPIX(東証株価指数)の「円安・ドル高」との相関係数(過去2年)は0.628でした。すなわち、日本株全体としては「円安・ドル高」局面で上昇しやすく、逆に「円高・ドル安」局面では下がりやすいことを意味しています。したがって、表1の業種や表3の銘柄は、「円高・ドル安」局面で株価の耐性は強いとみられるものの、そうした時には株式市場全体が下げていることが多く、その分、足を引っ張られることがあると考えられます。

表1:株価について「円安・ドル高」との相関係数が低い業種

業種 相関係数
水産・農林業 0.326
空運業 0.366
パルプ・紙 0.370
石油・石炭製品 0.408
鉱業 0.421
食料品 0.424
電気・ガス業 0.442
海運業 0.459
医薬品 0.463
サービス業 0.491

表2:株価について「円安・ドル高」との相関係数が高い業種

業種 相関係数
輸送用機器 0.645
保険業 0.609
銀行業 0.608
精密機器 0.590
証券・商品先物取引 0.590
倉庫・運輸関連 0.575
化学 0.572
電気機器 0.562
ゴム製品 0.557
その他金融業 0.554

図1:ドル・円相場(週足)

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成

表3:「円安・ドル高」との相関係数が低い銘柄(TOPIX組入れ上位100銘柄)

取引 チャート コード 銘柄名 業種 株価
(2/16)
相関係数
現買信買 チャート 9843 ニトリホールディングス 小売業 18,010 0.183
現買信買 チャート 4911 資生堂 化学 6,388 0.220
現買信買 チャート 6594 日本電産 電気機器 15,935 0.261
現買信買 チャート 4507 塩野義製薬 医薬品 5,583 0.267
現買信買 チャート 6098 リクルートホールディングス サービス業 2,574.5 0.274
現買信買 チャート 1801 大成建設 建設業 5,330 0.279
現買信買 チャート 4661 オリエンタルランド サービス業 10,465 0.298
現買信買 チャート 8113 ユニ・チャーム 化学 2,949.5 0.301
現買信買 チャート 5713 住友金属鉱山 非鉄金属 5,117 0.308
現買信買 チャート 4528 小野薬品工業 医薬品 2,964.0 0.309
  • ※表1〜表3はBloombergデータを用いてSBI証券が作成。相関係数は2018/2/9まで過去5年間の週足データから計算されています。表3はTOPIX構成銘柄で組入比率の高い上位100銘柄について、「円安・ドル高」との相関係数が低い上位10銘柄を並べたものです。
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好業績が期待でき、円高にも強そうな銘柄は?

最後に、3月決算企業を対象に、「好業績が期待でき、円高にも強そうな銘柄」をスクリーニングにより抽出してみたいと思います。2/15(木)までに3月決算企業の第3四半期決算発表はほぼ終了したとみられます。今後は、そうした3月決算銘柄に対する選別が本格化すると予想されますが、そこに「円高・ドル安への耐性」を加味したものが表4の銘柄となります。

スクリーニング条件は以下の通りです。

(1)時価総額1千億円以上の東証上場銘柄であること
(2)3月決算銘柄であること
(3)業績予想を公表しているアナリストが2人以上いる銘柄であること
(4)過去4週間、市場予想(Bloombergコンセンサス)EPS(一株利益)が下がっていない銘柄であること
(5)2019年3月期の市場予想営業利益が10%以上の増益予想の銘柄であること
(6)2018年3月期の予想営業利益について、市場予想が会社予想を上回っていること
(7)2018年3月期の会社予想営業利益について、今回の決算発表で下方修正がなかったこと
(8)2017年4月〜12月期(第3四半期累計)の営業利益について、実績が市場予想を上回っていること

上記の全条件を満たす銘柄の株価について、「円安・ドル高」との相関係数を調べ、その数字が低い順に10銘柄を並べたものが表4となります。「日本株投資戦略では」では、これらの銘柄を「好業績が期待でき、円高にも強そうな銘柄」であると考えています。

表4:「円安・ドル高」との相関係数が低く、好業績が期待される銘柄

取引 チャート コード 銘柄名 業種 株価
(2/16)
相関係数
現買信買 チャート 4680 ラウンドワン サービス業 1,663 0.081
現買信買 チャート 2317 システナ 情報・通信業 4,345 0.169
現買信買 チャート 3941 レンゴー パルプ・紙 865 0.189
現買信買 チャート 6908 イリソ電子工業 電気機器 6,870 0.189
現買信買 チャート 4921 ファンケル 化学 3,430 0.220
現買信買 チャート 5801 古河電気工業 非鉄金属 5,560 0.226
現買信買 チャート 2181 パーソルホールディングス サービス業 2,732 0.227
現買信買 チャート 2127 日本M&Aセンター サービス業 6,610 0.231
現買信買 チャート 9511 沖縄電力 電気・ガス業 2,779 0.245
現買信買 チャート 8174 日本瓦斯 小売業 4,280 0.257
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。相関係数は2018/02/09まで過去5年間のデータから計算されている。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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