値段ごとに入っている売買の注文数がわかる
ネット取引が主流になって、以前なら一部の投資家しか得られなかった売買に関する情報も、ネット上で簡単に見られるようになりました。
そんな情報の代表的なものが「板情報」です。板情報とは、「どの値段で売買注文がどのくらい出ているか」がわかるものです。
真ん中の値段をはさんで「売り」「買い」それぞれの注文数が値段ごとに表示されています。その値段での指値注文がどれだけ出ているかかが一目瞭然です。
売りたい人と買いたい人がともにいる値段で取引が成立していきます。成立する順は、注文が早い順です。
板情報から今後の株価の方向性を読む
板情報に表示されるのは、あくまで指値での注文です。そのため、成行注文の動向はわかりません。それでも、この板情報はとても役に立つのです。
例えば、左右に表示されている売りの株数と買いの株数に注目します。買いの株数が売りの株数を大きく上回るようなら、「この銘柄が買いたい注文が多い、今後この銘柄は上がるかな?」と考えることが出来ます。逆に売りの数が買いを大きく上回るなら、株価の下落を予想できます。
ただし、大きな売買をする機関投資家などは自分の注文を悟られないために、指値注文をせずに、板情報に表示されない成行注文で取引をすることが多いため、板情報を鵜呑みにするのは危険です。あくまで判断材料のひとつとして参考にするという使い方をしましょう。
さらに取引時間外になると、板情報の表示も取引終了時でストップしてしまうため、参考に出来ることも少なくなってしまいます。
板情報はこうして読む!

成行注文時にもこうしてチェック
売り買いともに、板情報に表示される注文数が少ないときに成行注文を行うのは危険です。
このような状態で注文を行うと値段が一気に上昇したり下落したりして、思わぬ値段で約定してしまうことがあるからです。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
