損をしたときに備えておくこと
株式投資に「絶対儲かる」はありません。株式に限らず、「利益を得ること(リターン)もあれば、損をすること(リスク)もある」のが投資です。ここが、原則元本が保証されていて、「損をすることはない」銀行預金などと異なる点です。
株式投資では利益を得ることはもちろん重要ですが、加えて「損をしたときに備え=リスク管理」も忘れてはいけません。
リスク管理の基本は、分散投資です。
性格の異なる銘柄に分散投資する
有望で大きく利益を得られそうな銘柄だと思っても、1つの銘柄に投資資金を集中させてはいけません。予想に反してその銘柄が下落して損失が膨らんでしまうと、投資資金が一気に減ってしまいます。
投資銘柄は複数に分散させましょう。こうすれば1つの銘柄で損をしても、残りの銘柄でリカバーできます。
また、業界や業種が異なる銘柄に分散させるのが理想的です。
例えば、国内の事業展開が中心の「内需関連の銘柄」に投資したら、海外での事業展開が中心の「輸出関連の銘柄」にも投資するようにします。
仮に国内景気が振るわず、内需関連の銘柄が下落しても、海外の経済が好調なら輸出中心の銘柄がその損失を補ってくれる可能性が高いからです。
また、老舗の大手企業と成長著しい新興企業に分散するのもよいでしょう。
リスクは「分散」させるのが基本
余裕があるなら売買タイミングも分散
投資資金に余裕があるなら、投資先の分散に加えて、投資タイミングを分散させましょう。これは、中・長期で運用を考えている銘柄を売買するときにピッタリです。
安く買って高く売るのが、株式投資の基本ですが、底値で買って、天井で売るということはほぼ不可能です。「あそこが天井だったのか!」などと、理想的な売買タイミングだったことは、あとになって判るものです。
そこで、売買を複数回に分けて、それぞれのタイミングをずらすのです。こうすれば、売買のタイミングを間違えて、高値で買ってしまったり、底値で売ってしまったり、ということを避けられます。
月に1回などタイミングをあらかじめ決めて、等金額投資するのが最も投資タイミングを上手く分散させることが出来ます。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。