4月10日（金）に、日経平均株価は一時2万円の大台に乗せました。これは2000年4月17日以来、約15年ぶりのこととなります。ここまでは、大型株主導の相場が続いています。そのような相場環境のなかで、4月6日（月）に、東証2部指数が年初来高値を更新しています。大型株に乗り遅れてしまった個人投資家の出遅れ物色が、更に東証2部の上値を軽くしそうです。
今回の「福の神レポート」では20万円以下で買える出遅れ割安東証2部銘柄をご紹介いたします。

図1の東証2部指数日足チャートでも確認できるように、昨年10月17日に直近安値3,868.73を付けてから、東証2部指数の堅調相場が続いています。多少割り込む場面も見られますが、基本的に25日移動平均線に支えられた上昇相場です。4月6日（月）には年初来高値を更新しています。
図2は、過去3ヶ月の東証2部指数と日経平均株価の比較チャートです。日経平均株価に対してずっと出遅れていた東証2部指数が、3月中旬以降は巻き返しを見せています。
東証2部市場のメイン投資家は、個人投資家です。個人投資家は、前回の福の神レポート〜「5頭のクジラ」が狙う出遅れ修正期待銘柄はコレ！？〜でご紹介したように、この上昇相場において基本的に売り越し基調が続いており、株式投資の待機資金が十分にある状況です。
個人投資家の投資資金が潤沢な現状において、今後は東証2部銘柄の堅調相場が今しばらく続きそうです。

東京証券取引所には、東証マザーズ・東証JASDAQ市場、および東証1部・2部があります。

東証1部と2部の大きな違いは、「上場基準（審査基準）」が東証1部のほうが厳しいという点です。東京証券取引所に上場する際は、株主数などの様々な数値基準をクリアする必要があるのですが、東証2部と比較して東証1部のほうがより厳しい基準となっています。

まず、東京証券取引所に新規上場する場合、原則的には「東証マザーズ」・「東証JASDAQ市場」又は「東証2部」に上場することになりますが、特例として特に高い流動性が見込まれる場合、いきなり東証1部に上場することもあります。昨年、新規上場した銘柄で最大規模のリクルートホールディングス（6098）は、いきなり東証1部への上場でした。

東証2部に上場した企業は、1部指定替えの数値基準を満たし、且つ東証に指定替えを申請し、認められれば東証1部に指定替えとなります。

東証2部は、東証1部へのステップとなる市場といえるでしょう。また、東証2部は流動性等の面から割安に放置されやすい市場です。日本経済新聞のマーケット総合面には、各市場の投資指標が掲載されています。

（PER・配当利回りは連結予想ベース、PBRは連結前期基準、配当利回りは加重平均）

• ※出典：日本経済新聞　2014年4月4日朝刊

上記でもお分かりいただける通り、全ての指標が東証1部よりも割安な状態になっています。また東証2部は、市場平均でもPBRがほぼ1倍です。

今回は東証2部銘柄の中から、個人投資家の買いが期待出来そうな出遅れ銘柄を選定してみました。

最低投資金額を、個人投資家が投資しやすい20万円以下に限定して、極端に流動性が低い銘柄を除くために時価総額を50億円以上にしました。

＜銘柄選定のプロセス（4/3時点）＞

東証2部銘柄　：534銘柄
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【投資金額】最低投資金額20万円以下　：337銘柄
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【時価総額】時価総額50億円以上　：187銘柄
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【割安基準】予想ＰＥＲ16.41倍以下・実績ＰＢＲ1.02倍以下・予想配当利回り1.35％以上　：50銘柄
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【出遅れ基準】25日移動平均乖離率0％以下　：31銘柄

こちらの検索は、ＳＢＩ証券の「スクリーニング〜テクニカル＆財務条件検索機能〜」で行うことが可能です。

先ほどの条件で検索した結果が、表1の31銘柄です。
この中から、ＰＢＲ1倍割れ・予想配当利回り1.8％以上、且つニッチな業界で強みを持ついわゆる「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
5銘柄をご紹介いたします。