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2024-04-23 21:21:49

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福の神レポート〜先回り買い&追撃買いとは!?東証1部昇格銘柄の投資戦略をご紹介〜

2014/4/25

1

東証1部昇格銘柄の株価動向から投資戦略を考えると、追撃買いのポイントは?

2

ゴールデンウィーク谷間4月28日に波乱の可能性の理由は・・・

3

2013年4月〜7月の上場銘柄から、東証1部昇格候補銘柄を先回り買い

東証1部昇格銘柄の株価動向から投資戦略を考えると、追撃買いのポイントは?

今回の「福の神レポート」では、「東証1部昇格銘柄」について解説いたします。

2014年3月の日経平均株価は、4月1日からの消費増税を控え、上値の重い展開が続く小動きの展開でした。4月に入っても、出来高は少なく、盛り上がりの少ない相場が続いています。

そのような中で、異彩な上げっぷりを示す元気印の東証1部上場の中・小型銘柄がありました。美容室向けヘア化粧品製造・販売のコタ(4923)や、居酒屋「はなの舞」を運営するチムニー(3178)です。その他、銀行向け、流通向けなどのシステム開発のキューブシステム(2335)や、100円ショップ中堅のワッツ(2735)なども堅調な株価推移となっています。

図表1:コタ(4923)株価チャート(日足、3ヶ月)
コタ(4923)株価チャート(日足、3ヶ月)
図表2:チムニー(3178)株価チャート(日足、3ヶ月)
チムニー(3178)株価チャート(日足、3ヶ月)

業種も全く異なるこれらの銘柄の共通点は、2014年3月に、東証1部に昇格した銘柄ということです。
2014年3月には、東証2部から12銘柄、東証マザーズから1銘柄、東証ジャスダックから1銘柄の合計14銘柄が東証1部に昇格しています。図表3は、東証1部に昇格した銘柄について、株価パフォーマンスを調べてみました。

図表3:2014年3月東証1部昇格銘柄と公表日から5営業日間の高値までの騰落率

昇格日

コード

銘柄名

旧市場

1部昇格
公表日

公表日
終値

5営業日間
の高値

騰落率

2014/3/28

3672

オルトプラス

マザーズ

2014/3/17

1,641

2,040

24.3%

2014/3/10

3648

AGS

東証2部

2014/3/3

686

839

22.3%

2014/3/4

6364

北越工業

東証2部

2014/2/25

495

600

21.2%

2014/3/7

2735

ワッツ

東証2部

2014/2/28

782

932

19.2%

2014/3/20

4923

コタ

東証2部

2014/3/13

803

936

16.6%

2014/3/31

2335

キューブシステム

東証2部

2014/3/24

697

796

14.2%

2014/3/4

3178

チムニー

東証2部

2014/2/25

1,332

1,520

14.1%

2014/3/7

2461

ファンコミュニケーションズ

ジャスダック

2014/2/14

2,013

2,295

14.0%

2014/3/14

6165

パンチ工業

東証2部

2014/2/21

1,069

1,159

8.4%

2014/3/3

8728

マネースクウェア・ジャパン

東証2部

2014/2/24

1,381

1,473

6.7%

2014/3/7

5852

アーレスティ

東証2部

2014/2/14

973

1,029

5.8%

2014/3/18

9428

クロップス

東証2部

2014/3/11

622

649

4.3%

2014/3/20

4333

東邦システムサイエンス

東証2部

2014/3/13

799

820

2.6%

2014/3/18

8920

東祥

東証2部

2014/2/25

1,915

1,940

1.3%

各種公表データ、BloombergデータよりSBI証券作成。騰落率等の実績は過去のものであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。

東証1部に上場するには、様々な準備を行って厳しい基準をクリアする必要があります。また、基準をクリアした銘柄が自動的に昇格するのではなく、企業が自ら東証1部への昇格の申請を行い、東京証券取引所が認めた銘柄だけが東証1部に昇格できるのです。

いわば、東証1部は上場企業としてのゴールであり、新興企業の大きな目標となっています。その目標を達成できた選ばれた銘柄だけが東証1部の上場銘柄であり、ある程度選別された銘柄と言えそうです。

元々、東証1部以外の上場銘柄については投資対象としていないファンドや投資家も多く、東証1部に市場変更されると組入れ候補銘柄に入ることになり、投資可能な投資家が増えることになります。

図表3は、東証1部への昇格を発表した日の終値とその後5営業日間の高値までの騰落率も記載しています。

やはり、昇格発表後、株価が堅調になる銘柄が多く、14銘柄の平均騰落率は12.5%、最高はオルトプラス(3672)の24.3%、最低は東祥(8920)の1.3%でした。

しかし、その後の値動きは銘柄によって大きく異なり、2つに分かれます。発表後、短期間に高値をつけて下落してしまう銘柄と、初動で上げた後も堅調な値動きを続ける銘柄の2つです。

図表4が3月上場の14銘柄を東証1部昇格発表から、20営業日間の終値基準の高値までの日数で分類した表です。

図表4:1部昇格発表後、20営業日間の終値基準の高値までの日数
1部昇格発表後、20営業日間の終値基準の高値までの日数

Bloombergデータより、SBI証券作成。

このデータから投資戦略を考えると、東証1部昇格が発表されて初動の5営業日後の終値で、反落せず高値圏内にある銘柄を追撃買いするのも、有効そうな投資手法と言えそうです。

また、東証1部に上場した翌月には『東証株価指数(TOPIX)』の構成銘柄となります。構成銘柄には、TOPIX連動のパッシブ運用を行っている資金により、インデックス買いの思惑があります。これについては、次に詳しく解説します。

ゴールデンウィーク谷間4月28日の東京市場に波乱の可能性の理由は・・・

ゴールデンウィークの谷間の4月28日の東京市場は、インデックス売買によって、波乱の可能性がありそうです。

まずは、「インデックス買い」って何かを、解説いたします。
株式投資を行う場合、2つの投資手法があります。

(1)アクティブ運用
個別銘柄の分析に基づいて、インデックスを上回るような投資成績を目指して運用することです。

(2)インデックス運用/パッシブ運用
ある特定の株価指数に連動させるように行う投資手法です。インデックスと同じ投資成績を上げることを目指して運用を行います。
「インデックス買い」とは、パッシブ運用のファンドがインデックス(特定の株価指数)に連動させるように株式を売買するときの買い注文のことです。買われる銘柄があれば、逆に売られる銘柄もあります。

今回は、TOPIXに絞ってご説明しましょう。

東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所が算出・公表する株価指数で、昭和43年4月1日における東証1部全体の時価総額を基準として現在の時価総額がどのくらい増減しているかを表すものです。東証1部に上場するすべての銘柄を構成銘柄とする浮動株基準の時価総額加重平均の指数です(新規上場間もない銘柄や整理ポスト入り銘柄は除く)。

東証株価指数(TOPIX)の概要はこちら

2014年3月末の東証1部の時価総額は約420兆8161億円、また浮動株ベースでの時価総額は2014年3月末現在で、約275兆1,961億円です。2014年現在、TOPIX連動のパッシブ運用を行っている資金は、年金が約16兆円、投信が約3.8兆円、裁定1.4兆円など計21.6兆円強と推定されています。
これらのデータを元に試算を行うと、新規上場銘柄の銘柄ごとのTOPIX型のパッシブ運用による買い需要が計算できます。

大まかな試算(※1)を行うと
想定買い金額=21.6兆円(TOPIX型のパッシブ運用資金)×当該銘柄の時価総額×4月東証見直し後の浮動株比率÷275兆1,961億円(浮動株ベースの東証1部時価総額 3月末終値基準)

(※1) 元々のTOPIX型パッシブ運用資金が市場推定値であり、時価総額の基準日も異なるため、あくまで参考値です。
このように計算すれば、新規上場する銘柄については、どれぐらいの買い需要となるか試算できます。

2014年4月末には、東証1部昇格の14銘柄の他に、4銘柄が東証1部に新規上場しています。(マルハニチロは企業再編に伴うものです。)4月末の営業日では4月30日から構成銘柄になりますので、4月28日(月)の終値で組み込まれることになります。

図表5が、4月末に東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄となる18銘柄の想定買い金額・買い株数です。

図表5:TOPIX構成銘柄の新規インデックス買い想定金額・株数(2014年4月末想定)

銘柄
コード

銘柄名

市場

時価総額
(百万円)

浮動株
比率

調整後
時価総額
(百万円)

想定買い金額
(百万円)

想定買い株数

1333

マルハニチロ

新規上場

77,343

70.0%

54,140

4,249

272,224

4246

ダイキョーニシカワ

新規上場

31,049

22.5%

6,986

548

31,954

6740

ジャパンディスプレイ

新規上場

490,733

45.0%

220,830

17,333

2,124,118

6810

日立マクセル

新規上場

100,975

52.5%

53,012

4,161

219,804

2335

キューブシステム

2部⇒1部

6,265

45.0%

2,819

221

26,984

2735

ワッツ

2部⇒1部

13,359

45.0%

6,011

472

49,303

3178

チムニー

2部⇒1部

40,635

30.0%

12,191

957

45,541

3648

AGS

2部⇒1部

8,146

33.8%

2,749

216

25,998

4333

東邦システムサイエンス

2部⇒1部

5,775

37.5%

2,166

170

20,406

4923

コタ

2部⇒1部

13,618

41.3%

5,618

441

37,685

5852

アーレスティ

2部⇒1部

22,670

55.2%

12,507

982

112,707

6165

パンチ工業

2部⇒1部

8,424

29.3%

2,468

194

20,605

6364

北越工業

2部⇒1部

17,315

41.3%

7,142

561

97,666

8728

マネースクウェア・ジャパン

2部⇒1部

13,975

37.5%

5,241

411

32,136

8920

東祥

2部⇒1部

33,104

18.7%

6,185

485

28,093

9428

クロップス

2部⇒1部

4,827

11.3%

543

43

8,475

3672

オルトプラス

マザーズ⇒1部

12,942

33.8%

4,368

343

22,570

2461

ファンコミュニケーションズ

JASDAQ⇒1部

145,679

37.5%

54,630

4,288

225,084

合計

1,046,834

-

459,605

36,074

-

各種公表、BloombergデータよりSBI証券作成。時価総額、浮動株比率、調整後時価総額は、2014/4/21時点の株価を基に算出。浮動株比率は2014/3/31時点の東証公表データを基に表示。

この表から分かることは、4月28日には、既存のTOPIX構成銘柄が約360億円程度売られて、この18銘柄が同金額程度買われる可能性があるということです。

東証1部発表日以前の5営業日の平均出来高と想定買い株数を比較すると、大きく値を上げたコタ(4923)は約12日分、チムニー(3178)は約6日間分の出来高にあたり、相対的な買いインパクトの大きさが、大きな値動きにつながったようです。

ゴールデンウィークの谷間の4月28日(月)は、機関投資家などの取引参加者も減少することが予想され、薄商いになりそうなので、このインデックス売買に伴う売買によって、株式市場が動かされる可能性がありそうです。

2013年4月〜7月の上場銘柄から、東証1部昇格候補銘柄を選出し先回り買い

「東証1部昇格銘柄」に関する投資戦略としては、以下の2つが考えられそうです。

戦略《1》《2》

図表3で検証したように、東証1部市場変更銘柄における発表後のパフォーマンスは良い場合が多いので、出来れば発表前に「半歩先読み」して、先回り買いをしたいところですが、ある一定の基準で機械的に市場変更されるものではないので、確実に当てる手法はありません。

例えば、東証マザーズに上場しているサイバーエージェント(4751)などは、時価総額が2,421億円と大きく、株主数などの基準もクリアしているのですが、長らく東証マザーズに留まったままです。会社が自ら東京証券取引所に市場変更の申請を行い、東証が審査してOKになった企業だけが、市場変更されるからです。

したがって、東証1部の上場基準を満たした銘柄を機械的に選択しても、その会社自らが東証1部に上場する意欲がなければ、東証1部に指定されないのです。

しかしながら、絞り込む方法はあります。それは、「1年ルール」を利用して、銘柄を絞りこむことです。東証マザーズや、2部に上場してから、1年間経つと、市場変更の可能性があるようです。3月の例では、マネースクウェア・ジャパンがジャスダックから東証2部に移って、ちょうど1年後に東証1部に昇格しています。

図表6が、2013年の4月から7月に東証2部または、マザーズに新規上場した銘柄のうち、1部指定基準のひとつである時価総額40億円以上の銘柄です。

図表6:2013年4月〜7月 東証2部またはマザーズに新規上場した銘柄(時価総額40億円以上)

コード

銘柄名

上場日

市場

時価総額
(百万円)

立会外分売

最低購入金額

3674

2013/04/25

マザーズ

17,329

-

178,700

3675

2013/06/03

マザーズ

9,082

2014/3/27

151,100

4587

2013/06/11

マザーズ

100,794

-

751,000

2485

2013/06/21

2部

9,431

2013/12/13

103,500

3186

2013/07/30

マザーズ

5,526

-

55,100

BloombergデータよりSBI証券作成。東証1部指定基準の一つである時価総額40億円以上の銘柄を掲載。
時価総額および最低購入金額は2014年4月21日終値基準で算出。

立会外分売は、東証1部指定基準の株主数をクリアするために、よく利用されていますので、東証1部昇格銘柄を探す重要なヒントになる場合があります。

この銘柄は、すべて売買単位は100株単位です。ペプチドリーム(4587)を除けば、ほぼ20万円以下で投資可能な銘柄です。複数銘柄を組み合わせて、「東証1部昇格期待ポートフォリオ」として投資するのも、良さそうです。

銘柄選定の根拠(基準や前提)
 ・ 2013年4月〜7月に東証2部またはマザーズに新規上場した銘柄のうち、時価総額40億円以上の銘柄

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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