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2024-04-29 07:07:50

マーケット > レポート > ストラテジストのつぶやき〜ETFで広がる投資戦略〜利回り5%に接近する米10年国債は魅力的か?

利回り5%に接近する米10年国債は魅力的か?

2023/10/19
提供:野村アセットマネジメント

1米10年国債利回りが5%に接近!

米10年国債利回りが5%に接近するなど、久しぶりに魅力的な水準へ

通常であれば、国債利回りは年限が長い債券が短い債券よりも利回りが高くなることが一般的ですが(順イールド)、昨今の米国債市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)による政策金利(FFレート)引き上げが急速だったこともあり、短い債券の利回りの方が高い「逆イールド」状態になっています。

しかし、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において公表されたFOMCメンバーによる今後のFFレート予想値が、前回公表の6月時点から市場予想を上回って上方修正されたため、市場は「高金利政策が長期化する」との見通しを強め、足元では10年国債利回りが急上昇しています。従来は「来年早々に利下げが始まるから、短期的には逆イールドもやむなし」という見通しでしたが、そうした予想が後退したことで、10年国債利回りが2年国債利回りやFFレートにすり寄る格好で上昇したようです。

しかし、この金利上昇は、債券投資家にとっては高い利回りの長期債への投資機会につながると考えており、ポジティブに捉えています。

FFレート、米国債利回り、および、FOMC参加者によるFFレート予想の推移

期間(FFレート、米国債利回り):2022年6月30日〜2023年10月6日、日次
FFレート予想は、2023年6月および9月FOMCで公表された参加者による見通し

(出所)Bloomberg、FRB資料を基に野村アセットマネジメント作成

2米インフレは減速するも水準はまだまだ高いが、、、

FRBがインフレの目安として見ているPCE物価指数は前年同月比で+4%程度と目標の約2倍だが、、、

米10年国債利回りが5%に接近し、投資魅力が出てきたのは良いのですが、国債利回りがこのまま更に大きく上昇してしまうリスクはないのでしょうか?利回りが更に大きく上昇してしまえば、債券投資としては短期的には損失になるリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

下図は、FRBが金融政策を決める際にインフレの目安として考えているとされる「PCE(個人消費支出)コア物価指数」の推移です。直近のデータである8月時点では前年同月比で+3.9%となっており、FRBが目標と考えている+2.0%の約2倍の水準となっています。水準としてはまだまだ高水準であり、このような状態ではFRBが利下げに動くことは期待できません。一方、同インフレ指数の動きとしては、2022年2月につけた+5.6%からは明確に低下傾向にあり、なおかつ、FFレート誘導目標値(現状では5.25〜5.50%)を大きく下回っています。

このような状況では、当面は利下げは期待できない一方、これ以上の更なる大幅な利上げリスクも小さいと見ており、FFレートに接近する米10年国債の利回り水準には一定の魅力があると見ています。

米PCEコア物価指数の推移

期間:2000年1月〜2023年8月、月次
PCEコア物価指数は、変動が激しい食料とエネルギーを除いた物価指数

(出所)Bloombergデータを基に野村アセットマネジメント作成

3米賃金動向は落ち着きを取り戻す

高インフレの要因の一つである賃金高騰に落ち着きが見え始めている

下図は、アトランタ連銀が公表している米労働者の賃金動向(前年同月比)です。転職者の賃金と就業継続者(転職しない人)に分けてデータが発表されています。米国では、労働需給がひっ迫すると高い賃金を求めて転職する労働者が増えるそうです。下図でもわかるように、ポストコロナ禍の労働需給ひっ迫が高まったタイミングでは、転職者の賃金が高騰し、全体の賃金を押し上げていましたが、足元8月のデータでは転職者と就業継続者の差はかなり縮小しており、加えて、転職者のセンチメントを測る自発的離職者数もピークアウトしているなど、米労働需給は緩和方向にありそうです。

米インフレ高騰の要因の一つである賃金高騰が収まっていけば、米インフレの鎮静化が期待できます。このような状況を考えると、米利上げが最終局面を迎え、FFレートに米10年国債利回りが接近した現状の投資環境は、米国債投資においてかなり魅力的な状況ではないかと考えています。前々回に米ドル円レートについて書いたように、米ドル円レートの高止まりと併せて考えれば、米国債投資には一定の魅力があるのではないでしょうか?

米労働者の賃金動向の推移

期間:2000年1月〜2023年8月、月次
賃金データは、米アトランタ連銀の賃金トラッカー

(出所)Bloombergデータを基に野村アセットマネジメント作成


記載されている個別の銘柄については、参考情報を提供することを目的としており、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

関連銘柄

コード 銘柄名
2647 NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信
2648 NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信
2863 NEXT FUNDS S&P米国株式・債券バランス保守型指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信

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  • 米国債券:ICE BofA Current 2/10-Year US Treasury Index SM/®
  • 「ICE BofA Current 2/10-Year US Treasury Index SM/®」は、米国2/10年国債のパフォーマンスを表す代表的な指数です。当該指数はICE Data Indices, LLCまたはその関連会社の登録商標です。当該指数に関する一切の知的財産権その他一切の権利はICE BofAに帰属しております。
野村アセットマネジメント
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  • 本レポートは、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成した参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。本レポートは市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。本レポートは信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。本レポートに示された意見等は、本レポート作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。なお、本レポート中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申し込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
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