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東証1部昇格期待のマザーズ銘柄はコレ!?

2019/5/8
投資情報部 長谷川 稔

新興株市場に上昇している企業の多くが、将来の東証1部への昇格を目指しています。投資家の立場からも、東証1部への昇格は株式の流動性が高まる上、TOPIXに連動する投資信託やETFがポートフォリオに組み入れる必要が出てくるなど、需給面でのプラスが指摘できます。また、東証1部への昇格には企業の成長、収益の向上が条件となりますので、優良企業の証でもあるわけです。

こうした中、東京証券取引所は現在、東証1部市場のあり方を見直すと伝えられています。東証1部市場の上場企業数が2,128社(2/12時点)と全上場会社の3,649社(2/12時点)の6割近くを占めるまでに「肥大化」したことが背景です。

東証は既に「市場構造のあり方等に関する懇談会」を設けて、外部意見を取り入れながら市場制度の変更について検討を始めています。想定されるのは、現在は時価総額(流通株式ベース)で20億円以上となっている同市場への上場維持基準を大幅に引き上げることや、同市場上場への移行基準の見直しです。

東証1部上場企業数の削減や1部昇格基準の見直しは、上場企業から強い反発が予想されるため、新制度の導入には、十分な移行期間を設けることが想定されます。このため、現在新興市場に上場している企業にとっては、制度が改正される前に1部上場を目指すものが増加するのではないでしょうか。

今週の「新興株ウィークリー」は、こうした状況を背景に、東証マザーズ市場から東証1部への昇格が期待できそうな銘柄をピックアップしてみることにしました。皆様の投資のご参考になれば幸いです。

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1東証1部への指定替えは、マザーズ銘柄に有利なルール

新興株市場の銘柄が東証1部銘柄へと昇格していくコースは、主に以下の4通りとなっています。

(1)東証2部→東証1部
(2)東証マザーズ→東証1部
(3)東証JASDAQ→東証1部
(4)東証JASDAQ→東証2部→東証1部

このうち、一番多く見られるケースは(2)の「東証マザーズ→東証1部」のパターンです。これはそもそも、東証マザーズ市場の位置付けが「東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場」となっているためです。このため東証マザーズ市場から東証1部市場への昇格基準のひとつである時価総額については40億円以上と、東証JASDAQから東証1部への移行に必要な250億円と比べハードルが大変低くなっています。

また、東証マザーズ上場銘柄は上場から5年経過すると東証マザーズへの継続上場か東証2部への市場変更かのいずれかを選択しなければなりません。東証マザーズでの上場継続を希望する場合は、東証に対し「高い成長可能性」に関する説明書の提出が必要となります。マザーズ市場の活性化のために取られている処置といえましょう。

決算期変更を行わない場合、東証マザーズから東証1部への昇格は、上場してから1年以上経過することが条件となっています。つまり、東証マザーズに上場してから最短で1年経過した企業は、必要な条件を満たせば、東証1部へ昇格できることになります。 東証1部への昇格を実現する企業への投資は、まずその企業が順調に成長し企業価値を高めている証明である上、東証1部への移行自体がその銘柄の投資家の関心を今後さらに集めることにつながる(TOPIXに採用、機関投資家がポートフォリオに組み入れるなど)ため、大変有効な手段だと思われます。

直近で東証マザーズから東証1部への昇格の発表があった2銘柄のチャートを見てみましょう。4/18(木)に市場変更されたエニグモ(3665)、4/12(金)に昇格したテモナ(3985)はいずれも、昇格の発表があった日の直後に株価は大幅に上昇しています。

図1:直近で東証1部へ昇格した銘柄のチャート

エニグモ(3665)

テモナ(3985)

  • ※図1は当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

2東証1部昇格期待のマザーズ銘柄はコレ!?

東証マザーズ市場から東証1部市場への指定替え基準は、下記のような形式基準があります。
(A)株主数2,200人以上
(B)流通株式数2万単位以上
(C)時価総額40億円以上 (D)純資産額10億円以上
(E)最近2年間合計の経常利益5億円以上または時価総額が500億円以上
(F)最近5年間の有価証券報告書に虚偽記載がないこと

下の表1は2016年以降2018年6月までに東証マザーズ市場に新規上場した銘柄のうち、上記条件の(A)、(C)、(D)、(E)、(F)を満たす銘柄をコード番号順に並べたものです。この銘柄群の中から今年前半までに東証1部への指定替えを申請する企業が出てくる可能性が高いと思われます。

ここで計算が複雑になる(B)の流通株式のスクリーニングは行いませんでした。また、(E)の「直近2年間」については、スクリーニング対象を「直近実績1年と予想1年」としました。最後に肝心なことは、「指定替え」はあくまでも企業の「申請」によるものです。企業が望まなければ、東証1部への「指定替え」は実現しないことになります。

表1:東証1部昇格期待のマザーズ銘柄はコレ!?

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
5月7日
上場日 事業内容、注目点
現買信買 チャート 追加 3267 フィル・カンパニー 3,830 2016/11/18 時間貸し駐車場の上部空間利用を提案
現買信買 チャート 追加 3446 ジェイテックコーポレーション 4,890 2018/2/28 研究・実験施設向け高精度X線集光ミラー
現買信買 チャート 追加 3479 ティーケーピー 4,975 2017/3/27 貸会議室の運営、飲食・ホテル経営
現買信買 チャート 追加 3547 串カツ田中ホールディングス 3,115 2016/9/14 「串カツ田中」を運営する外食チェーン
現買信買 チャート 追加 3989 シェアリングテクノロジー 1,177 2017/8/3 住まい関連トラブルのマッチングサイト
現買信買 チャート 追加 3990 UUUM 4,785 2017/8/30 ユーチューバーの製作サポート
現買信買 チャート 追加 3993 PKSHA Technology 6,370 2017/9/22 深層学習などAI機能の開発
現買信買 チャート 追加 3996 サインポスト 3,110 2017/11/21 金融機関や公共向けシステム開発コンサル
現買信買 チャート 追加 6192 ハイアス・アンド・カンパニー 314 2016/4/5 中小の工務店支援
現買信買 チャート 追加 6552 GameWith 850 2017/6/30 ゲーム攻略サイト「GameWith」の運営
現買信買 チャート 追加 6556 ウェルビー 1,928 2017/10/5 障害者の就労支援、職業訓練に特化
現買信買 チャート 追加 6560 エル・ティー・エス 1,441 2017/12/14 RPA(業務自動化)の活用支援
現買信買 チャート 追加 6561 HANATOUR JAPAN 1,728 2017/12/15 インバウンドの旅行会社、韓国・中国に強み
現買信買 チャート 追加 6568 神戸天然物化学 1,418 2018/3/15 有機化合物の受託研究・開発・量産
現買信買 チャート 追加 9266 一家ダイニングプロジェクト 1,520 2017/12/12 首都圏での和食居酒屋のチェーン展開
現買信買 チャート 追加 9450 ファイバーゲート 3,705 2018/3/23 賃貸物件、商業施設へのWi‐Fiサービス提供
  • ※日本取引所グループ資料等よりSBI証券が作成。

それでは表1で抽出された銘柄のうち数銘柄について、チャートと事業内容のポイントを簡単にご紹介したいと思います。

フィルカンパニー(3267)は、2016年11月に上場した会社です。都会の時間貸し駐車場の上部空間を利用し、テナントビルとして再開発するユニークなビジネスモデルです。土地所有者にとってみれば、駐車場の収入に、建物の賃貸収入が加わるメリットがあります。また、建物に低コストながら意匠性を持たせ、レスラン、ネイルサロンなどのテナント向けに賃貸することで、建物の回収期間が5年程度と短いのがポイントです。1件当たりの開発規模が小さく、他社との競合は殆どない状態。上場による信用力向上が契約増加につながり、高成長が期待できそうです。4/12(金)に発表した1Q決算が減益となったことから、株価は大幅に下落しましたが、同社の売上は期末に集中するうえ、足元の受注が好調のため、買いの好機かもしれません。

UUUM(3990)は、2017年8月に上場した会社です。YouTuberの製作サポート事業を展開しています。動画視聴数連動のアドセンス、広告収入が柱です。同社の特徴は、「はじめしゃちょー」、「HIKAKIN」などの人気専属YouTuberを多数揃えていること。新領域としては人気インスタグラマーによる動画広告の製作サービスも手がけています。日本の動画広告市場はTV市場に比べ10%未満程度と小さく、成長余地は高いと見られます。今5月期、会社側は55%経常増益を目標としていますが、3Qまでに91%を達成しており超過達成の期待が持てそうです。

ファイバーゲート(9450)は、2018年3月に上場した会社です。独立系のWi‐Fiソリューション専門業者として独自の地位を占めています。賃貸を中心とする住宅向けのルーターやアクセスポイント機器の製造販売を行っています。住宅のWi-Fi普及加速に加え、商業施設や旅館・ホテルでの導入増加が業績を牽引しています。訪日外国人の日本での不満に、Wi‐Fiスポットが少ないとの指摘があり、スポーツの世界的イベントが今後続くことを契機にさらなる需要増加が見込まれるのではないでしょうか。今6月期、会社側は37%経常増益を目標としていますが、2Qまでに69%を達成しており上方修正の期待も持てそうです。

図2:フィルカンパニー(3267)・日足

図3:UUUM(3990)・日足

図4:ファイバーゲート(9450)・日足

  • ※図2、図3、図4ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

3【新興市場Now】マザーズ指数は大幅反発

東証マザーズ指数の5/7(火)終値は953.70と、4/23(火)終値927.50から2.8%の大幅上昇となりました。JASDAQ平均も0.8%の小幅上昇でした。日経平均は1.5%の下落でしたから、マザーズ、JASDAQともパフォーマンスは相対優位となりました。大型連休開けの日本の株式相場は、米中貿易協議で知財の取り扱いに関する合意が難航し、それを受けてトランプ大統領が中国からの輸入品2,000億ドルに対して関税率を10%から25%に引き上げると表明したことから、中国関連や半導体関連、電子部品など景気敏感株を主体に日経平均が下落しました。新興市場は内需主体の銘柄が多いことから、パフォーマンスの差になったと考えられます。

マザーズ市場の個別銘柄では、時価総額の大きいメルカリ(4385)サンバイオ(4592)ラクスル(4384)などが大幅に上昇しました。その他では、MTG(7806)やUUUM(3990)などこれまで大きく下落した銘柄の反発が目立ちました。

JASDAQ市場は、時価総額の大きい銘柄ではワークマン(7564)を除き、下落基調でした。中でも投資ファンドの大量保有報告書提出で上昇したハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)の下落が目立ちました。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに3月末のマザーズ市場の時価総額に占めるメルカリのシェアは9.2%、ミクシィが5.1%などとなっています。

図5:東証マザーズ指数(日足)

図6:JASDAQ平均(日足)

  • ※図5、図6ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(4/23〜5/7)

指数

終値(5/7)

騰落率

日経平均株価

21,923.72

-1.5%

東証マザーズ指数

953.70

2.8%

JASDAQ平均株価

3,460.74

0.8%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(4/23〜5/7)

コード

銘柄

終値(5/7)

騰落率

マザーズ市場の時価総額上位銘柄

 

4385

メルカリ

3,480

10.8%

2121

ミクシィ

2,386

-3.0%

3993

PKSHA Technology

6,370

2.7%

4592

サンバイオ

4,485

7.0%

4384

ラクスル

4,270

7.8%

JASDAQ市場の時価総額上位銘柄

 

2702

日本マクドナルドホールディングス

5,130

-0.2%

6324

ハーモニック・ドライブ・システムズ

4,070

-7.7%

7564

ワークマン

5,520

4.3%

2782

セリア

3,350

-1.0%

6425

ユニバーサルエンターテインメント

3,520

-2.1%

直近上場銘柄・市場で話題の銘柄

 

3967

エルテス

1,561

2.0%

7806

MTG

2,023

5.1%

6030

アドベンチャー

4,530

0.3%

3697

SHIFT

6,110

-0.7%

3990

UUUM

4,785

10.0%

  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は4/23(火)終値と5/7(火)終値の比較による。時価総額は3月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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