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2024-03-30 00:42:39

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FOMCでの利上げは既定路線?オランダの議会選挙は?

2017/03/14

皆さん、こんにちは。
日米の金融政策発表の前に、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で金融政策の現状維持を決定しました。ドラギ総裁はデフレ解消に向けた追加措置を取る緊急性が解消したとの見解を表明しました。更には、ECBの一部当局者が前日の理事会で量的緩和策の終了前に利上げを開始する可能性を協議したとの報道も重なりユーロ買いドル売りの動きが活発化しました。

3月14日、15日両日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での、追加利上げの有無を左右する米雇用統計の発表がありました。

米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比23万5,000人増と、市場予想を上回り好調の目安となる20万人を超える水準を維持しました。失業率は0.1ポイント改善して4.7%となり予想通りの内容でした。

これを受けて市場関係者は、FOMCでの追加利上げ決定はほぼ確実になったとみており、FOMCで示される参加者による金利見通しに注目内容が変わってきているようです。昨年12月時点では年3回の利上げが想定されていましたが、4回に増えるとの見方も徐々に広がってきているようです。

NYダウは雇用統計発表前には調整局面の様相を呈していましたが、堅調な米雇用統計を受けて米経済の先行き期待感などから上昇しました。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が15日のFOMCで、利上げペースを加速する姿勢を強めた場合は、株価が一時的に調整する可能性があると市場関係者はみているようです。

今週の15日は、FOMCの発表だけでなく、米予算債務上限の適用再開、オランダ議会選挙とマーケットに大きな影響を与えそうなイベントが集中しています。

欧州選挙ツアーの口火を切ると言われているオランダの議会選挙は、連立政権を率いる中道右派の「自由民主党」の支持率低下から議席を大幅に減らす見通しであるのに対し、イスラム教徒の移民の排斥を掲げる極右政党「自由党」は現在の議席を倍増させ与党に迫る勢いを見せているようです。

オランダの選挙で極右政党が躍進すると、今後のフランスやドイツの選挙に影響を与え、ヨーロッパ連合(EU)の今後を左右する可能性があるだけに注目されています。

大きなイベントが続きます。いつも以上に注目していきましょう。

週間の概況

◆注目イベント
3月15日(水)(日本) 日銀金融政策決定会合(〜16日)
3月15日(水)(日本)1月鉱工業生産・確報値
3月15日(水)(英国)1月ILO失業率
3月15日(水)(英国)2月雇用統計
3月15日(水)(米国)2月消費者物価指数
3月15日(水)(米国)2月小売売上高
3月15日(水)(米国)3月NY連銀製造業景況指数
3月15日(水)(米国)3月NAHB住宅市場指数
3月15日(水)(米国)FOMC政策金利発表
3月15日(水)(米国)米予算債務上限の適用再開
3月15日(水)(オランダ)議会選挙
3月16日(木)(日本) 日銀金融政策決定会合(15日〜発表)
3月16日(木)(豪国)2月雇用統計
3月16日(木)(スイス)スイス中銀政策金利発表
3月16日(木)(ユーロ圏)2月消費者物価指数(HICP)・確報値
3月16日(木)(英国)BOE政策金利発表
3月16日(木)(英国)BOE議事録
3月16日(木)(米国)2月住宅着工件数
3月16日(木)(米国)2月建設許可件数
3月16日(木)(米国)3月フィラデルフィア連銀製造業指数
3月16日(木)(米国)新規失業保険申請件数
3月17日(金)(ユーロ圏)1月貿易収支・季調前
3月17日(金)(米国)2月鉱工業生産
3月17日(金)(米国)2月設備稼働率
3月17日(金)(米国)3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
3月17日、18日(ドイツ)G20財務相・中央銀行総裁会議
3月20日(月)(日本) 東京休場(春分の日)
3月20日(月)(独国) 2月生産者物価指数
3月21日(火)(豪国)RBA議事録
3月21日(火)(英国)2月消費者物価指数
3月21日(火)(米国)10-12月期経常収支

FOMC、日銀、BOEと政策金利の発表が続き、今週は四半期のなかで最も重要な週の一つになると思われます。今週の発表内容によっては、今後の相場のトレンドを決定付ける可能性が十分考えられます。15日の米予算債務上限の適用再開、15日のオランダ議会選挙や、17、18日のG20財務相・中央銀行総裁会議などにも注目が集まります。

チャート分析による銘柄診断

日経225分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ1
ステージ1は安定上昇期です。ステージ1からステージ2、そして、逆行してステージ1と押し目買いの流れが断続的に続いています。

◆今後を読み取る鍵
1→2→1の押し目買いの流れが断続的に続いています。帯の間隔が狭くなっているものの、傾きは小さいながらも上向きを維持しています。短期移動平均線と帯の関係に注目です。
・安定上昇期のトレンドに勢いが出るには、短期移動平均線が上向き、中期移動平均線と長期移動平均線の帯に傾きが出てきて、帯が拡大してきます。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値19,671円 安値18,990円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

NYダウ分析

※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

◆現在のステージ
ステージ1
ステージ1は安定上昇期です。帯に傾きが出ており間隔も広がっており、トレンドに勢いが出ている状態が続いています。

◆今後を読み取る鍵
帯の状態からトレンドに勢いがあるのが分かります。短期移動平均線は下向きとなってきており帯との関係に注目です。
・短期移動平均線が帯を下抜けずに切り返せばトレンドの勢いが継続します。
・下降トレンドに移行する場合は短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

◆重要な価格
高値21,193ドル 安値19,682ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

小次郎講師のVトレーダー養成講座

損小利大の「Vトレーダー」になるためには、トレードの勝利の方程式ともいえるトレードエッジの考え方が大切になります。そして、トレードエッジ、つまり期待値が高いほど、1回当たりの利益が大きくなるという事を前回記載させていただきました。

ここは非常に重要ですので勝利の方程式を身に着けたかどうかの確認問題を出させていただきます。

競馬の問題です。馬券は1枚100円とします。配当は1着になった場合、100円が幾らになって返ってくるかということです。150円の配当であれば100円が150円になって返ってきて50円の儲けになるという計算です。

1番人気Aは、勝率60%、配当150円です。
2番人気Bは、勝率40%、配当300円です。
3番人気Cは、勝率25%、配当500円です。
これをエッジのある順番に並べましょう。

トレードの勝利の方程式は、(勝率×平均利益)が(負ける確率×平均損失)を上回ることです。

トレードの目的はトレードで勝つことです。そして、勝つためには何が必要かを理解することです。ここでは必要なプロセスを忘れないように確りと覚えていきましょう。

ここで求めていく数値は「期待値」であり、同じ確率の賭けを続けていると、1回当たり幾らの利益、もしくは損失につながるかが分かります。

トレーダーが注目すべきことは、勝率ではなく、期待値が高いかどうかです。そして、期待値の高いものを見つけて、そのトレードを繰り返すことです。

では、一番人気Aのエッジを計算してみましょう。
勝率×平均利益を求めると、勝率は60%、平均利益は50円(配当150円から馬券100円を引いた分)となります。
負ける確率×平均損失を求めると、負ける確率は40%(1−勝率60%)、平均損失は100円(1回の馬券代である100円)です。

つまり、60%×50円−40%×100円となり、30円−40円=−10円となります。

ここまでくれば、エッジのある順番に並べるのは簡単ですよね。次週はこの問題の答え合わせをしていきましょう。

移動平均線大循環分析の見方(簡易版)

移動平均線大循環分析とは?

3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。

<移動平均線大循環分析>

ステージとは?

3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス

ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。

移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。

帯による分析

帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。

  • ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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